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メモの魅力

Googleアプリはどれも素晴らしいと思う。原稿だってGoogleドキュメントで作るし、スプレッドシートでクライアントと原稿の構成やレギュレーションを共有し、スライドでマニュアルを確認し、カレンダーはシンプルで見やすいしスマホと同期できるので最も使いやすい。Googleアカウントとメールがあれば、他のアプリともスムーズに連動しオンラインで仕事をするには欠かせなくなっている。

その中で最近特にハマっているのがGoogleKeepでメモを取るという習慣だ。キッカケはこの本から始まった。

前田裕二さんの「メモの魔力」などヒット著書の編集を手がけておられる編集者、竹村俊助さんが書かれている本で、独自の視点で書くことについての気づきを与えてくれる素敵な本だ。

この本を出版される前から、よく竹村さんが書かれるnoteを読んでいて、お会いしたことないが発信されている内容だけで尊敬するようになった人の一人である。

他にも沢山学びになるnoteを作られているので、知らない人は是非ご覧頂きたい。

そんな竹村さんが「書くのがしんどい」の中で日常の気づきをメモしていて、その時にGoogleKeepを使っていると書かれていたので、読んだ瞬間からiPhoneのメモをやめてGoogleKeepに切り替えた。iPhoneのメモでも特に問題は無かったのだが、竹村さんの真似をしたかったという単純な理由だけで切り替えた。

切り替えて良かったのは、メモを作ることが予想以上に楽しくなったことだ。Googleのアプリは直感的に使いやすく、色づけなど細やかなところがほんとに行き届いているなと感じる。

「尊敬する人+感性にピッタリとハマるアプリ」これらの後押しを得て、自分の創作意欲は単純に高まった。何をしていても、思いついたことはなんでもメモにして書きたくなっている。こんなことが何の役に立つんだろうというものから、これは絶対に書いたら面白いだろうと自画自賛(メモだから許される)するものまで様々だ。

この文章から伝わればとっても嬉しいのだが、とにかくメモが楽しくて仕方がない。メモというお題について、何でもいいから記事を作りなさいと言われたら何個でも作れそうだ。書くのがしんどい時は、文章を書かずにひたすらメモを溜めまくると良いんじゃないかと思う。

文章とメモは明確に性質が違う。文章や作品となった途端に文字がスーツを着て人前にさらされるような感覚になるのだが、メモはパジャマで横になりながら思うがままに書いていいよと言われてるような感覚で、ほんとに「なんでも」書ける。

恥ずかしいことでも、汚い言葉でも、むき出しの感情でも、ほんとのほんとにありのままを書いても許されるのがメモの魅力だと思う。後から読み直すと恥ずかしいことこの上無い時もあるが、それもそれだなと。

メモは溜めて寝かせて

例えば最近書いたメモだと、

・判断で迷うならまず決める
・小説の世界は本当にフィクションなのか
・好きな季節、好きな匂い
・なぜを繰り返すとどうなると思う?
・未完成品の価値
・イラッとする時、しない時

などを書いた。ポエミーなものから感情論までとにかく頭に思いついたまま書くのと、なぜそれを思ったのかを思ったままGoogleKeepに書いていく。とりあえずここに書いたものでも6日分はネタがあるし、多い時だと一日数個のメモが出来上がるので、メモがある限りネタは尽きない気がしている。

さらにメモは沢山溜まれば溜まるほど、他のメモと繋がったり新しいメモが生まれるなど、寝かせておくことでより良いものに変わることもある。メモはほんとに凄いのだ。

多分、メモがひたすら思いつく理由は、自分の内ではなく外に目を向けて、その時の自分の感想や感情を書こうとしているからかもしれない。

ちなみにこの考えも、冒頭に紹介した竹村さんの「書くのがしんどい」からの教えで

人生が雑誌なら、あなたは「人生の編集長」である

を実践しようとしている結果でもある。

自分の内にあるものではなく外に目を向けて、色んな面白いもの、気づきを題材にする。そしてその題材を、人の受け売りでは無く自分の言葉で発信していくという考え方だと僕は解釈している。人生を雑誌として例えるのが編集の人っぽくてめちゃくちゃ素敵だなと思う。

素敵な景色があった時にスマホを取り出して写真を撮るような感覚と同じで、素敵な気づきや刺激を受けた時にスマホを取り出してメモを取るのが、今の自分のライフスタイルになっている。

メモが最高に楽しい。この感覚をぜひ誰かと共有したい。

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