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野菜作りの体感難易度

2018年4月から近所の畑を借りて野菜作りをしている。畑の広さは3m x 5mの15平米。家から歩いて5分くらいで気軽に行けるし、かつ最寄り駅までの通勤路の途中にあるので朝の水やりができる。夏には帰り道にも立ち寄れる。
そんな前提の上でこれまで野菜作りをしてきて感じたそれぞれの野菜の難易度。

育てやすかったなと思う野菜たち

インゲン
病気になりにくく特有の虫もいなさそうなイメージ。特定の虫というのは、アブラナ科のモンシロチョウの幼虫、ウリ科のウリハムシ、枝豆のマルカメムシ、トウモロコシのアワノメイガなどのような。たまにハモグリバエ(別名エカキムシ)はついたかもしれないが、葉っぱがやられるだけなので構わないかも。
ツルなしもツルありも作りやすい。支柱やネットがいらない分ツルなしの方が少し作りやすいかも。支柱慣れしていたらツルありでも同じ。ツルありの方が収穫期間が長いので好き。

ナス
株間をゆったり植えればほぼ成功。土地の広さと収穫量は比例する。接ぎ木苗を買う。肥料と水をたっぷりとやる。一番果をとるくらいの初期に水を切らすと、水を求めて根が大きく張るような気がしているので試す価値あり。根が大きく張ると、地上部も樹のように大きく育ちたくさんの実をつける。仕立てはせずに完全放任栽培。
真夏で株が疲れてきたら枝を大胆にバチバチ切っていわゆる更新剪定してあげる。すると新しい脇芽が伸びて株が若返り、また多くの実をつける。根っこも更新剪定するとよいらしいが、枝だけでも大丈夫だった。

オクラ
品種は、大きくなってもスジがかたくなりにくい丸オクラがいい。オクラは実の成長が速い。長雨や旅行などで収穫にいけない時はオバケオクラになってしまい、丸オクラでも固くて食べられなくなる。なので、畑に気軽に行けるかは重要かも。キュウリも同じ。
種まきのときに密集撒きすると、日当たりが完璧でなくなるので成長スピードが抑えられていいらしく、ずっとその方法で育てている。

ミニトマト
何本仕立てにするか悩ましいが、3年目の今年は4本仕立てにした。何本仕立てでもちゃんと育つ。きちんとされているかたは1本仕立てを数株植えられている。1株で何とかするか、数株植えるかの違い。
雨に当たると実が割れるので雨避けをしているかたが多いが、自分は雨避けはつけていない。一番の理由は、風で飛ばされそうで怖いから。確かに雨のあとは実が割れる。割れても味は変わらないが、割れると虫がついてトマトが悪くなってしまうのでとった方がいいのかも。そういう意味では難しいのかもしれないが、どうやってもミニトマトがとれるという意味では易しい。

ソラマメ
秋の終わりくらいに種まきして、株をある程度の大きさに育ててから越冬させる。小さすぎても大きすぎてもいけないらしいが、結構だいたいで大丈夫だと思う。
春になって大きく成長し、上を向いていたマメのサヤが下を向くと収穫時だが早めに収穫しても問題ない。むしろマメの薄皮が柔らかい若々しいソラマメが食べられる。これはお店では売っていない。
なぜ早めに収穫するかというと、次の夏野菜を植えるスペースを早く空けたいから。大きいソラマメももちろんおいしい。

カブ
自分の時は春と秋。4月と10月か11月くらい。季節がよかったのかほとんど虫に食われなかった。春は種まきから収穫までが早くてよい。冬は、玉ねぎ苗を植えたけどしおれてしまったところにカブを撒いた。玉ねぎマルチの穴にちょうどいい大きさで育ってくれる。冬なので成長はゆっくり。収穫は年を越してから。

秋冬の葉もの野菜
水菜や春菊。涼しくなった頃に種まきすると、虫の被害に遭いにくい。一応防虫ネットのトンネルもつける。タネを撒きすぎると間引きが大変だけど、それはそれで面白い。寒い時期は成長もゆっくりで長く収穫できる。

