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職場の人間関係って本当に大切でしょうか?

多くの人が職場の人間関係で悩んでいます。

「職場の人間関係は大切だ」

と私たちもよく言います。確かに物事を円滑に進めるにはある程度の関係は必要です。

大切ですが、ある意味、そこまで大切でもないです。

「?」

いいえ。矛盾しているわけではないです。
ところで皆さんにとって大切な人間関係って何でしょうか?

 当然、「家族」や「友人」ですよね?孤独な人もいるかもしれませんが、その場合は「自分」を大切にしたり、SNS上で気の合うメンバーを見つけてもいいでしょう。

 私が言ってもあまり説得力がないので、ここでは精神科医の樺沢 紫苑先生がおっしゃっていることを引用します。

 実は職場の人間関係は重要ではない 。職場にあなたを攻撃したり、嫌がらせをする「攻撃星人」が一人でもいると、ものすごく憂鬱な気分になるでしょう。 「職場の人間関係」は極めて重要だと考える人が多いのですが、実は、あなたの人生においてさほど重要ではないのです。
実際、私の交友関係をみると、「職場」で知り合ってから現在まで10年以上交友がある人は一人もいません。 「職場の人間関係」とは、「場」に関連づけられた、一時的で一過性の人間関係です。
仮にあなたが会社を辞めた場合、ストーカーのように追いかけてくることはありません。 「攻撃星人」は、会社から一歩出れば、アカの他人です。  あなたが家に帰って、あるいは寝る前まで、今はいない「攻撃星人」のことで意識を奪われているとしたならば、あなた自身で「攻撃星人」を家に招き入れているのと同じです。
 心理学の「対人関係療法」では、最も重要な人間関係は、家族や恋人、パートナーです。次に重要なのは、友人。一番重要度が低いのが職場の人と解釈されています。これを比率で表すと、5対3対2となります。
 つまり、家族や友人との人間関係が安定していれば、人間関係の8割は安定しているということです。

今日がもっと楽しくなる行動最適化大全より

職場の人間関係に振り回されない 

 あなたが仮に会社を辞めたら、職場の人間関係はほぼリセットされます。嫌な上司とも気になるあの人ともおさらばです。所詮、その程度のウエイトなのです。

 とはいえ、さすがにどうでもいいとは言えません。なぜならビジネスマンのストレスの多くは人間関係に起因するからです。そこで職場での基本的な接し方は守りましょう。

 朝の挨拶→おはようございます。
 帰りの挨拶→おつかれでした。
 何かしてもらったら→ありがとうございました。
 ミスをしたら→申し訳ございませんでした。

 もちろんそれ以外の仕事の話も普通にしてください。でも必要以上に相手に感情的にならないこと。

 つまり「基本的な型」通りに対応すればいいのです。特に、

 何かしてもらったら→ありがとうございました。

 これは魔法の言葉です。これを型通りに実践していくだけで多少は人間関係が良くなります。

 はい。これで終わりです。あとは相手の目を見てこれらをしっかりと伝えるだけです。簡単ですよね?

帰宅したら職場の人間関係はリセット

 家に帰ったら職場の人間関係は完全にリセットしましょう。家にも友人との会話にも職場の人間関係を持ち込む必要は全くないです。

 なぜなら、職場の人間関係などはたかが2割の重要度だからです。職場での人間など一過性の相手なのです。家族や友人に比べればほぼどうでもいいレベルなのです。それを忘れてはいけません。

 日本社会は職場の人間関係を過剰に重視してきました。恋人とデート中に上司から電話が来ると、デートを中断して職場に戻り、たいして重要でもない仕事をこなす。そんなドラマの影響もあったのでしょう(またそれがなぜか「かっこいい」という幻想もあったのでしょう)。

 やっとワークライフバランスという言葉も少しずつ浸透してきましたが、海外では当たり前のことが日本にも浸透してきただけです。

 またどんな会社に行っても、あなたと「合わない」人はいます。また残念ながらあなたを「攻撃」してくる人もいるでしょう。もちろん「味方」になってくれる人もいるはずです。

 いろんな人がいますから。でも共通点はあくまで職場は「仕事をする場」であり、必要最低限のコミュニケーションをしっかり行うことは大切なのです。味方になってくれる人も立場が変わると敵になる場合もあります。怖いですね~。所詮は「場」によって形成される関係ですから、立場が変われば敵味方も変わるのです。それが職場の人間関係の真実なのです。

 というわけで職場の人間関係は後にして、真に大切な人との関係を重視すると今日から決意してみてはいかがでしょうか。

 なかなか難しい?そんな方には今後の記事で、ズバッとリセットできるコツをお伝えできればと考えています。


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