妄想は科学を発展させるための起爆剤。『好奇心が未来をつくる』

『好奇心が未来をつくる　ソニーＣＳＬ研究員が妄想する人類のこれから』は、最先端の科学者たちの思考を見て、これからの未来を予測するビジネス書です。
「未来＝イマジネーション×好奇心」「空想は科学に挑戦し、科学は空想を刺激する」「人間の創造性：存在証明のような意味」など、科学的思考法が学べます。
特に「研究者の役割：創造性を発揮して風景を変えること」には感銘を受けました。
「風景を変える」ことで、次世代は今と違う風景の中で育つので、今とは違った展開が広がっていくからです。
ビジネスに科学的な思考を取り入れてみませんか？

「社会構造は人間を形づくる」「大学：お金と時間を使って学歴を買うところ」「テクノロジー：人の痛みや苦しみを取り除く手段」などを通して、創造性を発揮するために必要なことを教えてくれます。
特に「人間の脳は自由意志を持ったことがない」に驚きました。
「自由は幻想だ」とし、より自由だと思うには「状況・条件を冷静に見極める」必要があります。
つまり「個人の自由」と「全体の最適化」との調和が大事なのです。
科学に関心がないサラリーマンにオススメです。

著　者：ソニーコンピュータサイエンス研究所
出版社：祥伝社
発売日：2019/3/1

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