見出し画像

予約三年待ちの秘密

 福井県越前市を訪れた。
 私が初めてちゃんと買った包丁である『高村作』の高村刃物製作所を訪問。社長の高村さんと弟さんが案内してくれた。
 この地域は古くから刀や、それから派生した稲刈り用の高品質な鎌を作っていた地域。古くは豊かな軟水と豊富な木材から作る炭、そして砂鉄により玉鋼を作りそれから刃物を製作していた。
 包丁作りの研ぎまでの工程を分業ではなく一貫生産し出したのは、ステンレス包丁に挑戦したことがきっかけで戦後すぐのことらしい。

 それまでは黒サビをわざとつけて錆びにくくした鉄の包丁がメジャーで、新素材のステンレスは切れない包丁の代名詞だった。しかし、鍛造や焼入れ・研ぎの手法を大学などと連携して科学的に追求し、酸化しやすいSUS403とニッケルを配合したSUS304を積層した素材を伸ばして真ん中にステンレス鋼を挟むという手法により、革新的な包丁を作り出す。
 槌型というディンプルをボディの部分に付けて切る素材にくっつきにくくしたのも高村刃物製作所の発明だ。
 その部分を水平に削ると、まるでダマスカス鋼のような模様が出てくるのも特徴。

※この続きや日々更新される記事の全文は、個別購入以外にnoteにて月額864円の『堀江貴文のブログでは言えない話』への加入でも読むことができます。
★note版『堀江貴文のブログでは言えない話』
https://note.com/takapon/m/m6f25f310b0e9

ここから先は

300字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?