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VOX VSS-1 modify

VOX VSS-1 (Starstream) というモデリングギター、元々未来的な独特なデザインなんだけど、弾き倒していたらいろいろ手を加えたくなってしまった。

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まず、ピックガードを作りたくなった。元々ピックガードのないギターにピックガードをつけたがる癖があって、テイラーT5とかウクレレにもつけたことがある。

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↑ このギターもいろいろいじってる。また今度詳しく。

で、まずピックガードを作った。紙で型を取った後、黒い合板を切り、Sugruという樹脂のパテのようなもので隙間を埋めた。この曲線を出すのは苦労したな〜

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そして、ヘッドのウッディな感じがボディの未来感と合わない気がしたので、アルミネック風の外見に。アルミテープを張り、家具補修用の合皮テープをリッケンバッカーのトラスロッドカバー風に。下のコンター?(削れている部分)と縁にも張ってあるので表から見ればいい感じ(笑)

ペグはGOTOHのロックタイプに交換。ロックペグに替えたのでストリングガイドは外してしまったが、1~2弦の余っている部分が長いので、共振しがち。今はとりあえずスポンジのミュートを挟んでしのいでいる。

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で、全体像。ポジションマークをマジックで黒く塗りつぶしたあと、しばらく弾いてすこし剥がれてきた状態。その後1ヶ月位でかなりみっともない感じになってきたので(当然)、今は元のドットに戻してる。

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あと、トレモロのスプリングをRAW VINTAGEに替えた。VSS-1のプリセットは、飛び道具系以外はマグネットPUと、ブリッジのピエゾの音を加工して作られているので、本体の鳴りも音色に影響する。

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これはフェンダーのトレモロの特許出願書類のコピー。元々のアイデアは、フローティングでセッティングする前提になっていたんだな。アーム自体が上向きに曲がっているのも、多分そのせい。僕も、アームつきのギターはだいたい3弦をUPしたとき半音上がるくらいフローティングさせている。

図で見る通り、フローティング状態で弦の振動が直接伝わるのは、ブリッジとボディが接しているナイフエッジの部分と、引っ張られたスプリングの先しかない。スプリングが振動の伝達にかなり重要な役割をしていたのは盲点で、スプリングを替えるとアームのタッチだけじゃなくて音もかなり変わる。VSS-1も、スプリングを替えたら、自分好みのまろやかな味が加わった。

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今のところ録音と練習で活躍中。もしpupa再始動があれば、シタールやアコギの音色が一本で出せるから、ライブで役に立つはず。

最後に、このギターで録った音源貼ります。


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