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第8話: 空気の読める我が子のおかげで色々捗っているお話「アフリカから帰ってきたニート夫と娘の成長期」


アフリカのスーダンで妊娠し、比較的安全に飛行機に乗れる5ヶ月後半までそこで過ごしたわけだが、その頃僕はいわゆる国際協力なる仕事をしており、地方や国外への出張することが多かった。

普段なら全く問題ないし、むしろ現場に赴くチャンスなので飛びつくのだが、妊娠中は少し訳が違う。前回の7話でお話した通り、妻はつわり真っ盛りで水すらも飲めない状態が続いていた。アプリやネットを漁り、同僚の配慮の元、つわりが和らぐと言われている時期に出張を差し込んでいた。

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そういった情報を検索すると分かるのだが、このつわりが和らぐ時期というのはあくまで目安、人によって全く違うのだが、中には妊娠してから出産までのほぼ10ヶ月間もつわりが続く妊婦さんもいるようだ。

赤ちゃんやお母さんの体によって刺激のあるものや無害ではないものを本能的に拒否するシステムとして優秀なのだろうが、あまりにもダメージがデカすぎではないだろうか。妊娠出産をできない男の体を持つ僕たちは頭が下がるばかりだ。本当にありがとう。

はじめに5ヶ月後半に入るまでアフリカで過ごしていたと書いたが、実はこの時期まで待っていたわけではない。僕の退職は1年前から決まっており、日本への帰国時期は初めから決まっていたのだ。安定期や帰国日に合わせて妊活をしたわけでもない。

偶然、ちょうどいい時期にアフリカ産コウノトリが赤ちゃんを連れて来てくれた。
また、つわりが始まる時期、和らぐ時期、成長速度などもほとんどアプリやネットで書いてあった通りになっている。
なんて空気の読める赤ちゃんなのか。その力をオラにも分けてくれ。

そういったわけで出張も帰国も非常にスムーズで大きな問題は全く起きていない。

アフリカでの1番最後、3回目の検診は11月6日、イイムの日だった。
その時もお医者は「順調に育ってますね〜、心音も安定しています」と仰っておりほっと胸を撫で下ろした覚えがある。
その時の推定体重は141gだった。

ところでイイムってなに。

とても小さいが確実にすくすくと成長していた。あれから約4ヶ月がたった今、2000gを超えた。
4ヶ月でおおよそ14倍だ。乾燥わかめですら10倍にしか膨らまないのだから、すごい成長速度だ。

ちなみにアフリカ、スーダンといえども1番有名な産婦人科ともなればエコー写真だって撮れる。

正直にいうと、今エコーを見てもかわいいかどうか分からないし、どこにいるすらも分からない。本当にごめん。

最近は4Dエコー(3D立体映像が動いているので4D。ちなみに上のエコーは3Dという認識らしい)なんてすげー機械もあってすごくリアルに赤ちゃんの顔が見れたりする。

僕たちは見ていないので参考写真が載せられないのだが、見たことがない人は是非見てほしい。今はまだ薄いオレンジのような色一色なのだが、そのうちフルカラーにでもなるのだろうか。技術の成長速度も凄まじい。もうおじさんに片足を突っ込み始めた僕はついていくので必死だ。
でもこの日記は僕の成長期でもあるから、赤ちゃんに負けないように成長いかなければ!

ここに乾燥わかめおじさん爆誕の宣言をしてこの8話のお話はおしまいです。



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