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❨689❩1973.7.19.木.晴/「化石の森」有馬頼義 感想文/ポモナ:アメリカ合衆国

仕事中に左腰をひねった瞬間、シカッとして、その後、ビッコを引いて歩いた。
が、大した事はない。 昨日のランニングのせいだろう。
帰ってから練習と思ったが控えて、風呂上りに軽い補強だけにとどめた。

生活に、本を読む時間が入った。平均3時間。
1時頃床に着き、朝は6時から7時に起きられる。仕事にも、全く差し障りはない。

「化石の森」有馬頼義 を終る。

よく判らない本だった。男と女の情事を取り上げ、それを、終戦から戦後の過渡期に入れて、何とも生臭い書き方がしてあった。
確かに女性心理の繊細な動きを表現した箇所は多かったが、目を止め、重複すべき程のものは少なかった。
戦争によって傷つき、すさんだ世の中に、人の体も心も巻きぞいをくって、懸命にあがき、迷い、悩む男と女の姿が目に浮かんだ。

敗戦一ー終戦と云うべきかーーのしわ寄せを、金に家庭にセックスに仕事に打ち込もうとする、各々の男女。
どの人間を取っても、暗く淀んだ感じがした。
面白くなかった。


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