中島あす香

詩や散文の創作や音楽活動などを通じて世界を見つめなおしています。玄米菜食のせいかアスペ…

中島あす香

詩や散文の創作や音楽活動などを通じて世界を見つめなおしています。玄米菜食のせいかアスペのせいか分かりませんが不思議体験をよくします。「ムー」×note企画「#私の不思議体験」優秀作を受賞しました。これからものんびり書いていきます。

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最近の記事

【ジョブズの命日~己事究明】

今日、10月5日はスティーブ・ジョブズの命日。9年前に56歳の若さで亡くなったんですね。 アップル製品は何も持っていないのですが、PCの壁紙にするほどジョブズの名言で好きなものがあります。 ”Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. “ 色々な意味にとれますが、これまで自分はこんな風に解釈にしていました。「自分の時間は限られているから、他人の人生に振り回されて無駄に過ごさないこと

    • マジカルスクール号 発進!

      ボクの名前はショウヘイ。マジカルスクールの4年生です。これからボクたちの学校と授業についてお話しします。 おっと、次回の授業の応募メッセージがボクのAI腕時計にきました。スクール本部からです。ちょうどいいので、ここで紹介しましょう。 「次の授業は古代史になります。いまから1万2千年前のアトランティス大陸で当時の文化を体験します。アジア地域限定で先着100名まで。参加希望の生徒はエントリーを」 「よっしゃ、ちょうどいいタイミングだ」 ボクは、今年の授業で超古代史をひとつ選ん

      • 【さらにさらに先の時代】

        <これまでの時代> 窓の外の桜がいっせいに散るのを、ただボォと眺めている社員。そこに上司がやってきて注意をする。 「おい、なにぼんやりしてるんだ。桜なんて見てる場合じゃないだろう。締め切りは明日なんだから、もっと一生懸命やってくれないと困るんだよ。まったく、早く仕上げてくれよキミ!」 <これからの時代> 会社でPCにかじりついて仕事をする社員。そこに上司がやってきて注意をする。 「おい、なに会社でPCなんかいじってるんだ。そんな仕事は家でやれるだろう。リモートで十分だ。桜が

        • 【大人しい問題児】

          人に合わせることのストレスは、自分が思っている以上に多かったことに気が付いた。まわりに迷惑をかけないように言動に注意することも同様に疲弊する。 私の場合、子供のころから人間コミュニケーションが不器用で、友達もなく一人で遊ぶことが好きな「大人しい問題児」だった。子供の頃はそれでもよかったが、社会に出てからは、一気に困難が生じた。 そこでダメになる人もいるが、私は偉かった。数多くの失敗や事件を経験しながらも、なんとかうまく立ち回る方法を探し、データとして意識的にアタマに蓄積し

        【ジョブズの命日~己事究明】

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        • 【マクロビ事始め】全7話
          8本

        記事

          【アウトサイダーでいいじゃない】

          「みんな」という言葉が嫌いだ。「みんな」には顔がない、名前がない、思考がない、言葉がない。結局、誰だかわからない。 みんなが言っているから、みんながしているから。 いつのまにか私たちは、そんなみんなの仲間になろうともがいている。みんなと一緒がやっぱり安心だ。はみ出したら恥ずかしい。目立っちゃいけない。余計なことは言わない。だって、みんなに何を言われるかわからない。おっかない。けがをするかもしれない。小学校の頃からそう教えられてきた。みんなといっしょ! 社会に出て、大多数を

          【アウトサイダーでいいじゃない】

          【金星人の招待状】

          「ムー」×note企画「#私の不思議体験」優秀作を受賞作品です。 「ムー」2020年7月号に掲載されました。ありがとうございました。 1988年12月の深夜の出来事だ。 当時、井の頭公園に近いレンタルビデオ屋で、私は20時~2時までの店番のバイトをしていた。その時間帯は概ね勤め帰りのサラリーマンで賑わうのが日常だったが、その夜に限って客足は少なく、0時を回っても誰も来なかった。 そこへ、一人の女性客が店に入ってきた。 30代だろうか。髪を短くまとめ、足首に届きそうな長さ

          【金星人の招待状】

          【その時耳鳴りが】

          1987年4月の出来事だ。 当時、無農薬野菜の配達の仕事をしていた私は、いつものように朝の配達を終えて店に戻ってくると、店長から「待ってたよ。Kさんをいっしょにバンで送って行ってくれや」と頼まれた。 Kさんはお店の常連客で、もう80歳は超えていただろうが元気でおしゃべりだ。私は何度か家までこうして大きな買い物袋といっしょに本人を送り届けたことがある。 その日は、抜けるような青空だった。店の前から甲州街道に向かう途中、首都高速道路を右手にした時だった。赤信号にバンを止め、ぼ

          【その時耳鳴りが】

          【扉の向こう】

          小学校の3年生だった時の出来事だ。 住んでいたのは麻布十番から内田坂を登ったあたりで、R教会という木造の古い教会が近くにあった。礼拝と神父さんのお話が終わるとお菓子が配られたので、日曜日には近所の子供たちと教会にはよく遊びに行った。 その日は雨だったが教会に行った。 薄暗い教会の席には誰一人座っていない。あれっ、今日は雨だからお休みなのかなと思っていると、奥から神父さんがひっそりと出てきた。 神父さんは聖書の中から、「ウソを言う人は神様の前に立つことができません」という

