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コロナ闘病記(2022年10月末)

オミクロン株、ただの風邪だと言われています。4日で復活しましたが、本当に辛かったです。症状には個人差がありますが、健康で体力気力十分、準備もしていた勤務医が、予想以上に苦しんだ顛末を書きます。

自己紹介

50代の男性勤務医です。専門は耳鼻咽喉科。群馬県に暮らしています。コロナ患者は、呼吸器内科や救急部、総合診療科の先生がみてくれますが、喉の症状がひどい時に相談を受ける立場です。コロナ患者の気管切開手術も頼まれ、コロナウイルスの対応には慣れていると自負していました。10代の子供3人と妻との5人家族。いつ誰が、発症しても良いように、ロキソニンの備蓄(30錠以上)と冷えピタ準備は整えていました。

それは、小学校4年生の末っ子の熱から始まった

自宅は、お寺の僧坊だった和風建築をリフォームして住んでいます。広くて部屋がたくさんあります。夏の寝床は、3方向が窓で、風通しの良い和室に、蚊帳を張って親子で布団を並べて寝る習慣です。利根川を渡る谷川岳からの風が、敷島の松林を抜けて吹くので、クーラーは極力つけません。10月に入って冷えてきたので、妻、兄、姉の3人は、2階のそれぞれのベットで寝ていました。末っ子と私は、まだ蚊帳の風情が名残惜しくて、4人分の布団を占拠して大の字で寝ていました。朝4時です。「パパなんだか寒い」というので額を触ると発熱38.9度。前日「忙しい習い事の毎日に疲れた」と言って、妻と末っ子は早くに寝ました。「これはコロナだ」直感しました。カロナール200mgを飲ませて寝かせると、私はネット検索に入りました。その日は金曜日。午前中にコロナ検査してくれる病院を見つけないと、濃厚接触者の私の仕事にも、影響がでてきます。月曜日に判明してからでは遅いのです。

コロナ検査する小児科クリニックは意外に少ない現実

私たちが住んでいる町は、大学病院のお膝元。医者が多く住んで、多くの開業医があります。人口あたりの医師数が多いため、住みやすい町ランキングで、医療分野だけは上位です。すぐに見つけて、ネットで診療予約するつもりでした。群馬県のホームページ開いて、コロナ検査施行可能医療機関一覧を印刷して、近所の医療機関を探しました。内科は「内科ですので小児は受け入れできません」と但し書きがあり、小児科は「かかりつけの患者さんのみ受け入れます」の縛りがありました。かかりつけ医院のない子供が、急な発熱でコロナ検査してほしい時に、事前予約なく当日受け入れ可能な小児科は、たった1件だけでした。妻に、朝1番に受診して、検査結果をLINEしてと頼みました。その小児科は、同級生のK君が数年前に開業した新しいクリニックです。大学では長年、小児癌の臨床と研究に打ち込んでいましたが、熱心な性格で、製薬会社の研究室に出向していた時期も。彼のクリニックでは、抗原検査もPCRも可能です。車内で検査後に待機、すぐにコロナ陽性判断してくれました。さすがK君、研究者でもあるから、検査体制はバッチリだね。的確な診断をありがとう。

群大附属中近くの小児科

金曜日、子供は陽性、自分は陰性、濃厚接触者として自宅待機に

お昼前にLINEメッセージが届いたので、今度は自分の診断をしました。病院の感染制御部に、濃厚接触者になったことを報告、外来と病棟の師長にも報告、無症状ですが、PCR検査を受けたい旨を申告しました。当然ですが、結果は陰性で、ただの濃厚接触者です(この時点では)。2つの道を病院から示されました。1)ホテル代を病院が払うから、家族と離れてホテル療養。2)患児を完全に隔離した自宅で療養。独身だったら1)は可能ですが、私も人の親です。コロナ感染した子供の世話を妻に押し付けて、1人だけのうのうとホテル暮らしは出来ません。コロナ感染は避けられるでしょうが、「あの時、お父さんだけホテルに逃げたよね」と一生白い目で見られる方が辛いです。先月は、ホテル療養を選んだ他科の先生もいましたが、老後は大丈夫でしょうか。私は2)の自宅待機を選びました。結果、コロナに感染し、地獄が始まります。

