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まったく当てにならないネーミングの逆コツ…

 どうも、どうもどうも。
 日常的にくせの強い物語をなんとも言えない微妙な残念加減で黙々と創作しては気軽に公開している者です。

 本日は己の恥をさらしつつ、ちょっとした秘訣のようなものを伝授しようとおもいます。よろしければお付き合い下さい。

 私は地味にコツコツと作業をする事がわりと得意でして、毎日クラウドソーシングサイトをのぞいては自分のできそうなお仕事をさせていただく…というモーニングルーティンを数年にわたって持続しております。

クラウドソーシングとは

 クラウドソーシングというのは在宅ワークの中にある仕事のひとつで、主に自宅でパソコンを使って作業にあたり報酬を得るもののことです。ひと昔前は企業に出向いて軽作業業務をもらい自宅でシール貼りをしたり造花を作るような在宅ワークが多かったように思いますが、現代においてはパソコンを使ったデスクワークがずいぶん増えました。このところ時間と場所を選ばない比較的新しい働き方として、ずいぶん世間一般に浸透しています。

 クラウドソーシングでは、インターネット上で企業が一般人(在宅ワーカー)に業務を発注するというシステムになっています。
 募集されているお仕事は、アンケートの回答、イベント等の企画の発案、簡単なライティング、ネーミングなど多岐にわたります。
 クラウドソーシングサイトに登録をし、その中で企業が募集している案件に対して登録者が提案や作業をして報酬を頂く…という流れが一般的かと思います。

 報酬を得るためには、大まかに分けて二つの方法があります

その1

クラウドソーシングサイト内で募集している作業(アンケート回答/ライティング等)をこなしてお金を頂く
【参加者全員に報酬が支払われる/安価】

その2

クラウドソーシングサイト内で募集しているコンペ(複数の業者を競わせて優れたものを選ぶ方式)に応募する
【当選者に報酬が支払われる/高額】

 その1はいわゆるタスク作業で、参加者は企業が提示した金額を受け取ることができます。だいたいの目安ではありますが、1作業で5~200円程度頂くことができます。

 その2はいわゆる競争式の提案で、参加しても企業に選ばれなければ1円も貰えません。だいたいの目安ですが、当選すると1000~40000円程度頂くことができます。

 私は、実に気軽に、クラウドソーシングに係わってきました。
 新規のオープンのお店のネーミング、新発売の食品の命名、盛り上がるイベントのタイトル考案、YouTubeの企画アイデア募集にマスコットキャラの愛称募集その他もろもろ…ワクワク感と想像力をフル稼働させては、一流企業の皆様方にご提案をさせていただいてまいりました。

 もしかしたら選ばれるかもしれない、10件当選したら20万円ゲットだぜ!クー、これはやるしかない!!

 大変下世話な動機ではありますが、一獲千金を狙ってそれはもう地道に金に目がくらんで違ったええと企業様に喜んでいただけるような素晴らしい提案ができる事を祈ってですね?!
 ……まあとにかく、いろいろと提案することおおよそ四桁、よくもまあ飽きもせずにやったもんだと自分でも呆れる感じなのですが。

 なんと、恐ろしい事にですね。

 こんなにも作業をしておきながらですよ。
 実はネーミング案件で当選した経験が…乏しいのですよ。
 ぐおお…やはり金に目がくらむとダメなのか……。

 残念な人のがっかりエピソードはさておき。

 ネーミングというのは、企業が出した案件に対してコンペ形式で当選者が決定します。おおよそではありますが、一案件につき600~1000の提案が集まります。その中から選ばれるのは、相当かなり至難の業!!!

