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8月1日の米主要企業決算

■8月1日(木)

◆アップル (AAPL)

アップル (AAPL) は第3四半期の決算を発表しました。全体として良い決算でした。

第3四半期のEPSは1.40ドルで、予想を0.06ドル上回りました。

売上高は858億ドル (前年同期比+4.9%) で、予想を14.2億ドル上回りました。

●カテゴリー別売上高

iPhone売上高は392.96億ドル (前年比-0.9%) で、予想を5億ドル上回りました。

サービス売上高は242.13億ドル (前年比+14.1%) で、予想を2.5億ドル上回りました。

ウェアラブル、ホーム及びアクセサリー部門の売上高は80.97億ドル (前年比-2.3%) で、予想を3.07億ドル上回りました。

Mac売上高は70.09億ドル (前年比+2.5%) で、予想を2900万ドル上回りました。

iPad売上高は71.62億ドル (前年比+23.7%) で、予想を5.32億ドル上回りました。

中国の売上高は147.3億ドル (前年比-6.5%) で、予想を5.3億ドル下回りました。

●来期の見通し

同社は来期 (第4四半期) の見通しを発表しています。

第4四半期の売上高成長率は+4.9%で、前期の見通しが据え置かれました。
なお市場予想は+4.3%でした。


◆アマゾン (AMZN)

アマゾン (AMZN) は第2四半期の決算を発表しました。全体として悪い決算でした。

第2四半期のEPSは1.26ドルで、予想を0.23ドル上回りました。

売上高は1,480億ドル (前年同期比+10.2%) で、予想を7.6億ドル下回りました。

営業利益は147億ドル (前年比+91%) でした。
また営業利益率は9.9% (前年同期は5.7%) でした。

●地域別売上高

北米売上高は900.33億ドル (前年比+9.1%、前期比+4.3%) でした。

国際売上高は316.33億ドル (前年比+6.5%、前期比-0.9%) でした。

AWS売上高は262.81億ドル (前年比+18.7%、前期比+5.0%) でした。
特に、AWS売上高は23年第2四半期から前年比で+12.2%、+12.3%、+13.2%、+17.2%と加速し続けています。

●カテゴリー別売上高

オンラインストア売上高は553.92億ドル (前年比+4.6%、前期比+1.3%) でした。

実店舗売上高は52.06億ドル (前年比+3.6%、前期比+0.1%) でした。

サードパーティー販売者売上高は362.01億ドル (前年比+12.0%、前期比+4.6%) でした。

広告サービス売上高は127.71億ドル (前年比+19.5%、前期比+8.0%) でした。

サブスクリプション売上高は108.66億ドル (前年比+9.8%、前期比+1.3%) でした。

●来期の見通し

同社は第3四半期の見通しを出しています。

売上高は1540億~1585億ドル (中央値1562.5億ドル) と見込まており、市場予想を20.8億ドル下回りました。

営業利益は115億~150億ドル (中央値132.5億ドル) と見込まれており、予想を24.1億ドル下回りました。


◆インテル (INTC)

インテル (INTC) は2024年度第2四半期の決算を発表しました。全体として悪い決算でした。

第2四半期のEPSは0.02ドルで、予想を0.08ドル下回りました。

売上高は128.3億ドル (前年同期比-0.9%) で、予想を1.5億ドル下回りました。

●セグメント別売上高

クライアントコンピューティング部門の売上高は74.1億ドルで、予想を1.2億ドル下回りました。

データセンター及びAI部門の売上高は30.5億ドルでした。

ネットワーク及びエッジ部門は13.4億ドルでした。

ファウンドリ―部門の売上高は43億ドルでした。

※セグメント間で売上が重なる部分があり、必ずしも合計が全体の売上高と合致するわけではありません。

●来期の見通し

同社は来期 (第3四半期) の見通しを発表しています。

EPSは-0.03ドルと見込まれ、予想を0.35ドル下回りました。

売上高は125億~135億ドル (中央値130億ドル) と見込まれ、予想を13.9億ドル下回りました。

グロスマージン (粗利益率) は38%と見込まれています。

同社は現在雇用する従業員の15%を削減することを発表しています。
また2024年度の設備投資を250億~270億ドルへ削減するとし、2025年度は200億~230億ドルへ更に削減するとしています。

加えて第4四半期からの配当を停止するとしています。

同社はAI PCへの投資などのためグロスマージンが毀損されたと主張していますが、配当停止や人員削減、すべての予想を下回ることから、半導体企業が上昇相場にある中でも恩恵を受けることは今後も難しいと考えられます。


◆イートン・コーポレーション (ETN)

イートン (ETN) は2024年度第2四半期の決算を発表しました。全体として良い決算でした。

第2四半期のEPSは2.73ドルで、予想を0.12ドル上回りました。

売上高は64億ドル (前年同期比+8.5%) で、予想を5000万ドル上回りました。

営業キャッシュフローは9億4600万ドル (前年比+11%) でした。
またフリーキャッシュフローは7億5900万ドル (前年比+10%) でした。

●来期の見通し

同社は来期 (第3四半期) の見通しを発表しています。

EPSは2.73~2.83ドル (中央値2.77ドル) と見込まれ、予想を0.02ドル上回りました。

オーガニック成長率は+8~9%と見込まれています。

セグメント利益率は23.5%~23.9%と見込まれています。

●2024年通期の見通し

同社は2024年度通期の見通しを発表しています。

EPSは10.65~10.75ドル (中央値10.7ドル) と見込まれ、予想を0.18ドル上回りました。

営業キャッシュフローは42億~44億ドル (中央値43億ドル) と見込まれ、フリーキャッシュフローは34億~36億ドル (中央値35億ドル) と見込まれています。
なおどちらも、前回よりも1億ドルずつ引き上げられています。

オーガニック成長率は前回の+7~9%から+8~9%へと引き上げられました。

セグメント利益率は22.8%~23.2%から23.3%~23.7%へと引き上げられました。


※当記事はファンダメンタルズにおいて事実の正確さを満たすために尽力していますが、万一事実と異なる点等ございましたらお気軽にご教示ください。

※企業決算は売上高やEPS、ガイダンスを考慮し、更に市場の反応とトレンドなど総合的な観点から「良い」「そこそこ」「悪い」と三段階評価としています。
この評価は飽くまでも個人の評価であること、見る方によって十人十色の受け止め方があることをご了承ください。

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