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老舗企業〜不易流行〜

日本には、創業200年以上続く企業が4000社あり、世界第一位の数だそうです。第2位はアメリカで、日本の半分以下の1850社ほどだそうです。

世界最古と言われる企業
大阪にある寺社仏閣の建設会社、金剛組だそうです。

その老舗企業に共通している2つのキーワード。
それは、「不易流行」「温故知新」といく四字熟語に表すことができ、また「伝統」「革新」という言葉としても表現できます。

不易流行(ふえきりゅうこう):
・いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。
温故知新(おんこちしん):
・過去にあったことをよく調べ、そこから新しい知識や見解を導くこと。

ここでは、不易流行という言葉を少し掘り下げたいと思います。
不易流行は、松尾芭蕉の言葉です。
不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず  去来抄

広辞苑によると、
「不易は詩の基本である永遠性。流行はその時々の新風の体。ともに風雅の誠から出るものであるから、根本に置いては一つである。」
という意味です。

様々な受け取り方ができる解釈です。
「変わらないものと、変わるものがある。その変わるものがあるからこそ変わらないものがあり、変わらないものがあるからこそ変わるものがある。」と受け止めています。

特に芸能や文化などは、変えることなく守るものという中にも、変わるべきものもありますし、変わるべきものにも守るものがある。という深い味わいの言葉です。

日本の老舗企業は、変えてはいけないものはしっかりと守り、一方で変えなくてはいけないものは確実に変える。ということに言い換えることができ、このことを確実に実行されている。ということを伺いました。

継続させることは、文化や芸能にとっても、企業にとても大切なことです。継続するために、先人の知恵がたくさんあります。その中でもとても大事な言葉が「不易流行」であることを教えていただきました。



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