あれ?自宅待機って暇じゃない

週明けの火曜日と水曜日、計2回のPCR検査で陰性が確認できれば、木曜日から仕事復帰です。5日間は長いなあ。庭木剪定して、車洗って、Amazon Primeで映画を見まくるか。ふって湧いた休日に胸が膨らみます。仕事については、本当に申し訳なく、水曜日に予定していた手術をキャンセル。入院患者には、主治医交代の説明をし、月曜日の外来患者の申し送りを書いたら、もうドラッグストア閉店時間。ギリギリでアルコール消毒スプレーと使い捨て手袋を購入して帰宅しました。蚊帳の部屋を隔離部屋とし、感染者のトイレは2階、無症状者は1階、食事は各自の部屋で、配膳と下膳は、N95マスクと使い捨て手袋を装着した私がしました。なぜなら、妻も倦怠感と頭痛がひどいと言い始めたからです。末っ子は1晩寝たら、熱も下がって元気になりました。妻は高熱ではありませんが、ロキソニンが必要な耐え難い頭痛と闘っています。潜伏期間3日とすると、2人で行った習い事でもらってきたね、コロナを。ということで、甘い自宅待機生活を夢見ていた私が、炊事洗濯を、全て任される羽目になりました。それぞれの部屋に、料理を運んで下げて、食器洗いも洗濯も、感染者と非感染者とに分けて行いました。思ったよりも忙しいです。しかも、1晩寝ただけで解熱した小学生が、ゾーニングを守らない。隔離部屋から出てきてしまう。タブレットに映画を詰め込んで、Youtube見られるPCを設置して「この部屋から出るな」と宣言しましたが、ゾーンから出てきて、その辺をベタベタ触り回るので、追いかけて、ドアノブやら触ったところを消毒しまくりました。子供の回復力は恐ろしいです。部屋に閉じこもった妻は、ずっと寝ています。Amzonから届いた、国に認証されたCOVID-19抗原定性検査キットで、妻の感染確認したかったのですが、「鼻ぐりぐりが痛いから嫌だ、どうせ陽性よ、保健所にも届けないんでしょ自己申告だから」と拒否されました。そこで思い出しました。QRコードで届ける自己申告、忘れていました。子供はもう治ってしまったので、いいか。

一発アウト!退場

自分の病院の駐車場で取りました

家事に追われた週末、それでも無症状なので、1日に1回、空いている時間に食材を仕入れに、私だけ外出していました。月曜日は看護学校の講義の日です。自宅から出られないので、自宅と病院をつないでZoom形式での授業をしました。生徒の反応が伝わってこないので、手応えがありませんでした。そして迎えた決戦の火曜日。お昼にPCRです。朝起きると、少し喉がイガイガしていましたが、鼻うがいで上咽頭をきれいに洗うと、いざ、病院に。車の中で鼻グリグリされました。金曜日より痛いです。あれ?上咽頭が荒れている? 家に帰るとすぐ病院から着信が。「陽性です」。「無症状ですが、追加待機はどのくらい?」「今日から1週間になりますから、来週の水曜日に出勤可能です。もう陽性ですから、明日の検査は不要です。追加のPCRも不要なので1週間休んでくださいね。」自分の隔離部屋を作りました。水曜日、ようやく妻が復帰。代わりに自分が隔離されました。熱はないけど、喉が痛くなってきました。昼過ぎに病院から病状確認の電話。「喉が少し痛いけど、熱はなくって、無症状陽性者ってことで良いですか」と返事しました。後で思うと、喉が痛いのは立派な症状でした。しかし、この夜から地獄に堕ちてゆきます。

家庭内感染者が1人出てから、5日目の現状は4人の感染

  • 10歳:始まりの人、検査陽性。発熱38.9度が1日のみ軽症、2日で回復。治ったらもう、隔離を守れない。2人に感染させた。

  • 母親:翌日に耐え難い頭痛と37度代の微熱、倦怠感、5日間の隔離中、みなし陽性。

  • 15歳:3日目に37.4度も翌朝には解熱、灰色だが陰性。

  • 20歳:4日目に倦怠感と37度代の微熱、後に悪化し高熱と咽頭痛、みなし陽性。

  • 父親:5日目に咽頭痛が出現、PCR陽性確認、後に悪化し高熱も。


まとめ: 10歳と母親が同時期に発症、習い事での感染が疑われる。2日で回復した子供が隔離ゾーンから出て、対応した父親と兄弟が感染。3日の潜伏期間を経て、5日目のPCRで父親が陽性。


