コミュニティマーケティングに対するSmartHRのスタンス
こんにちは。
SmartHRの岡本(@takaokamoto1)です。
マーケティング・広報グループとコミュニケーションデザイングループを率いている者です。最近は、SmartMeetingというMeeting tech領域の事業責任者も背負っています。
このnoteは、cmkt(カスタマーマーケティングミートアップ) Advent Calendar 2021の24日目の記事です。
2021年は、SmartHRにとってコミュニティマーケを本気で取り組み始めた1年でしたので、そのことについて書いていきます。
どうして、本気で取り組むのか?
答えは至ってシンプルでユーザーコミュニティの存在がSmartHRの中長期的な企業間競争の競争力になるからです。
ユーザーコミュニティのビジネス的な価値表現として、「Sell through the community」(コミュニティを通じて売る)というワードをよく耳にしますが、ユーザーコミュニティの価値はそれに留まるものではなく、ブランディング活動になり得るものです。
ブランドの構造を最も単純化すると、機能的価値と情緒的価値の2つに分けて考えることができます。機能的価値は、あるサービスやプロダクトが利用者にもたらす機能的な便益のことです。SmartHRでいうとペーパレスで入退社手続き・年末調整ができるみたいなことです。一方、情緒的価値というのは、機能とは別のところで「なんか好き!」みたいな感覚・感情的な判断で購買選択を生むものです。
世の中の多くのサービスやプロダクトは、市場の成長とともにコモディティ化し、機能的価値だけでは競争優位に立つことは難しくなっていき、情緒的価値もしっかり育てていく必要があります。
ユーザーコミュニティは、こうした機能的価値・情緒的価値をダイレクトにユーザーが知り、体感できます。特にイベント施策は、人の持つ多くの知覚を刺激する施策なので、情緒的価値を高めることに最も適したブランド施策であり、コミュニティの存在やその熱量の規模は、企業にとって長きにわたり価値をもたらす資産になるものだと思います。
具体的にやったこと、おきたこと、やってくこと
コミュニティマーケティングに本気で取り組むために、コミュニティの企画・運営に専門特化するアドボカシーユニットという組織を作りました。(できたのは7月)
戦略というものは、必ず組織に反映されますので、これも本気やってく意思の表れです。
専門組織を作ったことで、コミュニティの方針・提供価値も定義ができました。
SmartHRの提供価値はこんな感じです。
交流する(仲間をつくり、人事・労務の孤独を解決する)
学ぶ(SmartHRの活用事例や、人事・労務の課題を解決する)
育てる(ユーザーと一緒にプロダクトを育てる)
発信する(UGC/VoC、SmartHRユーザーのプレゼンス向上)
専門組織化、進む方向(提供価値)が出来たことによって、コミュニティイベントの熱気も高まり、活動量も大盛りになってきました。
7月~12月でコミュニティイベントが14回も開催され、かつイベントの満足度はオール100%。イベント参加がきっかけで生まれた事例取材の承諾件数は133件。PARKというイベントのアンケートでは参加者の92%の方から「プロダクトへの期待値が高まった」と回答をいただくなど、素晴らしい結果がでています。
2022年は、さらにセメます。
これまでは、イベント活動を中心にコミュニティの成長を進めてきましたが、オンラインコミュニティも立ち上げ予定です。(オンラインコミュニティを担当していただける方、めっちゃ募集してます。)
オンラインコミュニティが、イベントを中心としてきたコミュニティをさらに加速度的に成長させる起爆剤になること、ユーザーの体験をより良くするタッチポイントとなることを期待しています。
そして、さらに数年先
コミュニティマーケティングといえばSmartHR。まずはSmartHRの真似をしてみようと思われる存在になれたらと思っています。
さて、最後に
大事を成すには、もちろん沢山の仲間が必要です。
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