意外に難しかった野菜たち

実際に育ててみて難しかったと感じた野菜。

ダイコン
8月末から9月頭のタネの撒き時が結構ピンポイントで、早すぎても遅すぎてもよくない。夏野菜の収穫で盛り上がっているので、秋冬野菜への切り替え時期が難しく、種まきのタイミングが後ろにずれてしまう。
アブラムシの猛攻が激しい。これは風通しが悪かったからかも。

枝豆
マルカメムシが手強い。種まきから防虫ネットをかぶせて、カメムシなしでいい感じに育つが、葉っぱがトンネルの中でパンパンになるのでネットを外すと、まだ実はついておらず実がつき始めた頃には結局カメムシの猛攻にやられてしまう。カメムシがつくとマメが大きくならなくなる。トンネルをつけっぱなしだと、日当たりが悪くなり徒長してしまう(これは株間を広くして、大きなトンネル支柱を使うことでOKかも)。
カメムシはペットボトルに割り箸で弾き落としていくのが着実で効果がある。水で薄めたハッカ油を霧吹きするとカメムシは逃げていくし、しばらくは寄り付かなくなる。効き目はあまり長くない。
ただ、カメムシにやられても枝豆が全滅するわけではなく、一部できた枝豆は甘味が濃くてとてもおいしい。

サツマイモ(ベニハルカ)
1年目に植えたベニハルカがほとんどツルボケしていた。2年目の安納芋はよくできていた。なので3年目も安納芋を植えている。
ベニハルカの失敗の原因ははっきりとはわからないが、ツル採り用のポット苗を植えて伸びてきたツルを切って植え付けたのだが、それがよくなかった可能性はある。つまりベニハルカの芋づるを買ってそのまま植え付ければうまくいくのかもしれないが、上の通り安納芋でうまくいったので安納芋で固定している。

ピーマン、甘長とうがらし
1年目は日当たりの良くない場所に植えてしまい、実が1つか2つしかできなかった。
2年目は日当たりのいい場所に、しかも株間をゆったりと植えたので豊作だった。株間は大事だなと思った野菜のうちの一つ。
あと、甘長とうがらしのそばに鷹の爪を育てたら一部ものすごい辛い甘長とうがらしができたので、植え場所は要注意。交差受粉したのかも。
3年目の今年も甘長とうがらしを植えたが、最初は根付かず枯れて、植え直した株はあまり大きくならずに実もまだ1つしかできていない。

ニンニク
アカサビ病?のような病気になりやすい(自分の畑だけかもだが)。

スナップエンドウ
ソラマメと同じで越冬させる野菜。連作障害なのか、暖かくなっても株が大きくならないことがあった。うどん粉病にもなりやすいイメージ。
味は甘くておいしい。

白菜
秋の植え付けが遅いと葉が成長しきらずに結球しなくなる。これもアブラムシ?の猛攻が激しい。一度はきれいで大きな白菜を作ってみたい。そして冬に防寒でヒモで縛ってみたい。

難しいイメージだが、一工夫で簡単にできそうな野菜

大玉スイカ
カラスにさえやられなければ、大きいスイカの収穫一歩手前まできていた。実がついてからのカラス対策が課題。

トウモロコシ
種まき時期は重要。種まき後に鳥よけのための不織布をかける。初期に株がグッと伸びる時期があり、そのときにたくさんの肥料が入っている必要がある。最低限この2点を守ればそれなりのものがとれるはず。
あとは、雄穂が開いたら雌穂に受粉させてやる。雨が続くとこれができない。
アワノメイガ対策は何がいいかよくわからないが、花粉が飛んだ後の雄穂を切るとか位?

以下は、育てる側の環境の要素。

畑の広さ

家庭菜園では畑の広さが限られる。広さがあれば解決することが多い。
畑が広ければ、株間をゆったりとれるし、風通しも良くなる。それだけで野菜の育て方の難易度が下がる。次を植えるために無理矢理終わらせることもないし、終えれなくて植え時が遅れることもない。

畑までの距離

毎日通えるか週末にだけしか行けないか、歩いていけるか車でしか行けないか、によっても難易度は変わる。特に成長が速くて取り遅れるとオバケになってしまうキュウリやオクラ。

ホームセンターへのアクセス

車で気軽に行ける範囲にホームセンターがあるかないか。

こう考えると自分は畑をやりやすい環境にあるようで、それを狙っている訳でもなく、たまたまこうなっているだけで、今思えばラッキーとしかいえない。

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