水も飲めない痛み、唾も飲めずに吐き出す

痛みはひどくなる一方です。ロキソニンを飲むのも一苦労。水曜日の夜から発熱も加わり、発汗するので水分摂らないと脱水になります。ロキソニンで熱は下がりますが、喉の痛みには効きません。子供の頃に、扁桃腺は摘出したので、腫れていません。左右の軟口蓋から咽頭の側壁に沿って、粘膜が赤く爛れていました。膿はなく、細菌の感染ではありません。所見としては、ただ赤いだけ。見た目は重症感ありませんが、症状は激烈です。どうしてこんなに痛いのだろう。生まれてから今までで、1番痛かった経験は、扁桃腺手術の痛みですが、それを上回ります。木曜日には、唾すら飲み込めず、口から唾液をティッシュに吐き出して捨てていました。ロキソニンを少量の水で飲んで、効いてきた1時間後にOS-1を1本、泣きながら飲み干していました。1日に3本のOS-1を飲むことを自分に課しました。アイスとかヨーグルト少量を、舐めるように口に入れても、喉に残って張り付いた分が、後から気管に垂れ込んで咳き込みます。その咳でさらに喉が痛くなります。木曜日の朝から土曜日の朝まで、全く食事ができませんでした。2日間の絶食は生まれて初めてでした。

薬を飲み込むのもやっとの痛み

試みた治療のまとめ

  • コンクールFによる口うがい:mRNAウイルスへは無効と分かってはいるものの、グルコン酸クロルヘキシジンによる2次感染予防を期待しました。コロナ感染予防には、全く効果ありません。喉の痛みで歯磨きできなかった時期の、口腔衛生に役立ちました。

  • 生理食塩水による鼻うがい:ハナノア、サイナスリンスを購入、ウイルスが増幅する上咽頭を、1日3回も洗い流しました。コロナ感染予防には、全く効果ありません。感染後の、鼻づまりと粘っこい分泌物を洗い流すのには、役立ちました。ハナノア付属の洗浄液は、ハッカ味が痛すぎて使えません。花粉症の時は良いでしょう。人肌温度の生理食塩水が最良です。

  • ロキソニン:1日3回の内服で、3時間は解熱しますが、咽頭痛は2割くらい軽減するのみです。すぐ効果を発揮しますが、3時間で元に戻ってしまいます。眠くなるので、夜飲むと良いかも。熱が下がって咽頭痛だけになった3日目からは、カロナールの方が楽でした。

  • カロナール:解熱効果も鎮痛効果も弱いが、ロキソニンよりも長く効いてくれます。量によって4時間から6時間は効果が続きます。500mg錠はサイズが大きくて飲むのが痛いので、子供向けの200mg錠を2個飲む工夫をしました。

  • ザイザル:眠気の強い、最強の抗アレルギー薬。痰が絡んで咳き込んで寝られない時、眠前に飲むと、鼻水も痰も減って、睡眠剤の効果も加わります。

  • 胃薬:ムコスタとガスターを適宜。ロキソニン連続で、胃が荒れるから必要です。

  • 咳き止め:ムコダインは効果なく、お守り程度。アスベリンも効きませんでした。咳こんで眠れない日は、ザイザルの睡眠効果に勝るものはありません。

  • 抗生剤:ウイルスには効きません。しかし入院コロナ患者は、細菌による二次感染で肺炎を併発します。痰が黄色くなってから、不安でクラビッド500mgを2日間内服してしまいました。医療関係者だから、肺炎対応の強い抗生剤を普段から持っていましたが、不要だったと思います。

  • OS-1:解熱のためには、点滴で生理食塩水を注入して、血液中の発熱物質を薄めるのが1番。尿量が増えれば、体内のウイルスも排出されます。しかし、どこの病院も点滴してくれず、自分で点滴するしかありません。飲む点滴を1500ml毎日3日間続けました。まずいボトルを9本も飲みました。飲むと、発熱と脱水でカサカサだった口の中が潤って、数時間後に、十分量の排尿もあります。ロキソニンで腎臓を傷つけているので、水分が必要です。便器の尿を見ると「よしよし、この中にウイルスも相当出ていっているな」と満足できました。

