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キーワードは「映画館」と「ポップコーン」。習慣を続けるのも断ち切るのも鍵は1つ。

習慣についての問題は2つです。

「良い結果につながる習慣を続けたい」
「良い結果の妨げとなる習慣をやめたい」

後者は癖・中毒・依存症と呼ばれるものですね。

本日はこの両方に役立つ原理を紹介します。
キーワードは「映画館」と「ポップコーン」です。

1. 人は習慣で傷んだポップコーンも平気で食べる


2011年、南カリフォルニア大学の
ウエンディ・ウッドらの研究チームは
とても面白い実験をしました。

98名の参加者に映画館で
15分間の映画の予告集を見てもらいます。

映画といえばポップコーンです。

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研究チームは2種類のポップコーンを
用意しました。

A. できたて新鮮なポップコーン
B. 1週間前に開封した古い傷んだポップコーン

当然ながら味は歴然の差があります。
事前の味見テストでは、美味しさの採点は
Aの方が約24%高いものでした。

参加者はポップコーンの食べる習慣の強さを
アンケートした後に、映画を上映して
その間にポップコーンを食べた量を計測しました。

すると面白いことが分かりました。

アンケートでポップコーンを
食べる習慣の強い傾向があった
参加者は、新鮮なポップコーンと
同じ割合で古い傷んだポップコーンを
食べていました。

前述のように味にははっきり差があります。
でも「なんか変だな」と思いながらも
いつも強い習慣が優先されたのです。

さて、面白いのはここからです。

2.  映画館でなく会議室で映画を見ると、ポップコーン習慣は変わる?

今度は、場所を会議室に変えて
別の参加者に映画をビデオ上映し
同様の実験をしました。

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しかし、今度はB.古く傷んだポップコーンの方は
A.新しいポップコーンの半分ほどしか
手をつけられていませんでした。

なぜこんな現象が起きるのでしょうか?

3. 習慣は「状況」がすべて


習慣とは何でしょうか?

習慣は、特定の状況で特定の反応が
起きることの繰り返しで形成されます


その後は、日常の文脈の中でその特定の
状況の手がかかりを認識すると、
何も考えずとも特定の反応を出てしまうのです。

本実験であれば、映画上映中に
ポップコーンに手が伸びる習慣は
「映画館にいる」という状況がきっかけに
なって発動する反応なのです。

「状況」が鍵と言えます。

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TVの前に座ると、
お菓子を開けてしまう習慣がある人は
「TVの前に座る」という状況設定を崩せば
お菓子を開けなくなる可能性が高くなるのです。

事実、本実験でも映画館において
利き手でない方の手でポップコーンを
食べてもらった参加者は、たとえ
ポップコーンを食べる強い習慣がある人でも
習慣に流されず古く傷んだポップコーンは
食べるのを控えていました。

さて、冒頭の2つの問題に戻りましょう。

「良い結果につながる習慣を続けたい」
「良い結果の妨げとなる習慣をやめたい」

いずれもその行動のきっかけとなる
「状況」設定の調節次第です。

続けたい習慣の場合は、
状況のきっかけを固定しましょう。

勉強の習慣を身に付けたければ、
常に机の上にはテキストを開いておく。
あるいはスマホでは真っ先に学習アプリが
起動するように設定しておくなどです。

逆にやめたい習慣
(癖・中毒・依存症)の場合は
状況のきっかけを崩しましょう。

スマホやゲーム中毒気味ならば、
勉強や仕事が終わるまで
機器を鍵のかかる金庫に入れておく。

お菓子中毒であれば、買い置きはせず
常に遠くの店まで買いにいかなければ
いけない状況を作るなどです。

参考にしてみてくださいね。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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