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劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!

実は「マクロス」シリーズにはこれまでそんなに深く接してこなかった。

無印の時は日曜日の午後放送ということもあり、たまに見てはいたが、本当にたまにでしか見ていなかった。それは、うちの父親が家にいる時は一日中、スポーツ中継を見ているような典型的な日本のオッサンだったからだ。なので、悪天候などで野球やゴルフなどの中継がない時にだけ見られたという感じだった。

それでも、同級生の間でなんとなく人気はあり、「ガンダム」に迫る存在になりつつあったので、プラモデルを買ったこともあった。
ただ、これが不良品で同じ部品が2つ入っていたりもしたので、きちんと完成させることはなかったが…。

かなり作りだしてから不良品であることに気づいたからなのか、面倒くさいからなのか、理由は忘れたが、買った店に文句を言うこともなかったな…。
それほど、「マクロス」に思い入れはなかったんだろうね。

劇場版「愛・おぼえていますか」の主題歌は当時、テレビやラジオで見聞きする機会が多かったので好きだったが、だからといって、それだけで映画を見に行こうとも思わなかったしね。

その後、坂本真綾が歌う「マクロスF」の主題歌は良い曲だよねって思ったし、「マクロスΔ」から生まれたワルキューレ関連のCDは東山奈央目当てで何枚か買っているけれどね。

というか、ワルキューレって1人だけ声優担当と歌唱担当が違うのっておかしくないか。

その程度しか「マクロス」に関与してこなかった自分が、今回この「マクロスΔ」の映画を見たいと思った理由は「絶対LIVE!!!!!!」というタイトルにひかれたからだ。
ワルキューレの歌唱シーンをメインにした音楽映画みたいなテイストなのかなと思ったりもした。
「BanG Dream!」のLIVE FILMシリーズのように全編ライブシーンとまではいかなくても、それに近い内容なのかなと想像したりもしていた。

ところが実際に見てみると、そんな内容ではなかった。音楽がストーリーを展開していく上で重要な要素にはなってはいるけれど、ぶっちゃけ、ミュージカル作品って呼べるほどでもないしね。

そして思った。この劇場版のタイトル「絶対LIVE!!!!!!」は“ぜったいライブ”と読ませているが、これって、“ぜったいリブ”とのダブルミーニングだよねと。

瀕死状態となったワルキューレのメンバーが“絶対生きる”と言っていたので、その解釈は間違いないと思う。当然、その死生観を巡る描写にウルウルさせられてしまうことになるんだけれどね。

それにしても、異なる種族間の対立が描かれていたり、女性の活躍が描かれていたりと、リベラル・左翼的思想が織り込まれている作品だなと思った。まぁ、“未来はオンナのためにある”なんてタイトルの曲もワルキューレにはあるから、意識しているんだろうね。

嫌いな種族の人間でも自分のボスから守れと言われたので守ることにしたなんて言う人物も出てきたが、それって、自民批判という共通する意識があるのだから、たとえ、山本太郎がデタラメなことをしたとしても、立民や共産の支持者は山本太郎を批判してはいけない。それは、野党共闘を崩すことになるみたいな主張をする山本太郎信者みたいだしね。

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ところで、無印の「マクロス」って、今では当たり前になっている「歌う声優文化」の走りだったんだなというのを本作を見て改めて感じた。
それ以降、「マクロス」シリーズというのは、歌が作品の重要な要素になっているわけだしね。

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同時上映の短編「マクロスF〜時の迷宮〜」に関しては、本当にオマケって感じで、別に映画として評価するほどのものではないって感じかな…。

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