  • 睡眠と42度のお風呂:痛みや咳で夜中に起きてしまったら、沸かし直した熱いお風呂にすぐ入ります。新しい下着に替えて、すぐ布団へ。体が温まると催眠効果が出て、また寝られます。ひと晩に2回は入りました。発熱時に入浴禁止は古い迷信です。入浴後に体が冷えると、風邪が悪化するという教訓です。温まってすぐに寝れば良いのです。汗を多くかくことで、ウイルスが体から出てゆきます。


経過: 子供の発症から5日目に無症状もPCR陽性、6日目に咽頭痛で発症、7日目と8日目は食事も取れず、9日目から軽快、10日目に通常生活。陽性確認から6日、発症から5日で回復しました。

私の罹患期間は、無症状PCR陽性の5日目をDay0とすると、症状が始まった6日目Day1、激烈だったDay2-3を経て、Day4に離床できて、Day5で回復、つまり、辛かったのは4日間でした。


しかし、こんなに辛かったのは人生で初めてです。

もうこんな思いは嫌だあ!

喉の焼けるような痛み、ロキソニンも効かない痛み、水も通らず、むせて咳き込み、咳き込むとまた喉が痛くての悪循環。Day3は声も嗄れてきます。喉が痛くないように咳をしようと、変に力が入って、声帯が浮腫んでしまったと思います。話すのも辛いので、携帯電話の電源を切っていました。後輩とのメールのやり取りで「自分も夏に子供から感染したが、辛いのは2日半ですよ」とあり、年齢差を汲み取って3日過ぎれば、良くなってくると期待していました。幸いにも回復しましたが、Day2-3の辛さがあと2日以上続いたら、死にも勝る恐怖です。もし10年後に感染したら、死を覚悟すると思います。肺に感染した、デルタ株までのコロナウイルスは、心の底から恐ろしいです。

オミクロン株は、今や普通の風邪という風潮です。確かに死にはしないでしょうが、症状は激烈で打ちのめされます。決して楽観してはいけません。普段から感染した時の対応を考え、準備しておくべきです。

オミクロン株の特徴とワクチンの効果

私にはワクチン必要なのでしょう

鼻や口から入ってきます。上咽頭にあるアデノイド、その下の左右扁桃腺から舌の付け根にかけてのリンパ組織に住みつきます。スパイクを使ってレセプターと結合するので、鼻うがいや消毒うがい咳嗽でも洗い流せません。侵入を許したら、もう感染するしかないでしょう。

症状は、その人の弱いところに現れます。妻はもともと頭痛持ちです。喉の痛みより頭痛と倦怠感を強く訴えていました。私は喉が弱いです。子供の頃に扁桃腺を摘出しましたが、今でも風邪をひくと喉が痛くなります。ウイルスを排除しようとして、喉のリンパ組織が過剰に反応して赤く腫れ上がったと思います。年齢が若い程、症状は軽く、10歳の子供は、ワクチンを打っていませんでしたが2日で完治しました。子供に必要か否かは、その子の生育状態、風邪からの回復の経験を思い出して、その子その子で親が考えて決めましょう。

私はファイザーを3回打っていました。ワクチンの効果はあったでしょうか。私のイメージの話をします。まず、鼻から吸い込んだウイルスが粘膜に張り付きました。痛い箇所が、鼻の奥から、舌の奥、喉の下、最後には声まで嗄れて、気管にきて咳も出ました。ウイルスが勢力を増して、どんどん下に降りてくる印象です。しかし、肺に襲いかかる前に止まりました。ワクチンで作られた抗体が、鼻と喉に止まっている間に攻撃して、時間稼ぎをしてくれたからです。だから、主戦場が喉で、喉の痛みが酷かったのです。デルタ株までは、肺の粘膜に親和性が高かったようです。よって肺炎から発症し、宿主(感染した人間)が死亡、全世界のウイルス数が増えなかったため、自然淘汰されました。オミクロン株からは、まず鼻や喉の粘膜に張り付くので、抗体さえ持っていれば、肺まで辿り着く前に攻撃できるのです。抗体産生能力の高い、子供はさておき、体力に自信のない中高年は、ワクチンの効果を感じました。打っていなかったら、もっと重症でしょう。

私は3回ワクチン接種後に感染したので、スーパー免疫を獲得した可能性があります。4回目のワクチン接種によって、より強い抗体と長期間記憶する抗体産生免疫細胞(長期メモリー細胞)が生まれるかもしれません。感染既往者は、ワクチン副作用が強く出るようですが、いつか追加4回目ワクチンも打ちます。

