素晴らしき哉、人生!
こんにちは!指導者2年生の油井です!
暑いですねぇ。今現在15:45と普段であれば少しくらい気温が落ちてもおかしくないと思うんですが、一切気温が落ちる気配がないですね。しかもまだ7月というのが恐怖で、8月になったら今以上に暑くなると考えたらもう嫌になってくるものです。
さて、久しぶりの不定期更新日に更新です。午前中にMTGがあり、それを終えて今は横浜駅近くのカフェで作業をしながらのお届けになります。普段はドトールとかで書いているんですが折角の機会だったので少しお洒落なカフェで執筆しています。今日もオフなのですごく穏やかな気持ちですね。
今回は映画「素晴らしき哉、人生!」について書いてみたいと思います。ちなみにいま指導している子どもが夏休みに映画感想文なるものがあるらしく、全くずるいですよね。本当に僕が学生だった時代にもこういう宿題があればよかったのにと心底思います。すごく羨ましい話です。
素晴らしき哉、人生!は1946年にアメリカで公開され、主演ジェームズ・ステュアート、ドナ・リードという20歳の僕でも存在を知っている人で、アメリカ映画協会が選ぶ感動的な映画ベスト100で堂々の1位にランクインする映画です。僕も何度かみていますが、だいたいラストシーンではだいたい感動の涙を流すような問題です。
この映画はとある人間の人生を描いたものになります。名前はジョージ・ベイリー。1945年のクリスマスイブにジョージはとある出来事で投身自殺を試みるという話からスタートします。このジョージ・ベイリーという男性は子どもの頃から人のために動けるすごくいい人ですが、その性格もあり少し不幸にも見舞われます。幼少期には池に溺れた弟のハリーを助ける際に左耳の聴力を失ってしまいます。青年期には街を出て大学進学をして都市計画に関わることを熱望したジョージでしたが、父親の急死によって夢を諦め、会社を継ぐことになりました。自分の学費で弟のハリーに進学を勧めることになります。この結末の裏には街では1番の富豪であるヘンリー・ポッターが暗躍することになるのです。ジョージの人生はこのポッターの存在によって左右されると言っても過言でないくらいこのポッターは重要な存在になるのです。ジョージの最愛のワイフであるメアリーとの新婚旅行の際もポッターの罠によって取り付け騒ぎが起き、その新婚旅費を町民の引き出し費用に当てました。このように自分のことよりも人のために善意を尽くしてくれる本当にいい人でしたが、いよいよ1945年のクリスマスイブに事件が起こります。叔父が住宅金融会社の8000ドルを銀行に預けようとしたが、噴出してしまいます。そのお金はポッターに渡り、ジョージは刑務所送りになるとまで脅されてしまいます。そして、投身自殺を図ったところに2級天使のクラレンスが自殺を阻止します。そこから、
もしもジョージがこの世にいなかったら
という世界線に連れていきます。 その世界線は何もかもが変わっていました。その世界を経験した上でもとの世界に戻り、8000ドルも今までジョージが助けに助けた町民の寄付によって助けられるという結末で終わります。
この映画から学ぶことは多くありますが、
1人の人生は1人の人生だけではないのです。そして捨てていい人生なんて無いのです。たとえ今まで歩んできた人生が10年弱であろうと、20年経っていようとその人が人に与えた影響は多大なものがあるのです。親、兄弟、友達、同級生や先生などその子の存在は大きな存在であり続けます。存在しなくていい人なんていないし、必ず1人の人生でたくさんの人が救われ、たくさんの人の勇気や生きがいになっているものだと思います。
自分自身の話になりますが、僕はとくに社会人になってから指導者という仕事の大変だと思うことがあります。自分の実力不足を痛感するケースもありますし、それこそ正直心が折れ、精神的にきつい日も何度もありました。でも、そういうときにジュニアの子ども、ジュニアユースの子どもの存在に救われます。子どもたちがサッカーに来てくれるから、子どもたちが元気な姿を見せてくれるから僕は指導者として子どもたちに何かを与える、子どもたちのために頑張れるのです。もし、子どもたちがいなかったら心が折れきっているかもしれないし、本当に必要な存在であることは間違いないです。だからこそ、自分の人生をすごく大切にしてほしいし、存在価値がないなんてことは絶対にないです。だから自分の人生をより大事にするんだよということをこの映画では伝えてくれています。
そしてもう1個はジョージの在り方です。彼の人生は子どもの頃からgive思考の塊のようなものです。片耳の聴力を失ってでも弟の命を助け、自分の夢を諦めてでも町民のために住宅金融を継いで新婚旅行費を町民の引き出し費用に当てたりなどまさにgive思考の塊です。ときに理不尽な出来事に見舞われたり、不幸に当たることもあります。ただこのように人に尽くしたらきっといつかは報われる。自分にその対価が返ってくることはないかもしれませんが、自分が与えたものによってその人には絶対にいいことが訪れると思います。自分が与えたものによって与えられた人が幸せになって嬉しくない人なんているでしょうか?つまりはそういうことです。
もちろん自分の夢や目標を諦めてまで他者貢献をする必要はないと思います。実際僕は今自分の夢を追い求め、日々生活しています。ただ、サッカー指導者として目の前の子どもにサッカーという1個の手段を通じて社会に出て通用し、人生を幸せに過ごすために必要なマインドセットやスキルを子どもたちに提供しているつもりです。まだまだ成長しなければいけませんが。
皆さんが夢を追うということは決して自己満足ではないのです。プロ野球選手になることによって、そのプレーを見た子どもが野球に対して興味をいだき、野球選手になりたいと思う。そして野球人口が増えるなど夢を追うことは自己満足ではないし、誰かに価値を提供することになるのです。逆にgive思考がないのに夢を追っても、多分その夢は叶わずに終わると思います。それほどジョージのgive思考は生きていく上で必要不可欠な思考回路になります。
この「素晴らしき哉、人生!」はアマゾンプライムビデオで見ることが出来ます。お時間のある人やもし映画課題が出ている学生の方がいらっしゃったらぜひ見てみてください。本当に見て損をしないことは保証します。
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