          【扉の向こう】

          【グレタさんを応援します】①

          国連での演説で注目を集めたスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんについて、SNS上でも誹謗中傷を受けているのを見受けたので、彼女を応援する立場として意見をします。応援する理由は二つあります。 まず一つ目の理由。グレタさんは、自分なりに考えて発言をし、さらに行動を起こし、その考えを社会に知らしめたから。 できますか? 自分の確たる意見を発信して、その言葉に責任をもって行動する。グレタさんは実行しています。私にはとても真似ができない。ネットニュースをシェアして、そうだ

          【グレタさんを応援します】①

          【グレタさんを応援します】②

          グレタさんは、自分の考えを言葉にし、まず自国で行動しました。それが見る間に世界に拡散し、国連でスポットライトを浴びることになりました。同時に発達障害のアスペルガー症候群であることも公表しました。 グレタさんを応援する二つ目の理由は、障害者というマイノリティにもかかわらず、マジョリティである既存勢力の社会に対して奮闘しているところです。私自身も同じ障害をもちますが、とてもあんな行動はできません。 そんな彼女を誹謗中傷してしまう理由は、先に書いた日本人特有の平等意識と、もう一

          【グレタさんを応援します】②

          【ゴッホ展】 天才は一夜にしてならず

          有名な作品が少ないという前評判どおりでしたが、今回はゴッホという画家がどう成長して、唯一無二になったかを追う企画だったので、その見方としては極めて貴重な展示でした。 ネタバレ気味ですが、ゴッホは「狂気の天才画家」として知られていますが、実は出会う画家や印象派の作品などから影響を受けまくり、次々に模倣をして勉強をしていたのです。 パクリの達人と言えば語弊がありますが、オリジナルのスタイルが確立するまでは、とにかく憧れて、真似て、精神病院に収容され死に至る前になって、やっとあ

          【ゴッホ展】 天才は一夜にしてならず

          【夢語りシリーズ】4「太宰府天満宮の梅」

          その子は、脳に障害があった。小学校でも勉強はもとより、運動もただ走り回るだけで、ゲームのルールもわからないような子供だった。親は、この子の将来がどうなってしまうのか、心配でならない日々だった。 ある時、親も一緒に行く修学旅行があった。太宰府天満宮だった。 そこに辿り着くまでも興奮して一苦労だったが、なんとか手を引きながら他の生徒と同じように天満宮をお参りすることができた。 縁起担ぎで、天満宮にある梅の木から採ったという梅干を食べ、その実を家に持って帰ると家族が幸せになるとう

          【夢語りシリーズ】4「太宰府天満宮の梅」

          【お休み宣言の大切さ】

          うつ病を経験しました。過去形というのは、いまはもう抜け出しているからです。こうして振り返りができるのも、いまは心身共に元気だからです。 うつ病になった理由や経緯を話すと、いまでも正直気分が良くないので、簡単に書きます。システム開発の責任者と納期のプレッシャーに加え、上司からの継続的かつ恫喝的な叱責によるものです。後者の方が圧倒的に私をうつ病に追い込みました。 ものの考え方がシステム屋なので、うつに至るまでには3段階があると分析しました。万人に当てはまるかはわかりませんが、

          【お休み宣言の大切さ】

          ボクのこと褒めてよ

          大型リサイクル店での、ワイズオネエ系のAくんと、アメカジ野郎のBくんの続き。いつもの検品カウンター。 Bくんが、面倒くさそうに、 「あっちの壁に吊ってたギャルソンのジャケット、昨日売れたんだって。中のシャツも一緒にだって、このクソ暑いのによく買うよな」 「えっ、ホント!? あれ、ボクがディスプレイしたんだ!」 と、うれしそうなAくん。 「まじかよ。オレがノースのパーカー並べてた場所なのに」 「ゴメンなさい・・・・となりもパーカーだったからいいかなと思って」 「ま

          ボクのこと褒めてよ

          SF映画「地球が静止する日」メモ

          ほとんど映画を観ないなかで、SF映画だけは好き。 1951年公開の「地球が静止する日」。SF映画史に残る名作と言われながら、まだ見ていなかった。監督は「サウンド・オブ・ミュージック」「ウエストサイド物語」のロバート・ワイズ。 モノクロで、出てくるUFOも宇宙人もチープ。でも展開が早くて最後まで息が抜けない面白さ。無駄なアクションシーンは省かれてるから、伝えたいことがストレートに来る。 宇宙人のメッセージを超訳すると、 「地球の皆さんに言いたいんだけど、戦車や飛行機で戦争

          SF映画「地球が静止する日」メモ

          【なぜ犬猫の殺処分だけ騒ぐのか~かわいそうの対象】

          私自身は、そのことに賛成でも反対でもないのだが、SNS上では、犬猫の殺処分の反対や、迷い犬、捨て猫のシェアをお願いする投稿をよく目にする。「かわいそう」という心理から来るものだと思うが、なぜ犬猫だけが対象なのかを考えてみた。 他の動物、例えば鹿や猪や熊は、害獣として毎日のように即射殺されているが、誰もかわいそうだと思わない。日常的に目に触れることがないから、実感としてわかないのかもしれない。かわいそうの対象ではないようだ。 では、牛、豚などの食用動物はどうだろう。これも、

          【なぜ犬猫の殺処分だけ騒ぐのか~かわいそうの対象】