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❨413❩1972.10.18.水.晴/チャオ!サルバドール/Salvador:Brazil

明け方の雨で、寝袋はビショビショ。中に染み入ってくる迄、寝ていた。

バスでバハの浜まで帰った。
昨夜、自転車を預けた親父がいなくて、二時間程待たされた。
浜辺で40分程補強をし、少し泳いでから街を出にかかった。

古い建物の並ぶ、サルバドール。3日目。
何んとなく親しみの湧く、居心地の良い所だ。
特に貧民街は、俺の性に合っていた。

スーペル・メルカドで牛乳1Lとパン、メロンを買って、その横で昼食。
チクショウ、安いと思って買ったメロン、腐ってやがった。

街を通り抜ける時、数人の人に道を聞いた。いずれも友好的で、気持ちの良い連中だった。

入る時来た道を5km程戻り、橋の下で休んでいると、土方のオッさん、親切にレシッフェへのentradaまで(約20km)車に乗せてくれた。

夕方、40km近く走った。

途中、親父の引く木製の一輪車にちょこんと乗った2才位の坊主が、俺を見て手を上げ、親指を立てたーーこれは、元気とか調子がいい事を示すサインーー驚くと同時に、そのあどけなさに笑ってサインを返した。しばらく嬉しい笑いが続いた。
これもブラジルならではの事だ。心が浮々して来る。

日が落ちて、一つのガス・ポストに着いた。
寝ぐらはなく、テントを張るのも面倒くさかったので、小屋の横にシーツを敷き、ダウン。
今日、5セントで買ったハーモニカを鳴らしながら。

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