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OB達が見つめる未来を聞く幸せ


ゴールデンウィークに、
2年ぶりに再会した卒業生と食事をした。

その子は低学年から通い始めて、
高学年になって、やりたい事が他に出来たとやめていった子だった。

一度小学校卒業時のお祝いのお茶会にお呼びしたが、
その後は登下校の時間に見かけることはあっても、
言葉を交わすこともなく月日が過ぎた。

アトリエでは3年以上通ってくれた子には、
お帰りチケットを発行して、
授業中に制作に来てもらったり後輩達にお話をしてもらう機会を設けている。

希望者には最初のアルバイトをアトリエで経験してもらい、
卒業や進学時のお祝いの図書券や食事会も選べるようになっている。
一緒に美術館に行ったり、
その時に流行っている場所に一緒に出かけたりする。

現役のお子さん達の考えを知ることも大切にしているが、
巣立って行った子達の見つめる先を教えてもらうことも、
とても大切にしているし楽しみだ。
彼らの成長に伴走させてもらえることは、
私の人生の大きな喜びだから。

お母さん達は、
お子さんが高校や大学を卒業して巣立つタイミングで、
子育てお疲れ様でしたランチにご招待する。

もちろんお母様達からお子さんのご報告や、
お母様ご自身の今後の夢や冒険をお聞きすることも、
すごく楽しい時間だ。


2年前に彼女に会った時には、
高校を卒業して上京した進学のお祝いだった。
スイーツの食べ放題が希望だったので、
新宿駅にほど近いスイパラのバイキングに行った。

アトリエに通っていた頃、彼女はいつでも口角を上げて微笑んでいた。
何かを強く主張することもなく、
創作にものすごく熱中するわけでもなかったが、
とにかく綺麗な瞳をして、いつでも穏やかに話に耳を傾けてくれた。
サッパリとした独立心の強い子で、
どちらかと言えば、男の子達と一緒に遊んでいたイメージが強かった。

進学して上京するというので、
久しぶりにあったのだが、
会わなかった時間を感じさせない楽しい時間に驚いた。
あまりに話が弾んで離れがたく、
そのあとに一人で行くつもりだった展覧会を付き合ってもらった程だった。

会話の何が楽しかったかと言えば、
自分が小中高時代にどんな生育環境にあって、
何を考えていて、
親御さんにどんな言葉をかけられて、
そのことについて何を思い、
自分がどんな未来を希望し、
今何をしたいという意志がとても明確だったのだ。

それから2年、
今度は帰省をするタイミングで、彼女の方から会いに来てくれた。
覚醒するってこんなことを言うのかな?と思うくらい、
彼女は進化を遂げていた。

まだ学生であるにも関わらず、
未来を見越して、チャレンジしている事がたくさんある。
上京してから新しく始めた事がいくつもあるのだ。

ハードロックやヘビメタに夢中になって、
武道館やライブハウスにバイト代をつぎ込んでいた私とはなんという違い!

ガンガン働いて、ガンガン資格をとり、
次の行動のために貯金をしている。
とにかく、未来を切り開くためには、
どんな難事が降りかかろうと、まず行動。
そして結果を出している。
当然とんでもなくリア充だし、
引き上げてもらえる手もあちこちから差し伸べられる。

地球で生きるルールをちゃんと知っているのだ。
この年で、どうして知っているんだろう?^^;と、唸った。
私が半世紀かけて理解してきたことを、わずか2年で…。

彼女は、
私の人生に起こっていることも真剣に聞いてくれて、アドバイスもしてくれた。

そんな場面に遭遇する度にいつも思う。
人の価値は生きた年数じゃない。
どれだけイメージすることに向かって全力で努力して動いたか。
それが全てなんだと。

再会を約束して別れた。
彼女が見ているビジョンは力強く明るさに満ちていた。
ちゃんと自分の才能を知り、人生を選びとっている。

私も頑張ろう。
また一からだろうと、なんだろうと、
とにかく頑張って続けていよう。
そう思える時間を頂けたことに感謝します。
ありがとうね。

あなたのことを文章にするから読んでね。と伝えてから、
あげるのが遅くなっちゃってごめんなさい。

さらなる進化バージョンのあなたに会う時に、
会っている時間が無駄だと思われない為の努力を、
私もしていきます。

今日もおかげ様🙏

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