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【メタ勉11】デジタルツィン型のメタバースってどう作る?→新宿ゴールデン街を区画ごとスキャンしてきました。

記事執筆日 2022/6/20

アップした動画参照ください。Matterportなど空間を3Dでスキャンできるカメラが多く出てるので誰でも簡単にスキャニングできると思います。

ただ、問題はここから。データがとてつもなくでかい。精度を落としたこの程度の動画でも100G超えてますからね。

さてここから画質をさらに落としながらデータ量を削る作業が大変です。ブラウザ型のメタバースを想定しているので少なくても10分の1以下に落とす必要がありまして

デジタルツィン型のもう一つの課題としてよく言われるのが「建築物に著作権は発生しないの?」という点。勝手に撮影して勝手にメタバースにしちゃってもいいのか?問題です。

法的には、建築物に著作権が普通に発生してしまうと、テレビ取材、放映や映画撮影、地図作成などに支障が出てしまうので過度な制約はないようですね。ただ作家性が高いものや、デザイン的に特徴的なものは著作権を訴求することはできる様ですね。

*以下に参考情報のリンク置いてます。

当然ですが、この動画の中に人が映ったり、車のナンバーが写ってて調べることができる、といった事は個人情報や人に関しての著作権に該当するので配慮が必要です。

ちなみにGoogleストリートビューは一部訴訟沙汰にもなりましたが「プライバシーの侵害」の方なので商業地における建物の話とは趣が違う様ですね。

もし、万が一「クレーム」が発生した場合はデジタルデータなので、問題を指摘された段階で即座にモザイクをかけ対応でいくしかないかなぁ、と思っています。

ちなみにGoogleストリートビューで見る「新宿ゴールデン街」のリンクをコラムの下部に掲載しています。画像が綺麗なので、街の汚さも綺麗に写ってる問題がありますね(苦笑

なので私は夕方から夜に撮影しました。昼間の飲み屋街はムードが全くないのでw

追加説明ですが、ストリートビューは180度写真の組み合わせですが、メタバース用のデジタルツィンは180度の3D動画となります。街の中をアバターが動き回れる仕組みが必要なので撮影方法もデータ量も大きく違います。

で、問題はそこまでして「なぜ実物にこだわるのか?」という点だと思います。シンプルに言うとCGで作る建築や空間って味気ないんですよね。正直言って。見ててつまんない。

未来的な空間ならCGでも良いのですが、今回は「昭和」をテーマにしているので「古さ」とか「小汚さ」といった「昭和ムード」が大事だと思ったのでデジタルツィン型にこだわりたいんですね。

現在同時進行で、スナックやキャバレーをCADとCGで作成しているのですが、綺麗すぎて、真っ直ぐすぎて、全く「味」が出なくて苦戦しています

加えて、街ごとスキャニングという形で3Dデータとして残す事で「昭和遺産のアーカイブ化」ができると思っています。特に、「飲み屋街」や「横丁」はいつ無くなってもおかしくない、古く小規模店舗の集まりですが、これが雰囲気や独特の賑わいを醸し出してくれてるんですよね。

街を新しく作り直す事は簡単ですが、この「賑わい」や人が集まる「界隈性」は再現できません。言い換えれば「街」の遺産であり文化であるので今のうちに残しておきたい気持ちがあるんですよね。

なので、昭和をテーマにしたメタバースの「街作り」は「飲み屋街」を仮想世界に再現するところから始めていきたいと思っています。まだまだ道のりは遠いですが。

ではまた次回

<参考>
ストリートビューゴールデン街付近
https://goo.gl/maps/gmMX7fkVMH2knybj7

建物に著作権はある? 写真の撮影許可は必要? トラブルになるポイントを解説 | Web担当者Forum https://webtan.impress.co.jp/e/2019/02/27/31766

東京都における「都市のデジタルツイン」社会実装に向けた検討会https://info.tokyo-digitaltwin.metro.tokyo.lg.jp/.../dt...


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