リレーかもめと西九州新幹線に乗る
【リレーかもめの車窓紹介】
●そろ~りと出発
博多を出発すると幾多のポイントを
渡るため、かなり徐行運転である。
この「リレーかもめ13号」は、
鳥栖まで停車しない。
結局、この区間がノンストップの
最長区間といえる。
●西鉄と立体交差
南福岡は大きな車庫があり、
たくさんの電車が留置されている。
西鉄と立体交差する。
この地点は西鉄の駅名は
雑餉隈(ざっしょのくま)駅である。
●都市に近い温泉地
二日市には、一部の特急列車も停車する。
ここは、福岡の近郊の通勤ベッドタウン駅で
あると同時に二日市温泉という
天然の良質の温泉が湧いている。
そのため、観光駅という要素もある。
一度入ってみたい。
●かつての九州の中心地、大宰府周辺を通る
都府楼付近には、信号場があり
駅のない追い抜き設備がある。
大宰府信号場。
これは、九州新幹線が開業する前に
在来線特急列車が多数運行されていた
時に円滑に運転するために
設けられたものである。
左側車窓には都府楼が広がっている。
大宰府がおこれたときに
様々な防衛機能を有した設備が
古代では設置されたようである。
●早くも佐賀県へ
基山では佐賀県に入る。
ここからは甘木鉄道が分岐する。
かつての国鉄甘木線を第3セクター化した
鉄道だ。
そして、原田では筑豊本線が合流する。
天拝山ー原田は周辺建物のない地域を走る。
ここらは、鉄道有名撮影スポットである。
●やっとこさ、最初の停車駅
田代ではJR貨物のターミナルが見える。
やがて、大きなスタジアムが見えてきたら
鳥栖駅である。
ここには、サッカーチームサガン鳥栖の
ホームグランドが駅前にある。
●将来は、西九州新幹線も接続か?
次が、九州新幹線と接続する新鳥栖。
鹿児島から佐賀長崎への乗り換え駅である。
新幹線の駅の構造は西九州新幹線が
乗り入れできるような構造になっている。
【リレーかもめの車両たち】
「リレーかもめ」号には様々な車両が
使われいる。
●かつては、鹿児島線の特急車両
私が乗ったのは、787系と呼ばれる
平成の前半に登場した特急車両で、
このように多彩な車内設備を誇っている。
グリーン車も一般のグリーン座席に
DXグリーン、グリーン個室まで備えている。
普通車も私が乗ったこの元ビュフェ車両
だったり、その隣にはコンパートメントもある。
●普通車も革張りのミレニアム・エクスプレス
885系という車両は、「ソニック」と
共通で使われている。
この車両はデビューの時には革張りの
普通車シートで有名になった
車両であった。
しかし、最近はモケット張りに
なった車両が多い。
これは、革が滑りなかなか体に
フィットしにくいものだったからかもしれない。
●JRで最初に誕生した特急電車
もうひと種類、783系、かつて
「ハイパーサルーン」というJRになってすぐに
登場した車両である。
この車両が入る列車は
「みどりハウステンボス(リレーかもめ)」
という長いネーミングの列車に入る。
これは武雄温泉止まりということではなく
直通で佐世保あるいは
ハウステンボスまで行くということである。
【長崎本線から佐世保線へ】
●佐賀は意外に福岡市に近い
次が、佐賀県の県庁所在地佐賀である。
「かささぎ」号の中に博多~佐賀という
設定もあるほど。
●かつて便利だった駅の利便性も考慮しての接続
江北は、長崎本線と佐世保線の分岐駅で
西九州新幹線が開通以前は肥前山口という
駅名だった。
江北では2分程停車して同じホームで
肥前鹿島駅から来る特急「かささぎ」号と
連絡する。
肥前鹿島は福岡も長崎も1時間で到達できる街で
以前は「かもめ」号が1日25往復も発着して
利便が高いとされていた。
それの補いとしてこのように接続していると
考えられる。
●同じホームで在来線、新幹線接続
次が終点武雄温泉であるが一部単線が残っていて、
ひとつ手前の高橋で運転停車で上り列車を待つ。
そして、高架の武雄温泉駅の到着する。
【新幹線かもめ号の車窓】
同じホームで3分の接続で新幹線「かもめ13号」に乗り換え。
●2駅連続、温泉駅
出発してすぐに左にカーブして
在来線の佐世保線から離れていく。
そして、すぐにトンネルに入る。
瞬き区間をグングン加速するが
加速が終わったと思ったら
すぐに減速で嬉野温泉。
嬉野市では初めての鉄道駅の開業である。
そういえば、2024年開業の北陸新幹線も
2駅連続で「温泉」がつくね。
あちらは芦原温泉、加賀温泉。
●ちらっと海の景色
またすぐにトンネルに入り、瞬き区間を行き、
瞬き区間を出ると新大村到着直前には
大村湾を見ることができる。
これは、西九州新幹線の一番の見どころと
いえるでしょう。
また、西九州新幹線の車庫、大村車両基地を
見ることができる。
●新幹線で空港アクセス
新大村からは長崎空港へワンコインで
タクシーでいけるサービスを行っている。
次の諫早へもトンネルが多い。
●あっという間に長崎へ
諫早から長崎もトンネル区間を多く走るが
長崎が近づいてくると減速と共に
突然、長崎の市街地に飛び出すという感じで
30分で到着する。なお、最速は20分である。
西九州新幹線では指定席であったが、
新幹線、在来線とも隣にお客さんは
いらっしゃった。
割引切符が指定席利用専用であることが
その傾向が強いのかなと感じた。
また、自由席はかなり空いているように思えた。
【福岡市ー長崎市の交通機関比較】
●乗換必須で鉄道不利に
長崎ー福岡間は昔から高速バスとの競合で
知られていた。
今は、特に長崎の人が福岡へ出る場合、
高速バスを選択するケースが多いようである。
やはり、所要時間が短くなったとはいえ
乗り換えがあるのを敬遠されるようである。
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