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考える 多くのことを考える 許されること 許されないこと 赦されること 赦されないこと 知…
戦争など嫌いだ 君を愛おしむ 君を愛おしむ 戦火の中をくぐり この命は失われるだろう 生き…
まっすぐに 分かり合えるだけが 世の素晴らしさではない 真っ向から立ち向かう刃の その煌め…
ひとはなぜ 薔薇が好きなのか それは 確か 黒板に数百枚も 哲学を書き付けた 老学者の問い…
ふと 目を上げ 商品の棚を見れば 欲しいものは いくらもある 持てる金額の限り 一度しか使…
明け方に 見る 悪い夢に 浅い眠りを醒まされる どのような夢だったか 既に思い出せない だが…
木目に 疵が付く いつの間にか 新しい床も 新しい壁も 疵が付く それが時が過ぎると言うことだ 人も無論同じ 疵や 歓喜や 感傷や 痛みや 思慮や 懐古や 苦痛や 憤怒や 悦楽や 妥協や 忍耐や その他様々なものが人を形作る そしてひび割れた爪と荒れた手が 人の歴史を形作る 傷がすべて悪であるとは限らない 勲章に思うこともあるだろう 恥に思うこともあるだろう 時経て傷刻まれた その痕を 誰が恥じるのか 終わりのない 旅はあるだろうか 多
ひとが 集まる場所というのは どこでも案外と大差ない そこには 諍いがあり 労りがあり 蟠…
闇の果てに 暗闇に目をつぶれ なにが見える 誰かの声が聞こえるとお前は泣く ここは恐ろしい…
例えば 俺が 見知らぬ人のために 泣くのは馬鹿馬鹿しいと思うか 寒い日に 外に放り出された…
俺は 餓え乾いた 砂漠の旅人のようだ なにかを渇望する たまさか ほんの僅かそれが手に…
理解を乞うのは 同情を乞うことと同じではない だがなぜ いまなぜ理解を乞うのか 望んでいるこ…
壊れた マンホールの蓋 消えかけたガードレールの表示 掠れた傷痕が見える 横に長く 斜め…
災いの きたることは避けられない いつかは襲い来る それは単に地殻の変動として 幾たびも繰り返されてきたことだ だが それで人が傷ついたり 命を失ったりすることは ひどく心が痛む かなしいのだ とても かなしい 生きることも 死ぬことも さして大差なくても いつかは失う命が そうやって途中で断線する おとなが こどもが としよりが あかんぼうが 命が失われることが とても かなしい