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さんかく農園 5月の活動報告

畑の様子

 印象的に、4月は雨がともかく多かった。5月は、少なかった気がします。
夏野菜の準備ラッシュ。夏を想定し、畑を作っています。夏野菜は、トマト・ピーマン・ナス・キュウリ・空芯菜など。さんかく農園では、自作の小さな育苗スペースを使って夏野菜の育苗をしています。苗が育ってきたら順次畑に植え付けて、空いた育苗スペースにまた第二弾の育苗を始める、といったことを繰り返しています。
 4月の活動報告でお伝えしたのですが、春野菜は大苦戦でした。夏は、さんかく農園として初めての育苗に挑戦しています。苗半作、苗がその野菜の生涯の半分を握っている、と言われるくらい、大切な育苗作業。
 そして、育った苗を畑に定植、この作業もさんかく農園では初めてで、これも難しい。根が切れないようにすること、深植え・浅植えしすぎないようにすること、根が活着するようにしっかり土を押さえつけて鎮圧すること、根が活着するまではお水をあげること、など、気を付けることがたくさん。
 来る7月に向けて、夏野菜、しっかり育つよう、管理していきます。
 収穫野菜、5月上旬はスナップエンドウ、絹さやが採れはじめ、大活躍。マメ科は、自身の根で栄養素を固定することができる、窒素固定、という機能を持っていて、栽培しやすいと言われています。春野菜が苦戦する中、助けてくれていました。夏に育つマメ科は枝豆、インゲンなど。これらも、5月中に蒔きました。農家一年目にはマメ科が強い味方をしてくれます。
 5月下旬からは、じゃがいも・ニンニクが少しずつ採れ始めました。本格的に採れるのはこれから。6月いっぱいはじゃがいも・ニンニクの活躍によってさんかく農園は支えられることになりそうです。

農作業体験の様子

 今月も多くの方が農作業体験に遊びに来てくれました。
 最大一枠1時間の農作業体験の中でできる作業は限られていますが、その中で生産の一部を担う体験をしてもらいたい、というのが僕らの思いです。
 体験に来てくれた方の中で、「カタチが見えると面白い」と言ってくれた方がいました。男性二人組で、作業スピードも速く、植え付け作業ができて、何もなかったところに野菜が植えられる部分の体験をしてもらうことができました。
 なるべくリアルを伝えられた方がいいし、なにも成果主義でやっているわけではないので、たくさんできた方がいい、という話ではありません。が、せっかくやるなら、結果は見えた方が体験した価値がそこに見えやすい、ということはわかった気がします。
 今月できた作業は、そういった、夏野菜の植え付け作業が中心で、草刈りや間引きなど、お客さんに応じて、限られた時間の中にはなってしまいますが、色んな体験を一緒に楽しめたと思っています。
 収穫作業は、5月前半ではスナップエンドウや絹さやが、後半にはじゃがいも掘りができました。これらも、探す、見つける、感覚が、体験に伴う充実感を補填してくれているような気がして、収穫作業に見いだせる楽しみが分かりやすいものだったように思います。
 6月は引き続き夏野菜の植え付けや種まき、じゃがいも掘りを体験してもらえると思います。
 成果を求めるわけではないけど、そこでできた結果や達成感も、一緒に、持ち帰ってもらえると嬉しいです。

フェアトレードイベント

 5月には、上記フェアトレードイベントを実施することができました。詳細はリンク、別記事にも記しているのですが、さんかく農園としてこのようなイベントが行えたことは、改めて、よかったと、振り返りつつ思っています。
 生産から消費をより公正に、という理念を掲げ、公正な生産過程を模索し色んな人を体験農園という形で生産の現場に巻き込みつつも、それでも消費者から完全に抜け出すことはできないので、その消費は、より公正なかたちで行いたいです。
 さんかく農園は、自給自足がゴールではないのだと思います。より公正なかたちで作り、買うこと、を大切に、自分たちのコミュニティだけで帰結することを求めるのではなく、中々見えづらいところにいる人にも、消費、という場面で接するときに、思いやれるようになりたいのだと思います。

梅雨入り

 関東では、6/6から梅雨入りと発表されました。しとしと、という擬音に象徴されるその梅雨の様相は年々変化してきて、それが気候変動に、しいては人間の行動に、よるものなのか、議論があると思いますが、農家として初めて迎える梅雨です。 
 しとしと、ではもう収まってくれないであろう雨は、怖いですが、都度対症療法も講じつつ、もっと、根本的な活動もしていきたいものです。

最後に

 さんかく農園では、毎月、このように振り返りの記事をnoteに書いています。
 それ以外に、さんかく農園マンスリーサポーター、さんかくクラブでは、登録して下さった皆様に、週に一度、毎週月曜日、約3,000字くらいで、週間報告というものをメーリングリストからお送りしています。一週間ごとに、こんな感じでさんかく農園の活動を振り返り、記事にしてお送りしています。
 マンスリーサポーターですが、0円から加入して頂くことができますので、応援の表明や情報の受け取りをしてもらえると嬉しいです。
 また、経済的に余裕があり、経済面からもさんかく農園をサポートして下さる方は、100円からサポートして頂けるので、そういった形でもサポートして頂けると嬉しいです。
 最後まで読んで下さりありがとうございました。
 皆様にとってもよい一か月となりますように☆




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