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国際介護士 未来への展望


皆さんは、「国際介護士」をご存じですか? 聞きなれない名前かもしれませんので、少し国際介護士についてお話しします。

「国際介護士」とは何か?

私は現在、介護教育事業を展開する株式会社Takarafulの代表取締役として、中国、台湾、インドネシアなどアジア各国で日本の介護技術や知識を広める「国際介護士」の普及・育成に取り組んでいます。国際介護士は、私が設立した一般社団法人国際介護士協会が認定する民間資格であり、社会福祉士や介護福祉士といった公的資格ではありません。

この資格は、介護福祉士として、日本式の「介護」を海外で必要としている地域に伝える人材に与えられます。日本式介護の長所を示しながら現地の文化や価値観を融合させ、その国独自の介護の在り方を現地の人と一緒に作りあげるプロデューサー的な役割を担います。

★活動を始めたきっかけ

私がこの活動を始めたきっかけは、中学2年生のころから関心を持っていた世界の環境汚染問題です。得意の化学分野で環境問題の解決に携わりたいと考え、化学系の専門学校に入学し、卒業後は研究補助員として農薬分析などに従事していました。しかし、薬品アレルギーなどの症状に悩まされ、希望していた職を退職せざるを得なくなりました。

その後、介護保険制度がスタートし、ホームヘルパー2級の資格を取得して特別養護老人ホームに入職しました。最初は仕事を覚えるのに必死でしたが、やがて「看取り」の経験を通じて、介護がその方の「人生の最期」に寄り添う仕事であることに気づきました。

★日本式介護の本質

介護の現場では、一つ一つの介助を「点」で見がちですが、それを「線」でとらえることが重要です。日本式介護の本質は、この「点」と「線」を結びつけて生活を成り立たせることにあります。この気づきが、「国際介護士」普及活動の出発点となりました。

★海外での活動

中国から日本に留学した知人から、中国で介護事業を始めてみないかという助言を受け、現地の介護事情を視察しました。そこで目にしたのは、日本で経験した介護とはほど遠いものでした。しかし、現地の介護スタッフに罪はなく、単に知識や経験が不足しているだけでした。

帰国後、私は自問自答を繰り返し、日本の高い介護技術を海外に広める決意をしました。そして、何度も中国に足を運び、現地の高齢者福祉の現状を知るにつれ、介護教育の不足と日本の高い技術を学びたいという声が多いことに気づきました。

★「国際介護士」誕生

こうして誕生したのが「国際介護士」です。国際介護士が伝える「介護」という仕事は、他人の人生に触れていく仕事になります。それが親や祖父母、兄妹といった近しい人であったとしても、「自分とは違う人生」に必ず触れることになるのです。そこで「ケアすること」ばかりに目が行ってしまうと、どうしても相手の「出来ていないこと」に目が行きやすくなります。あれが出来ないから…、これをしないと…、〇〇しているのに〇〇してくれない…。私も介護職員として未熟だった時に、よくこの状況になっていました。
これは、日本人独特の思いやりが裏目に『一人で抱え込む』『人様に迷惑をかけない』『イエス・ノーでなく遠まわしの言葉で伝える』などがこの状況がマイナスな視点を産んでしまう事も多くあるかと思います。
しかし、日本の介護は伝統文化や美意識からうまれた『おもてなし』が含まれています。目配り、気配り、心配りこの『おもてなし』は相手の未来を考えることです。

★未来への展望

2025年問題を乗り越え、2025年以降の未来をどう生きていくか、どのような物語を作りたいのかを考えることが重要です。私は、日本式の「おもてなしの介護」を世界に広めたいという強い思いを持っています。介護の究極の目的は、さまざまな道を歩んできた方の「人生の最終章」に寄り添うことです。喪失感を味わいながらも、それらを受け入れ、最期まで「生きている」という実感を持てるように支援していきたいと思っています。

私の経験を伝え、育てることで自分も成長したい。それが私の『未来への展望』です。介護は、関わる全ての人が幸せになれる仕事です。だから私は介護が大好きですし、「国際介護士」の普及を続け、未来をつくる介護を日本の介護ブランドとして世界に広めていきます。

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