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私の、the pillowsとの出会い

20代、心が弱気で縮こまっていて勇気が欲しいとき、
私はいつも、the pillowsの曲を聴いて、
勇気を見出していた。
どれだけthe pillowsに救われたことか…。

そんな私の、
the pillowsとの出会いのエピソード。



2000年8月末、
広島の観音マリーナにて、
サウンドマリーナというフェスが行われた。
私は、これに行ったわけではないのだが、
このフェスに先駆け、広島のローカルテレビで、
ある日の夜(2回に分けてだった気がしてる)、このフェスの特集番組が組まれていた。

私は、cool drive makersの情報を楽しみに、その番組を録画していたのだが、
結果的に、この番組は、
私のピロウズとの出会いとなった。

とその前に、
このフェス、ラインナップがとても贅沢で、
GRAPEVINE、TRICERATOPS、Sunny Day Service、AIR、BUMP OF CHICKEN、などが出ていた!
この時期に出たシングルといえば、
GRAPEVINE → Reverb
BUMP OF CHICKEN → ダイヤモンド
など、激熱な時期である!

さて、
その番組では、出演バンドのフェスへの軽いコメントと、
それぞれ2曲ほど、MVの一部が流れた。

私のピロウズとの出会い、
Ride on shooting starのMVである。

Ride on shooting star、
何ともキャッチーでユーモアのあるロックナンバー。
私の中では、
『ポケットの中に入れて持ち歩けるような曲』
というイメージがある。
何だかこの曲は、「歌」とか「曲」というよりも、
「アイテム」という言葉がピッタリくるのだ!
そして、
MVが何とも言えず、インパクトありの、好きにならずにはいられない内容だった。3人で揃えたあのパンキッシュな髪型と、Tシャツ、そしてデッカイ眼鏡。何とも心地よいユーモア!
私はVHSを何度も巻き戻して見た!
ツンツンの尖ったヘアで、しかし、世界観の輪郭は丸くて柔らかい。両方とも遊び心の結果だが、何だろうか、品があるんだな、私はそう感じた。
聴き心地としては、
「グランジのハムスター♬」という歌詞の辺りの山中さわおの歌いっぷりが、特にツボ。心地よくスカッ!と耳の残る。
加えてサビのギターのキャッチーさ、コンパクトでそれでいて説得力のあるシンプルなアレンジ!
歌詞においても、全般、チョイスしてる言葉が可愛らしくて、そこもグッと来た。Good!

かくして、私は、
広島パルコ内タワーレコードにて、
Ride on shooting starのシングルを買い、
そこからさらに何度も何度も聴くようになるのである。

このシングル、
カップリングの2曲がまた名曲なのである。
山中さわおの、歌の狂気の部分が程よく表れているSkeleton Liar、
そしてそれに対し、
優しく切なく温かいSubhuman。
CD音源における、山中さわおの歌声は、時期によってかなり違いがあるが、この時期の声は、ちょうど中間期と言えようか、このシングルは貴重だと思う。

当時、アルバイト生活をしていた私は、
なにかとうまくいかない事ばかりで、Skeleton Liarを心に灯し、勇気をもらったものである。

ピロウズへの思いは、目茶苦茶たくさんあるが、
それはまた別の機会に…。




追伸
~ ミヤボの「出会いのエピソード」シリーズ ~

「出会い」はいつだって『偶然』。
『偶然』だから楽しい。
劇的なこともあれば、「最初は印象が薄くて…」なんてこともあるだろう。
何だっていいんだ。
そこには、
世界中でそこにしかない、
唯一無二の、『偶然性』を帯びたエピソードがあるはずで、
私の話を読んで、
「自分はこういうことがあったな…」と、
あなたにとっての、何かとの出会いのエピソードが、ふとあなたの中に思い出され、同時に喜びの感覚がよぎったならば、
私はこのエピソードを書いて良かったし、
あなたがこの記事に辿り着いてくれた『偶然』に、
乾杯!🍻


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