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アンパンマンとパウ・パトロールから考えるリーダーシップ観の違い(1)#191

我が家の1歳半の長男はアンパンマンが大好きで、良く一緒に観ています。

日本では絶大なる人気を誇るアンパンマンですが、気をつけないとアンパンマン型のリーダーシップを当たり前だと刷り込まれると、リーダーシップの考え方が歪むリスクがあると思います。

国民的な映画やアニメには、その国民の内在論理、思想が色濃く反映しています。

ドラえもん、ちびまる子ちゃん、アンパンマンなど、国民的に人気で、ごくごく自然と受け入れられてきたものから離れて距離を取り、冷静に考えてみることで、あらたな気づきが得られると思います。

最新のキャリアデザインの動向、リーダーシップ研究を踏まえると、アンパンマンはリーダーシップ教育においては弊害が多いと思います。

今回はアンパンマンのリーダーシップ観の課題を分析し、明日はパウ・パトロールのリーダーシップ観について、シェアド・リーダーシップの視点から考えたいと思います。


気づいたらアンパンマンだらけになる

小さな子どもを育てていると、気づいたら家のそこかしこに、アンパンマンのおもちゃ、アンパンマンのお菓子、、と、アンパンマンが溢れてきます。。すごいIPビジネスの上手さです。

我が家の1歳半の長男はアンパンマンが好きなため、祖父母から贈られたアンパンマン積み木、人形、アンパンマンのお菓子に囲まれています。

一方で3歳の双子の娘たちはアンパンマンを卒業し、いまはメルちゃんと、Netflixでパウ・パトロールを観るのにハマっています。

アンパンマンとパウ・パトロールを比較してみて、この2つはリーダーシップの前提の思想が全く違うなと気づかされます。

アンパンマンのリーダーシップの前提

アンパンマンには、多様なキャラクターがいますが、あくまでもアンパンマンがもっとも強力なリーダーであり、皆が解決できない問題も、最終的にはアンパンマンが解決してくれます。

しかも、ツールを使うのではなく、困っている人には、自らの肉体の一部を提供して、生命を削ってでも酷使して、貢献しようとします。

食パンマン、カレーパンマンなどの強めなキャラクターもいますが、あくまでもピラミッドの頂点はアンパンマンです。

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