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このままだとスマホのように日本の家電メーカーは駆逐されるでしょう。『フードテック革命』

『フードテック革命 世界700兆円の新産業「食」の進化と再定義』は、新しい食のあり方を教えてくれるビジネス書です。
「スマート冷蔵庫:大型ディスプレイーにレシピ・メール・食品を表示」「海外の家電メーカー:オープン機能の単体では差別化が図れないと経営層が理解している」「コネクテッドシェフ:従来のシェフ×エンターテインメント×医療×スタートアップ」など、食と技術との融合がテーマとなっています。
特に「キッチンOS:ネットから読み込んだレシピ通りに自動的に調理する」は、日本の家電メーカーのガラケーからスマホに取って代わられる失敗を彷彿とさせます。
日本の家電メーカーは、この本を読んでお客さんのデータを集める仕組みを作らないと致命傷になりかねません。
最低でも150ページの「キッチンOSプレイヤーと、大手家電メーカーの提携関係」だけでも見ないと、同じように食のイノベーションから置き去りにされるでしょう。
料理に関わる方、家電メーカー・シェフ・料理研究家などは、この本を見本にしなければ取り残されるかもしれません。

「代替肉:植物由来(果物・豆・ナッツ)・マイコプロテイン(糸状菌)・代替プロテイン(昆虫)・培養肉(細胞の培養)・微生物(発酵)」「食肉の本質はヘムという化合物にある」「AIが未然に回復食を提示する」などを通して、新しい食材や調理器具、新しい飲食店のシステムを学ぶことができます。
特に「フードデザート:貧困層が安価な加工食品により生活習慣病に陥る社会問題」は深刻で、貧困層は健康的な食事ができずに健康を悪化させます。
今問題の新型コロナの死亡率にも表れており、米国の新型コロナ感染者では黒人の死亡率が高いことが問題視されています。
米国の感染者数10万人当たりの死亡率は、白人が4.0人、ラテン系が4.1人、アジア系が5.1人対し、黒人は14.2人と白人の3.6倍です。
原因は不健康な食生活による肥満・糖尿病の持病です。
食生活を見直すためにも、新しい食のトレンドを知って欲しいです。

著 者:田中宏隆・岡田亜希子・瀬川明秀・外村仁
出版社:日経BP
発売日:2020/7/23

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