（台湾）「魔法のじゅうたん」のグラフェン 水・電気を生成し海水も飲用水に 台科大チームが“イノベーションのアカデミー賞”獲得
2022.11.4 中央社
台灣科技大學應用科技研究所教授洪維松團隊研發出可同時產水、產電的石墨烯，獲2022全球百大科技研發獎（R&D 100 Awards），這項技術可用於太陽蒸餾產水與海浪發電。
台湾科技大学応用科技研究所の洪維松教授のチームが、水と電気を同時に生成するグラフェンを開発し、「2022 R&D 100 Awards」を獲得した。この技術は太陽蒸留に用いることで、水を生成すると同時に波力発電ができる。
台科大今天發布新聞稿，全球百大科技研發獎有「研發界的奧斯卡獎」之稱，今年已邁向第60屆，受到電信、物理、製造、生物技術等領域重視。台灣今年一共獲得12個獎項，台科大是唯一獲獎的大專院校。
台科大が今日、プレスリリースを発表した。「イノベーションのアカデミー賞」と称される「R&D 100 Awards」は今年で第60回を迎え、電信・物理・製造・生物技術などの分野で重要視されている賞だ。台湾は今年合計12個の賞を獲得し、台科大は高等教育機関としては唯一の受賞だった。
洪維松以「可用於同時產水-產電的黑色魔毯」獲獎，黑色魔毯指石墨烯漿料均勻壓平乾燥後，形成有金屬光澤的黑色薄膜。利用石墨烯太陽蒸發器，將薄膜作為海浪發電裝置，可產生全天候的能量，用於海洋波浪發電，同時還能將海水轉換為達世界衛生組織標準的安全飲用水。
洪教授は、「水と電気を同時生成する黒い魔法のじゅうたん」の研究で受賞した。黒い魔法のじゅうたんとは、グラフェンのペーストを平らにして乾燥させた、金属光沢のある黒い薄膜状の物だ。グラフェン太陽蒸発器に利用し、薄膜を波力発電装置にすることで、どんな天候でもエネルギーを生み出せる。また、波力発電に用いると同時に、海水を世界保健機関（WHO）の安全規準を満たす飲用水に変えることができる。
洪維松表示，這項技術兼顧再生能源和飲用水，可一次解決缺水、缺電的難題。研發關鍵在調配、均勻分散及塗佈技術，團隊開發的產品，在壓電領域有良好表現，正壓電係數與市面薄膜相同，而逆壓電係數更大於市面壓電薄膜6倍之多，獲得學界、業界肯定。
「この技術は再生エネルギーと飲用水の両方を生み出すことができ、一度に水不足と電力不足という2つの難題を解決できます。研究開発のキーポイントは成分の配合、むらなく延ばすこと、そして塗布技術です。チームの開発した製品は圧電方面で良好な結果が出ていて、正圧電係数は市場に出回っている薄膜と同様で、逆圧電係数は市場の薄膜より6倍も大きくなり、学術界や業界から肯定的な反応を得ています」と洪教授は話す。
台科大指出，台灣今年在全球百大科技研發獎得到12個獎項，獲獎數僅次美國，高居全球第2、亞洲第1。獲獎單位包含工研院、資策會、金屬中心、紡織所與核能所等。
台科大によれば、台湾は今年「R&D 100 Awards」で12個の賞を獲得し、受賞数はわずかな差でアメリカに次ぎ世界第2位、アジアでは第1位となった。台科大以外に受賞した機関は、工業技術研究院・資訊工業策進会・金属工業研究発展センター・紡績産業総合研究所・核能研究所などだ。
今日の翻訳メモ
新聞稿・・・プレスリリース
大專院校・・・大学、専門学校、学院を合わせた言い方。
工研院・・・工業技術研究院。台湾経済部の機関。
資策會・・・資訊工業策進会
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