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排出ガス削減の難しさ

 二酸化炭素の排出削減というのは思いの他、困難であることがよく分かりました。経済活動との兼ね合い、原油価格の上昇、原発のリスクと使用済み核燃料の問題、世界ではビジョンや目標数値を出しているがほんとうに実現できるものなのか甚だ疑問が残るといわざるを得ない。

グレタさんの訴え

 環境問題の提起でノーベル賞を受賞されたグレタさんは「飛び恥」といったことばまで生み出すほど影響力が大きい方ですね。私自身、地球環境問題で「夜も眠れない」というほどまでの危機感を持つ人間ではないです。それでも、長い目で見たときに、今の快適で便利な生活には、地球温暖化・エネルギー問題といった環境問題が大きくかかわっていて今後どのように変化していくか?ということに危機感は感じています。

原発の問題

  2011年の福島の原発事故から学ぶべきことはかなりたくさんあると思います。ウランから燃料棒を作るのに、温室効果ガスが発生してします。また核のゴミの処分地の問題はかなり大きい。一時的に地下深くに埋めたとしても自然に還るまで10万年はかかるので途方もない期間です。また、その処分するときにも穴を掘ったり処分施設を作るのにも温室効果ガスを発生してしまいます。また、元来のこの原発事故で莫大な被害が発生してしまったということを忘れてはならないと思います。

自然エネルギーの問題

 これは、供給面でかなり不安があるという事でしょう。風力発電にしろ、太陽光発電にしろその自然エネルギーがない時には発電できません。まだ、蓄電技術も十分ではありません。だから、全面的に頼るという事も都市における大規模停電のリスクを抱えます。今や、日本におけるエネルギーのライフラインという点で電気よりガスの方が災害に強いといわれたりします。でも、今のところ原子力発電に代わる電力の有力候補はこの再生可能エネルギーのはずです。

排出ガス取引の問題について

 莫大な、温室効果ガスを排出する国にとって、発展途上国のその権利を買うことによって名目上の目標を達成したことにするということですね。国単位でなく地球規模で考えたときにその排出量は変わらないものと推察されます。これがホントに正義なのか?と考えるとどうなのかな?疑問にも感じます。

 まず、カネさえあれば「温室効果ガスを減らす努力しなくていいんだね」というメッセージですよね。また,そのような技術を持つのは先進国だしこれから発展すべき国で温室効果ガスが増えざるを得ない国にとってはその発展(特に経済的に)を阻害されているのではないと思うからです。

運輸部門の排出ガス

 これから、自動車はEV化が進んでいくようです。ホントにそれでいいのかなという疑問がふつふつとわいてきます。EVは化石燃料車よりも重くなります。それにより、道路自体を傷め、補修の割合は増えます。また、電気エネルギーそのものは二酸化炭素を排出して作られたものであります。今の電力需要でも、化石燃料の割合がギリギリであるのにガソリン等の燃料を置き換える余裕は少ないと思います。また、製造段階においても排出量は大きいといわざるを得ないです。

 ただ、皮肉にもこの感染症の蔓延で世界的に温室効果ガスの排出量が減りました。これは人々の経済活動が縮小したからほかなりません。

私なりの解決策

 一定の不便を受け入れる必要があるのではないか、と考えるようになりました。カーボンニュートラルを目指すうえで排出ガスの少ない乗り物を利用するというのは一定の効果があるように思います。

 ただ、今はエネルギー問題が世界的に混沌とした状況のように感じます。二酸化炭素の排出を減らすということが経済が立ち行かなることに繋がるというトレードオフの関係を今は抱えています。今後技術革新などでそれを突破することが人類はできるようになるのでは期待したいです。つまり、経済発展と温室効果ガスを減らすことの両立できる世の中が来ることを信じています。その頃には、私はこの世にいないかもしれませんが・・・

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