不思議な体験、難破船から逃げ出すネズミ

難破船から逃げ出すネズミ ネット画像から拝借 出典不明です

Day4の朝に、急に喉の痛みがひけました。体の中のウイルスが、一斉に退却して何処かへいなくなった感覚です。陽の光を浴びたくて、庭に出て日向ぼっこをしました。どんどん体調が良くなってゆきました。しかし午後になると、喉の痛み、倦怠感、熱が一気にぶり返してきました。同時に下痢が止まりません。水のような便が出るわ出るわ。半日ぶりにロキソニンを飲んで、(下痢なので)風呂も入らずに寝ました。夜にはもう下痢は出切って何も出なくなっていました。

そしてDay5の朝、もぬけの殻でした。体の中からウイルスが全て抜けた感覚とでも言いましょうか。完治を実感しました。大航海時代、船を見限ったネズミは出航前に大挙して逃げ出したと聞きます。この体を乗っ取れないと判断したウイルス達は、示し合わせて動きをやめ、相談しました。私はいったん回復したと誤解しましたが、騙されました。数時間後に、同時に暴れ出して下痢を起こして外に出ようという算段だったのです。私は、再び暴れ出したウイルスを感じ、下痢にまでなって悪化したと後悔しましたが、実はウイルスの脱出劇だったのです。脱出後の爽快感は、急に台風一過の青空が広がった感覚といえば、お分かりいただけるでしょうか。もちろん、ウイルスには知性もありませんし、お互いが情報交換する術もありません。しかし、私の体験はどうにも、難破船から逃げ出すネズミに近いのです。報告によると、コロナ関連症状として、下痢は少なからずあり、下痢から始まった症例もありました。しかし、個人の闘病記をネットで読むと、私のように、「咽頭痛から始まったオミクロン感染が、最後に下痢になって終わった」とする報告がありました。ウイルスは、ある日突然、私の体から一斉に出てゆきました。


これから感染する人へアドバイス

  • ロキソニンは1日3錠を4日程度常備しておきましょう。胃が荒れるので胃薬もあると良いです。

  • 解熱には点滴が有効です(外来受診ではできません)。代わりに飲む点滴OS-1を準備しましょう。

  • 家族内に出たら、鼻うがいしても何してもだめ。ゾーニングも効果なし。職場から持ち出したN95マスクも効果なし。別居が良いですが、妻子を捨て、ひとりホテルで暮らす強い覚悟がありますか?

  • 一人での闘病は心細い。独居の人は家族とつながる準備をしてください。

社会への提言

  • 自己申告登録しませんでした。すみません。子供の時は、看病と家事に忙しくて暇ができた時は、もう治っていました。自分の時は、症状が出て辛くて、携帯をいじっている暇ありませんでした。治ってから登録するのも何かなあ?

  • 群馬県に自分だけでも登録しようとしましたが、陽性になった証明書を写真で添付しろとあります。電話で陽性と告げられただけで証明書ありませーん。出勤停止中なので、カルテ印刷にも行けません。これは登録無理でしょ。

  • 咽頭痛で水が飲めません。OS-1飲むのも苦痛です。日帰りで脱水予防の点滴をしたいです。2類感染症のままでは叶わない願いです。重症に指定しているがために、治りが遅いって変ですよね。

登録していない感染者が、たくさんいます。毎日ニュースで発表している感染者数は、少なめです。辛い時に登録できる余裕ありませんって。無症状の若い人も、多いでしょうね。体力に自信のない方は、十分に警戒してください。

追記訂正:この記事を書いたのは2022年10月、まだ毎日「何人感染した」とテレビで騒いでいました。2023年5月から5類になって、感染者数も届け出ず、ふつうの風邪として扱っています。しかし、症状は変わりません。痛くて辛いので、対処方法は参考にしてください。2023年8月の今でも、「コロナ陽性ですが、喉が痛くて水も飲めないので入院させてください」と電話がきます。病院としては「とんでもない。病院でクラスターになるので入院させません。喉が痛いだけでしょ。痛み止めとOS-1でしのいで。たった4日ですよ。肺炎で酸素投与が必要になったらコロナ病棟に入れます」とお答えしています。泣いて頼んでくるので、コロナの喉の痛みは、みな死ぬほど痛いのでしょうね。病院はあてにできませんよ。

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