 私の場合、おかしな創造力と一般人とは微妙に違う独特の発想力が功を奏し、企画などの案件に関してはボチボチ報酬を得ることができているのですが、持ち前のセンスの無さと突拍子もない言葉選びがどうにもこうにも足を引っ張るようで、長くやっているにもかかわらずネーミングの当選率は0.2%程度となっております。

 提案の際はインスピレーションだけでなく、長ったらしい英語表記を漢字に置き換えるとか小難しい経営理念をポップな造語でかわいくまとめるだとかオシャンな英単語をもじってみたりだとかØやÖやÜの使用や小文字と大文字のミックスなどなど、色々と足掻いてみるのですが…どうにもこうにも埋もれてしまうという。悪目立ちし過ぎてもダメだし、難しいですね。

 ……で。
 ネーミングのコンペに参加すると、当選(報酬がもらえるやつ)したネーミングが確認できるんですけど…それを見て、毎回毎回思う事があるんですよね。

 決まったネーミング…普通だ……。
 なんか、どこかで見たような……。

 クライアント側は莫大なネーミング依頼すべてに目を通しているわけではありません。似通ったものが存在していることを知らない可能性もあるのでは…なんてことを、ちらりと思わないでもなかったりして…。毎日コンスタントにネーミングコンペに目を通し、応募し、結果発表をチェックしているからこそ気が付いてしまう、ちょっとした闇というか…なんというか……。

 ネーミングの募集の際、企業は「商標登録のないもの」「検索で完全一致しないもの」「ドメインが取れるもの」「他社の知的財産を侵害しないもの」といった条件を掲げる事がほとんどです。なので、私はネーミングをする時はいつも「見たことがない」「初めて聞いたような」「印象に残るインパクトのある」「ストーリー性のあるもの」を提案しているのですが、どうやらこれがよろしくないらしい…?
 奇を衒ったネーミングは通らないなあという印象が強いです。

 企業側からすれば、おかしなネーミングよりもどこか親しみを覚える珍しくないものの方が魅力的なのは当然かと思います。どこかで見たようなフレーズのものが当選する確率が高いのは、ごく当たり前のことなのでしょうね。

 耳触りの心地いい、覚えやすくて印象に残る、良い意味合いのネーミングは誰でも望むはずで、似通ってくるのも無理はないのかなと思う反面、当選案件に少し手を加えたものが当選するという事例もありそうな…考えすぎかもですが。ガッツリきっちりチェックしているわけではないので、なんとなくの印象ではあるのですけれども。
 ソーシャルワーカーとして確実に稼ぎたいと思う人なら持っていて当然のネーミングのテクニックなのかもしれませんけど…、些か、もにょるものがあるような、ないような…。

 ところで、なんでまたほとんど当選もしないのに私がセコセコとネーミングの提案を続けているかと言いますと。
 これがまた実に……かなり相当めちゃめちゃわりと創造の糧となるのですね~。

 キーワードから連想してしっくりくるワードを叩き出すネーミングという作業は、私の中では実に1000本ノック的な役割を担っているのですよ。衰えゆく創造力を鍛える目的ありきのネーミング猛進者とでもいえば宜しいでしょうか。決して採用はされないが、生み出すことはいくらでもできるのだという、最後の矜持的な役割をですね(よく意味がわからない)。このあたりに、私の毎日投稿の秘訣が隠されているような気がしてなりません。

 いつかドカンドカンと採用される日も来るやもしれぬ、その日を待ちわびて…今日も私はおかしな提案をするのです。
 リアルに先週は21件提案しました。…ぐふふ、全部当選したら10万円超え…あんなもんやこんなもんも買えるぞ!ヒャッホゥ!

 ……はっ!ええとー!

 気が付いたら随分長くなってしまいましたね。
 そろそろまとめておかないといかんですね、はい。

 このお話は、へっぽこライターもどきによる残念な仕上がりとなっておりますのでね?
 鼻で笑っていただけたらさいわいですが、うへえと呆れて半面教師的にご活用くださるのがわりかしよろしいかと存じ上げます。

 何事もいついかなる時に糧となるかはわかりませんので…ぜひとも貪欲に蓄えていただけたらと思います。消化不良を起こしてしまったら申し訳ございません……。


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