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どんな日本ブランドが海外で売れるか

↑2024年1月に行われたPITTI UOMOでリーガルのブランドSHOE & CO GORE TEXを使った靴作りは世界でも数社しかできない

日本ブランドの海外進出のお手伝いをやり始めてかれこれ15年以上になる。大きな合同展示会内のジャパンブースのお手伝いもしているので、もうかなりの数の日本ブランドをヨーロッパの展示会で見てきたことになる。
その中で、日本ブランドが海外で販売してゆくのに一番重要なことは、やはり「唯一無二」の商品で勝負することだと思う。
日本の商品をヨーロッパで販売するとき、ヨーロッパのバイヤーは、「日本製が良いけど、あまり高い商品は買わない」と都合が良いことを言ってくる。しかし、日本製の商品をヨーロッパに持って来るとなると、送料やヨーロッパの高い消費税などの関係で、どうしてもヨーロッパの商品よりも割高になってしまう。
私も初めのうちは、なるべくバイヤーの意見にそった方が良いと思い、日本のブランドにできるだけ安く出せるように、とお願いしたこともあったが、価格を少し下げたくらいでは、それほどインパクトのある価格にはならない。
価格を落とすために中途半端な商品をヨーロッパに卸したとしても、ヨーロッパに入ってくるとどうせ結構な価格になってしまう。納得できない商品を販売するよりも、少し値段が高くなっても、そのブランドだけが作ることのできる唯一無二の商品で勝負するのが良いと思う。
ちなみに日本の商品をヨーロッパの市場で販売すると、日本上代の倍ほどになってしまう。日本の商品がヨーロッパに入った時のヨーロッパでの上代については、またの機会に説明することにする。
日本だけでなく、ヨーロッパでもかなり多くのブランドがあるので、その中で選ばれるブランドになるには、他にはないそのブランドの独自性が必要だ。大手でない限り価格で勝負することは難しい。また、まだ知られていないブランドの販売をする場合、そのブランドの特性をどれだけ話せるかがとても重要なポイントになってくる。

Ciao!

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