梅田周辺~三宮周辺の最速列車
妙なタイトルになってしまいましたが、これには色々とカオスな迷要素が絡んでいます。当初は、わかりやすく「阪神間で最も速い」というタイトルにしようとしましたが、厳密には違うのでボツになりました。
最速?特急
結論から、申しましょう。上りの通勤特急「らくラクはりま」号がこのタイトル通りの列車に当たります。時刻表を見ていただければわかりますが、三ノ宮から大阪を17分で結んでいます。距離は30㎞あまりあります。
通常のこの区間の所要時間ですが、新快速なら平均で21分。快速は28分程です。JRは、「らくラクはりま」以外にも特急は走っていて「スーパーはくと」では18分の所要時間のものがあります。しかし、17分はこの列車以外見当たりません。ほかにも阪急電車や阪神電車も並行しており大阪梅田ー神戸三宮では阪急特急で27分。阪神直通特急で32分程度かかります。
阪神間最速の列車は?
通勤特急「らくラクはりま」号が、阪神間最速列車で決まりかといえばそうではありません。もっと速い列車がもっと数多く走っています。それは、山陽新幹線です。新大阪ー新神戸を12分で結んでいます。そりゃ、かないませんね。
阪神間最速の在来線列車は?
新幹線を除けば、通勤特急「らくラクはりま」が阪神間最速の列車になるかと思いのあなた。実は、まだ速い列車がありました。阪急神戸線です。さっき27分って書いてたのでは?と思いますよね。実は、十三(大阪市淀川区)~岡本(神戸市東灘区)を特急に乗ると16分で結ぶのでした。
長くなってしまいまいしたがこのような理由でタイトルが上記になりました。
普通の要素
通勤特急「らくラクはりま」は朝夕の通勤時の平日のみ新大阪ー姫路1往復しており、名前の通り通勤特急ですね。停車駅も、新快速と似ています。
車両は、289系6両編成で普段は「くろしお」に使われる車両です。元しらさぎ用の車両として2003年頃導入されたもので北陸新幹線開業後に「くろしお」用として転入してきた車両です。
迷要素1 停車駅が千鳥停車
JR神戸線に並行する阪神電車が得意とする停車方法ですね。阪神では特急が停車するが、格下種別が通過するなんてのは日常茶飯事ですね。なんと、この通勤特急「らくラクはりま」は新快速が全列車通過する大久保駅に停車するのですね。しかし、新快速が全列車停車する芦屋と尼崎は通過します。
そして、大久保で上りのみですが緩急接続も行うのですね。大久保だけでなく「東加古川・土山・魚住の利用の方にも利用してほしい」とのアピールですね。特急なのに、明石市内3駅連続停車ということですね。
デッキから見る大久保駅
迷要素2 全席指定
新大阪ー姫路を通して乗ろうとするとものすごく高い値段ですね。定価なら、運賃・指定席特急料金の合計で3040円もします。指定席特急料金は1520円です。ちなみに新幹線自由席の定価は3290円です。ほとんどの人はスマートフォンで予約します。そうすると、チケットレスの会員価格なら姫路から新大阪、特急料金で750円明石市内から新大阪は650円になります。(800円~900円くらい割引き)
自由席を設けると特急券を持たず飛び込みで乗ってくる人が多く、車内改札で業務量が増えることを懸念して座席のチェックで済むように全席指定化に踏み切ったのでしょう。実際、車掌さんは1人常務だったようです。
最近、JR東日本の特急列車も同様の理由でそのようになっていますね。
迷要素3 上りはかなり速い
「通勤特急」ということから、しかも「らくラク」という名称から推測するに座席確保という観点での設定のように思われます。しかし、三ノ宮→大阪はかなり高速ですね。先述の通りです。
実際乗ってきました。
カオス迷要素の大久保からです。結構、「らくラクはりま」は苦戦していると聞いていましたが、スマホの予約状況を見る限り窓側はすべて埋まっており、一部通路側も埋まりつつあるという感じでした。乗車率は60%くらいはあるのではという感じです。この日は3分ほど遅れてました。ホントは神戸付近で抜かす快速は、三ノ宮を過ぎてから追い抜き、ホントは住吉くらいで追い抜く快速は芦屋で待っていました。(実質通過待ち)この快速は芦屋から外側線に入るため。3分遅れは全く解消せずそのまま持ち越し大阪駅に。これだけ余裕のないダイヤでは致し方ありません。新大阪へも新快速と全く同じ走行ルートで新大阪駅6番線という日中では新快速・快速が発着するホームに入ります。この時間帯は、新快速・快速は隣の7番線発着になるので空いているのですね。そして、外側線をそのまま回送として出発していきました。
まとめ
「らくラクはりま」について
1 阪神間でトップクラスの速い列車で表定速度も高い
2 くろしお用の車両を間合いで使用
3 新快速が通過する駅にも停車する
4 全席指定だが、値段は抑えている
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