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❨294❩1972.6.21 水 曇 イグアスの滝/ブラジル(Foz do Iguasu:Brazil)

イグアスの滝

旅に出る迄、この名は知らなかった。
中米で会った日本人旅行者に聞いて、初めて興味を持った。

昨日はあれから、真下まで行った。

見た 見た!スゴイ
豪快というか雄大というか、自然の偉大さをここでも目の当たりに知らされた。

水の色は薄茶に濁っているが、それが遠くから見ると立ち昇る水煙とマッチしてスバラシ イ眺めである。
滝は二段になっており、二段目には、中程迄橋がかかっていた。

夕方で誰もいなかったが、水しぶきの中、びしょ濡れになってまで先端まで行ってみた。

すさまじい流れと音に、ちょっと恐ろしい程。それでも気持ちが良かった。

俺は今までとは、全く別の世界にいる様な気がした。その落ちる水を目の前で見ている時、何もかも忘れていた。
真実!それ程、滝は俺をとりこにした。
遠くからの眺めもよし、近くの眺めもよし。
強烈、全く強烈な印象を受けた。

思えば、これも自然。
かつて、あの摩周湖を見た時俺は、自然の違大さをしみじみ知った。そして、今度はその偉大さを、目の当たりに知った。体中の血が煮えたぎる様な感じがした。
来て良かった。

夕闇の中に消える滝の姿と音にウットリしながら、仕事に来ていたオッサン連中のトラックに乗せてもらい、下に下る。
この滝までは、バイク・自転車乗り入れ禁止になっており、検問所に全部置いてこなければならなかった。

夜は滝を目に浮べながら、検問所の近くの店先にテントを張り、眠りに入った。


滝を見てまた知らされた
自然の力
遠くから見るその姿は孔雀が根を広げた如く
目の前で見るその姿は 大海が二つに 割れた時の如く

今朝もう一度、滝へ入ってみた。
九時頃、遠くからは霧で全くその姿は見えなかった。

昨日行った所まで降りた。
ほとんど人もいなく、コンクリートの散歩道をゆっくり下った。タップリ、その姿を見た。

イグアス、カタラタス
忘れ得ぬ、その偉大な姿。南米のシンボルと言っても良いだろう。あんな自然をこの目で見る事が出来た俺、幸せ者だゼ!

今日はホテルに入る。
「ホテル・アメリカーノ」10 クルセイロ。
今まで入った中で、最も美れいな清潔なホテルだ。気に入った。

洗濯をし、シャワーを浴び、日記をつける。



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