依存症を上手く活用するには？『僕らはそれに抵抗できない』

『僕らはそれに抵抗できない　「依存症ビジネス」のつくられかた』は、「依存症」について研究したビジネス書です。
「依存症：古代ローマでは奴隷となる宣告を受ける・人間と体験との関係性」「集中できない親は子どもを集中できない人間にする」「依存症＝満たされない欲求×長期的に害をもたらす行動」など、人が依存する仕組みを解説しています。
特に「苦労の接種効果：頭を働かせる経験は精神的苦難に免疫ができる」は、依存症から解放される一手でしょう。
たとえば「読書」はテレビよりも困難なタスクなので、読書をすることが依存症をへの予防接種になるからです。
悪い習慣を辞められないと悩んでいる方にオススメです。

「人間の意思決定：好きよりも欲しいを優先させる」「目標追求：人を慢性的な敗北状態にする」「依存症ゲームの特徴①没入感②達成感③社会的要素」などを通して、依存症で儲ける悪魔のシステムを教えてくれます。
特に「こんまり流」のヒット理由が秀逸です。
「モノを手放す＆散らかるが嫌なのでどうにかしたい欲求があり、強迫観念的に買い物をしたら、強迫観念的に片づけをし、自己永続的なループになる」のです。
つまり「買い物と片づけを永続的にくり返し」てしまうシステムです。
終わらないループを生み出しているから、世界で1,100万部ものベストセラーを叩き出しているのでしょう。
商売で成功したい方は、危険ですが依存症ビジネスである「こんまり流」の論理を上手く活用するとよいでしょう。

著　者：アダム＝オルター・上原裕美子
出版社：ダイヤモンド社
発売日：2019/7/11

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