見出し画像

ホーキング博士の文字入力装置

やっと観たALS映画。10年前の映画で、博士が亡くなる数年前に封切りでした。オスカーの主演男優賞を取っていたのですが、つい見逃していました。主演のエディ・レッドメインは、今やファンタスティック・ビーストの主役で有名です。妻役は、ローグワン・Star Warsのヒロインです。お二人とも、さすがイギリスの名俳優で、ホーキング博士そっくり、素晴らしい演技でした。

ALSのホーキング博士、闘病の経緯、2年の寿命と言われて50年生きたことは知っていました。ベストセラーの「ホーキング博士、宇宙を語る」も買って読みました。本人も監修の元、実際に映像化された動画を見て、今回、改めて理解しました。

  1. この病気になっても、人生の目標を持って、やりたいことをわがままでも続けることが長生きの秘訣。博士は、ブラックホールの解明をテーマに、理論物理学の研究を続けました。仕事を続けることが、生き甲斐でした。そして、成果も出て、認められて、大衆本で大金も稼げた幸せな人生でした。1000万部のベストセラーです。2回の離婚と3回の結婚。糟糠の妻を捨てるなんて、わがままな人ですが、自分のためには必要です。

  2. 仕事を続ける環境の整備。博士が息を吹き返したのは、インテルが協力した、文字入力と音声合成装置のおかげです。論文も書けて、講演スピーチも出来ました。映画ではさらっと、「アメリカ英語を話すアメリカのコンピュータ」とだけ紹介されていましたが、インテルです。出典は以下参考。

文字入力について調べてみました。昨年秋、私は苦い経験をしました。脊髄小脳変性症50歳男性の、気管喉頭分離手術をしました。離婚後は独り、施設に入っています。寝たきりで、気管切開後で話ができません。筆談ボードを震える指で指して簡単な単語だけ伝えられます。これが時間がかかって大変。Windowsの文字入力と巨大マウスのワンクリックで、PC上での日本語入力を試しました。

朝夕の回診時に、数分だけ教えるのですが、なかなか難しい。忙しいから「あとは自分で練習してね」とほったらかしです。妻が介助して、徹底的に慣れさせないと無理です。付き添う家族がいないので、訓練をすぐ諦めてしまいました。マウスクリックの力が弱く、視線入力が必要な状況なのでしょう。しかし、申請して役所と交渉する家族が必要です。彼にはそれがいない。結局、文字盤と共に、施設に帰ってゆきました。

日本語の文字入力と音声読み上げ、調べてみると、ここが良さそうです。「補装具費支給申請」も使えます。

この会社、障害者が遠隔操作でカフェ給仕するロボットが有名です。

PCを使って在宅ワークできる環境を常に維持、病状に合わせて日本語入力環境を先回りして準備することが大切です。そして、SNSで発信して多くの人と繋がりを保つこと。誰かが手を差し伸べます。

補装具申請できないで自費だけど、オリヒメの分身ロボットあれば、遠隔飲み会も、遠隔旅行もできますね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?