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2020.9.19(土)「土曜ソリトンSIDE-B 坂本龍一スペシャル」25年ぶりの再放送

盛り上がりましたね。副音声的ツイッターも楽しかった。1時間のタイムトリップが終わって、一気に2020年に戻された感じ。

実は「サイドB」のDVD化や再放送の話は、放送終了して間もない頃からあったものの、結局25年経つまで実現しなかった。理由は多分大きく2つある。時代のムードが後押ししてくれたこと。そして権利関係。

ここ数年「シティポップ」としてくくられている70年代末〜80年代の音楽も、出現当初は異端だった。ユーミンでさえ、デビュー当初は「あの変な歌い方の歌手は何なんだ」と酷評されたこともあったとか。「シティポップ」の礎を築いたのは、後のYMOを中心としたミュージシャンたちの人脈。

そして40年以上前のYMOの音楽が今も新鮮に響き、25年前の坂本さんの発言が今でも説得力をもって響いてくる。その先見性に多くの人があらためて気付き始めているのかもしれない。「サイドB」的なものやYMOへの関心が最近高まりつつあることの背景には、そんな2020年のムードが関係しているのかもしれない。

今回再放送にこぎつけるまでの過程も色々漏れ聞いてきたけれど、無数に使われているインサートの資料映像や写真などの再使用を、一つ一つ権利保持者に確認して許諾を取ったそうだ。いくつか、許諾が取れずに差し替わった映像もあった。最近のバラエティで、有名人紹介のインサートが写真ではなくイラストだったりするのも、権利関係が以前よりシビアになってきているから。

SNSには「サイドB」の他の回も再放送を望む声が溢れていた。25年経ってもう権利の所在が辿れないケースや、諸事情で、当時はOKでも今はNGという映像もある。再放送そのものが不可能な回もあるかもしれない。すべてを再放送、もしくはDVD化するのは、どうやら難しいみたい。

でも、番組の最後が「YMOスペシャル」の予告だけチラ見せする思わせぶりな構成になっていたので、この次も、もしかすると、もしかするかもしれない。期待して待ちましょう。NHK広報局へリクエストや感想を寄せるのも、効果があるかも?! https://twitter.com/NHK_PR?s=20

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■ 余韻を楽しむための資料集 ■

5年前に書いた、Side-Bについてのエッセイ。


デビューからの30年を振り返るエッセイ、ソリトンの巻。


同じく「夢の中で会えるでしょう」録音を振り返る、の巻。


坂本龍一ワールドツアーを振り返る、の巻。


1995年のネットと坂本さんをめぐるあれこれ番外編。


2020年4月に配信された音楽プログラム「新生音楽(シンライブ)」vol.2。
司会進行は高野寛と緒川たまき。


2020年5月に配信された「新生音楽(シンライブ)」vol.3。
最後に高野寛&緒川たまき&平間至による朗読と歌と写真のセッションあり


「坂本龍一スペシャル」で流れた大学生の時のデモ曲など学生時代の録音をbandcampで配信中。フルで聞けます。定価+αの投げ銭でダウンロードも。


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*再放送をきっかけにここにたどり着いてくれた方に*

この数年ほど、noteを軸にいろいろなプラットフォームで作品を発表しています。時間のある時に覗いてみて下さい。


コロナ禍以降は、bandcampでの新曲リリースを続けています。

今年は写真にハマりました。

SNSで出没頻度が高いのはツイッターかな。


*2019年に開かれたYMOトリビュートライブの実況録音盤発売中。
バンマスとギタリスト。時々歌いました。


追記:*NHKアーカイブスサイトより



この「サポート」は、いわゆる「投げ銭」です。 高野寛のnoteや音楽を気に入ってくれた方、よろしければ。 沢山のサポート、いつもありがとうございます。