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JR京都線の信号トラブルによるイレギュラーな運転

 6月15日の夕方頃に、JR高槻駅で信号トラブルが発生しました。高槻駅の上り線で2番線から内側線に出る際の出発信号が赤から変わらなくなったようです。高槻駅2番線というのは、ほぼ快速列車専用で、3ドア用のホーム扉が装備されています。なお、京阪神を結ぶ東海道線は複々線で内側2線は電車線と呼ばれ、各駅にホームを接しでいます。外側2線は列車線と呼ばれ、貨物や特急・新快速などが主に走行します。事故防止の観点から大きな駅を除きホームと線路が面しているものの固定式の柵で覆われ乗り降りはできないようになっています。上の写真は混雑する桂川駅です。普段は快速は停車しません。普通列車のみです。

このトラブルは翌日も


 16日になっても、信号トラブルは解消せず高槻駅2番線から出発する列車は電車線(内側線)に出発することができないままでした。なお、6月17日には始発から通常通りの運転に戻り一安心しました。

普通電車が通過運転


 通常は快速列車といえども高槻以東はほとんどの列車が普通列車として滋賀県方面へ向けて運転されます(高槻以西は快速運転)。これらの列車は、島本・山崎・長岡京・向日町の4駅には停車せず、外側線(列車線)を走行し向日町ー桂川間にある列車線から電車線への渡り線を使い内側線に入るとうイレギュラーな運転方法となりました。
 案内では、高槻駅で「島本・山崎・長岡京・向日町駅へは桂川駅まで行き、折り返し(下り)列車の利用してください」と促していました。
 なお、下り列車は通常通りの運転ですが、高槻~京都を走る普通(高槻以西も普通)は高槻折り返しにしたため部分運休していました。

日中パターンでのイレギュラーな状況


 通常の高槻駅からの上り列車のパターンでは、高槻駅~京都駅間の走行中に快速(高槻から普通)の列車を新快速が追い抜くパターンになりますが、この状況では快速(高槻から普通)と新快速が同じ線路を使用するためにこのような運転方法をとれません。そこで、高槻駅では快速(高槻から普通)は新快速の出発を待つため4分程停車時間をとって新快速のすぐ後ろを走行していました。

朝ラッシュ時のイレギュラー


 この時間帯には上り列車で高槻駅にサンダーバード号が停車する時間帯があります。そこで、快速列車は同駅で待避するという様子も見られました。例えば、高槻駅7:12発快速米原行きは、7:15発サンダーバード3号金沢行きの出発後となりました。このため4分程遅れて出発していきました。なお、この快速電車は本来、高槻ー京都間では快速運転を行い長岡京のみの停車設定ですが本日は、桂川・西大路のみ停車に変更されていました。
 朝のピーク時には、大阪ー高槻を運転される内側線の列車は普通が5分毎に運転されます。それをすべて高槻駅で扱わなければならなくなり、上り列車の折り返し方法にそのまま下り線(高槻駅4番線)へ入線する列車があり驚きました。
 この時間帯の下り快速列車は高槻駅ー京都駅で通過運転しますが普通電車がないので、高槻駅まで各駅停車に変更されていました。このため遅れがでていました。

上り快速(普通)列車の運転方法


 上りのイレギュラー列車は、高槻駅から外側線(列車線)に踏み出す時には通常通りで結構飛ばします。ただ、向日町駅に近づくと渡り線をつかうというイレギュラーな扱いがあるため減速し、向日町駅では安全確認のためか一旦停止していました。
 普段より通過駅が多いものの高槻駅での停車時間や向日町駅での扱いなどで遅れが見られていました。

まとめ


・かなり珍しい向日町ー桂川での転線
・高槻で快速が新快速などを待避
・高槻での普通の折り返しが引き上げ線を使わないパターン
・普通茨木行きの設定
 

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