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散文詩

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そのまま。もうちょっと若いころ(十数年前)書き散らした散文詩です。短歌の収納は今後考えます…。
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2021年5月の記事一覧

【詩】 休みを無為に費やす

ひがくれる なにもしないうちに 一日が終わるような そんな気がした 見に行く映画があっ…

高梨 蓮
3年前
14

【詩】 紅灯

灯り 紅い と 赤い の 違い 灯りを ともして ふらふらと彷徨う人を誘う

高梨 蓮
3年前
11

【詩】 砦は砦

ひとが 本当に揺るがぬ砦になれるものかは 誰にも確言出来ない 誰にも保証出来ないその事…

高梨 蓮
3年前
7

【詩】 やわらかい月の光に

こうべを たかくあげてあゆむことと ずがたかいことは ちがう おおくのひとのこころをひ…

高梨 蓮
3年前
9

【詩】 疲弊が言葉を削ぐ

なにひとつ 思い浮かばないなどということが そんなことがあるはずもない 生きている限りと…

高梨 蓮
3年前
10

【詩】 大地の巨人のように

持ち堪えろ 持ち堪えろ 誰しもが 大地の巨人のように 自分だけの天を支えている 持ち堪…

高梨 蓮
3年前
11

【詩】 前を見て歩く生き物

死ぬも悔い生きるも悔いなら突き付けていずれを選べど向いたが前か

【詩】 聖者の行進

捨てられる 我が身を躙れ 残されるのはいつでも己 去りゆくのはいつでも誰か 去りゆく誰か…

高梨 蓮
3年前
9

【詩】 土地と大地

ひとは 人は大地を欲しがり 大地は人を呑み込む いつかは大地が勝つ 人はそれを認めたく…

高梨 蓮
3年前
9

【詩】 鉄道

音を消して 外の音を拾う 鉄の塊が 走っていく響きが 引きも切らず遠く聞こえる 響く …

高梨 蓮
3年前
12

【詩】 ずきずきと

どうにも ずきずきと 痛む頭を抱え それがなんに起因するのかと 不毛なことを思っていると…

高梨 蓮
3年前
8

【詩】 窓の真実

日が 射し込む 日に 切り取られた四角 つまり 窓 その向こうにあるのが 外

高梨 蓮
3年前
17

【詩】 懐かしい旋律

繰り返される旋律は 懐かしいばかりで 驚きをもたらさないか 新しいものを求めに行くばか…

高梨 蓮
3年前
11

【詩】 睡と燕

もう 眠る 睡る 燕という字は何となく似てはいないか いないか そうか おやすみ