見出し画像

環境を守りながら、農業をすること

さんかく農園では、なるべく環境を守りながら生産活動をすることを心がけています。
世界一環境を破壊している産業、農業(主に大規模畜産ですが)。
僕たちが、どのように環境を守りながら農業をしているか、お話していきます。

そして、僕としては、なにかをただなにかを批判したいわけではなくて、自分も正しいかはわからないけど、ただ環境を守るにはどうしたらいいか、考え模索している道中です。

二酸化炭素の排出を防ぐ

大規模な農園では機械化が進み、人がするはずの多くの作業を機械が負担してくれています。
ガソリンを使えば、それだけ二酸化炭素が排出される。大規模農家では、トラクターがぶんぶん走っているので、それだけ二酸化炭素は排出されていることになるでしょう。

僕たちは、機械をなるべく使わず、人の手を中心に、そして機械を使うにしても、二酸化炭素を排出しないものを選択しています。

さんかく農園で使用している機械は、バッテリー式の刈払機だけ。
リチウムイオン電池の是非はありますが、二酸化炭素排出量だけで言うと、ガソリン式の刈払機やトラクターを使用するよりもかなり少なくなります。

耕すのも、草を刈るのも、ほとんどを人の手で、僕らメンバーや体験のお客さんと一緒に、担っています。

プラスチック製品を使わない

農業では、よくプラスチック系の資材が使われています。

土の保温や保湿のために地面に張る黒いビニールマルチ、
主に冬季に凍結などを防ぐビニールトンネル、
トマトやインゲンのツルをくくる支柱、
育苗ポッド、などなど、多くのプラスチック資材です。

僕たちは、これらは一切使っていません。

プラスチックは、土に還らず、マイクロプラスチックとなって
地球に残り続けるし、作られる過程でも多く二酸化炭素が排出される。

マルチは、草を使って
支柱は、竹を使って
育苗ポッドは、紙製で土に還るものを使って。

トンネルは使わないから、冬季には霜に強い品種を選択する。

そうやって、プラスチックを使用しなくてもできる農業を模索しています。

また、さんかく農園は資源に乏しく、竹や薪は自分たちで作ることができません。
そこで、僕が普段お世話になっている方にお願いをして、そういった資源を取りに行かせてもらっています。
地域や人が有機的につながる中で、有機物を循環させること。有機農業の大きな魅力の一つだと思っています。

耕さない

さんかく農園では、トラクターや耕運機で耕すことはせず、一度立てた畝は固定、畝を立てていないところもあります。

農業において、野菜を植え付けるとき、一度土を耕耘、耕します。

耕して、土をリセットして、また、野菜を植える。

さんかく農園では、耕すことはせず、蓄積した有機物や微生物の力をそのまま活かします。

不耕起栽培、や、自然栽培、などと呼ばれる農法を模倣していますが、
誰かに師事したわけではなく正確にやっているわけではないので、
そうやって明言することはしていませんが

土を耕すとき、土中に固定された様々なガス、二酸化炭素も、
空気中に排出されます。

そして、耕すことで、土の表層の豊かな微生物や虫が、耕耘機によって壊されることになる。

なるべく、土中の豊かな生態系も守りながら、農業を進めていくこと。

耕さないから、虫や微生物は蓄積されていって、うまくやれば、土中環境はどんどん豊かになっていく、生態系も一緒に守れるような農業を目指しています。

地産地消、友産友消

さんかく農園は、基本的に出荷をしていません。野菜の購入は、基本的には来ていただいた方に手渡しするのみ、行っています。

食べ物が輸送される距離や、それに伴い排出される温室効果ガスや環境負荷について、フードマイレージということがあります。食べ物の距離、です。

これが大きくなればなるほど、環境負荷は大きくなります。
アメリカ産の野菜を輸入しようと思うと、アメリカから日本までの輸送に大きなエネルギーコストがかかり、それが環境負荷につながる、という考え方です。

それを考慮すると、地産地消の大切がわかる気がします。

なんの定義かは正確に覚えていませんが、
地産地消は半径80km以内、
という記事を見たことがあります。

さんかく農園に来て下さる方は、都内からでも遠くても40km以内。
十分地産地消といえると思います。

直接農家とやり取りすることでフードマイレージを小さくし、流通過程における環境負荷を軽減すること、も、さんかく農園でできると思っています。

環境を守りながら農業をすること

さんかく農園の理念、生産から消費をより公正に、の中には、こういった環境における配慮も組み込んで考えていたのですが、今まであまり言語化してきませんでした。
ここで一度言語化し、環境問題についても深く考えなおしたいと思います。
気候変動にまつわる人道被害は、今、起きている。一つでもできることをやっていきます。

最後に

最後まで読んで下さりありがとうございました。
僕たちはできるだけ環境に負荷をかけないように、考えながら、一つひとつ農作業を行っています。

これらの実際の様子は、このnoteを通しても発信していくつもりですが、一週間ごとの活動報告の発信をさんかく農園マンスリーサポーター、さんかくクラブでも行っているので、ぜひそちらも見て頂ければと思います。
マンスリーサポーターですが、0円からでも加入できるようになっているので、ぜひさんかく農園を一緒に盛り上げて下さい◎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?