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その思いが伝わる「私のリサ・ラーソン」展

実はリサ・ラーソンをはっきりと意識したことはなかった。目つきの悪い?マイキーを、何かのキャラクターだろうといった思い込みをもって横目で眺めていたくらいだ。
なので、この展覧会は家族に誘われて向かったものだ。
が、展覧会として非常に良かった(この会場は、知り合いの家の目と鼻の先だった)。

入口には彼女の作であろう置物が目印として置かれている。階段を上がっていくと、すかさずスタッフに声をかけられた。展示構成の説明と、写真は一点だけなら撮ってよいと告げられる。

何が良かったかと言うと、非常に個人的な視点でリサが語られていることだ。プライベート撮影、写真や制作過程での原型、関係者の回想など、これまで未公開だったものが掲示され、その世界に惹き込まれる。
リサとの関係がどのように始まり、信頼関係が生まれ、協奏していったのか。そのあたりの時系列が面白いのだ。

マーケティングも締め切りもない。見積もりさえない。そんな空想とプロダクツの区分をしがたい小さな小さな〝文通のような仕事〟からスタートしたと主催者側のステートメントにある。

その個人的なインタラクションの断片を知るよい展示だった。

私たちは、別の場所にあると案内されたショップにもより、小さなリサの缶バッチをいただいた。

概要
私のリサ・ラーソン(追悼リサ・ラーソン展)
会期:2024年4月12日(金)- 2024年6月2日(日) 終了
会場: のこぎり


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