月の満ち欠け
2021年はドキュメンタリーを含めた有村架純出演映画が6本も公開された。
しかし、今年は年末公開の本作を含めて2本しか公開されていない。
しかも、1月に公開された「前科者」は去年、WOWOWで放送されたドラマの劇場版だ。
コロナ禍で色々と企画が停滞していたとか、去年は久々の舞台出演があったとか、事実上の映画と言ってもいいテレビの単発ドラマの仕事が続いたとか、来年放送の大河ドラマの準備があるとか、映画出演が減った事情は色々と推測できるんだけれどね。
そんなわけで、待ちに待った多忙なかすみんの最新出演映画を見た。
驚くほど出番が少なかった…。
そして、驚くほど可愛いかった!
というか、それ以外のツッコミどころが目立ってしまって、かすみんなんかどうでもよくなってしまった。
大泉洋って、こんなに演技が下手だったっけ?
泣くシーンなんてギャグかと思ってしまった。
そして、生まれ変わりをテーマにしているんだけれど、生まれ変わりの子どもが前世の記憶のみならず感情まで完全に持っているから、ほとんどホラーなんだよね。
見たことないけれど、信者でない者が幸福の科学の映画を見た時に抱く感想ってこんな感じなのかな?
それに生まれ変わりのルールもデタラメ!
大泉洋の娘の瑠璃は、妻の柴咲コウ演じる梢が出産時に瑠璃という名前にしで欲しいというメッセージを前世の瑠璃から受け取ったことで瑠璃という名前にしたとのこと。
そして、その大泉瑠璃が死に、そのスピリットは伊藤沙莉の娘のるり(Wikipediaによると何故かひらがな表記)に引き継がれるが、この時も出産時にるりという名前にしろというメッセージを受け取っていたという。
ところが、大泉瑠璃と一緒に事故死した梢の生まれ変わりはみずきという名前だ。
前世の記憶や性格は引き継がれているのにこっちは名前は引き継がないんだから意味不明だ。
しかも、梢の生まれ変わりはどうせ、コイツがそうでしょって誰もが想像していたみずきだからね。捻りも何もない。
なかなかのクソ映画だと思う。
あと、80年代、90年代、00年代のシーンが出てくるけれど、店の看板とかは何とかその時代っぽく見せていたけれど、ビルの形や歩いている人の服装・髪型・メークなどは全然、それっぽく見えなかった。だから見ている人は今がいつの時代の話か分からなくなってしまうのでは?
というか、早稲田松竹でいつまで、「アンナ・カレニーナ」を上映してんだよ?名画座なんて1週間とか2週間で番組が変わるものでしょ!それとも、有村架純と目黒蓮の絡みのシーンはその程度の短い期間の話だったの?だとしたら説明不足だよ!
それから、大泉洋、目黒蓮など複数のディケイドに登場する人が全然、年を取っているように見えないのも問題。朝ドラでよくあるコントみたいなメークやカツラで年取りましたってのもどうかとは思うが、それでも、そういうことをすれば時代が変わったことが分かる。でも、本作はほとんど見た目が変わらないからね。尚更、いつの時代の話か分からなくなってしまう。
あと、ジョン・レノンが殺害された日に大泉洋が柴咲コウと結婚したということで劇中ではジョンの曲が使われているけれど、その選曲が“ウーマン”と“リメンバー・ラヴ(ヨーコの心)”というのも謎。普通は、生前にリリースされた最後のシングルだった“スターティング・オーヴァー”では?意味からしてもね。
それにしても、伊藤沙莉はまだ女子高生役を演れたのか…。まぁ、童顔だしね。基本的に同じ系統の顔の兄(オズワルド伊藤)はおっさんイメージなのに妹はまだ制服を着てもそれほどコスプレにならないってすごいな…。まぁ、兄貴のメガネを外した姿を見ると可愛い顔をしているからメガネやネクタイ姿のせいで老けて見える面はあるのかも知れないな…。
そういえば、伊藤沙莉とかすみんの共演ということで、朝ドラ「ひよっこ」を思い出すが、本作では2人が一緒に映っているシーンないんだよね。残念…。
それから、田中圭の金持ちDV野郎演技、前にも「哀愁しんでれら」で見たぞ!だから、出てきた瞬間、“こいつ、DVやるでしょ?”ってすぐに思ってしまった。
劇場は目黒蓮ファンと思われる女性でいっぱいだったが、本当、ジャニオタってマナーがなっていないよね…。ちんたら、出口で立ち止まってんしゃねぇよ!何故、シネコンの最大スクリーンでもない部屋で出るまでに5分以上もかからなきゃいけないんだよ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?