一番グレーなバイトが自分を育てた~芸人のバイト探し事情~
芸人やイベンターをやっているとぶつかる壁が必ずある
バイト探しもそのひとつである
芸人やイベンターをしているとバイトの条件として
・時間の自由が利く
・服装髪型をうるさく言われない
などの条件があるためバイトを探すのもかなり苦労する
その為芸人が楽なバイトを見つけては徒党を組んで仲間の芸人を勧誘してその職場を芸人だらけにする
ということが行われている
なので芸人として長生きしたいのなら
「バイトで徒党を組める芸人仲間を見つけろ」
こうアドバイスする
僕の周りでは大江戸温泉、水道メーターの検針などが芸人のバイトの職場としてあげられる
これは2016年の芸人バイト事情だが一昔前だいたい10年前くらいの話をしよう
10年前はあるバイトが芸人界隈を席巻していた
それが「出会い系サイトのサクラ」である。
簡単に説明すると「女の子のふりをして男性会員とメールをする」という業務内容である
もう時効とは思うがかなりグレーなバイトである
僕も2回ぐらい会っただけのY本の芸人に紹介してもらった
出会い系サイトのバイトなのでメールを当然多く打たなきゃいけない、なので必然的にパソコンを覚える
パソコンを覚えるというのはかなりメリットだが他にもイベンターをやる上でのメリットが多くあったのだった
一つが「気持ち悪いメールに耐性がつく」
言いたくはないが女の子相手の仕事だと変な逆恨みもされることもある
ただものすごい長文だが4文字にすると「ヤリたい」になる文章、変態から性器の写メなどを見せられたりして
変態にも耐性がだいぶついたのだった
もう一つが「顔の見えない顔を知らない相手との会話に慣れた」ことである
バイトとはいえ変態な男性会員に対し、おかずとなるような文章を提供しメールを嘉永sてもらうという、何も考えないでできるのに
金は儲かる、確変タイムがあったのだ
何も考えてないでバーチャルエロなことをしたりする、今考えればひどいことをしてるとは思うが正直罪悪感はほとんどない。
相手も相手なので。
今は出会い系で働いているという芸人を見たことがないが、だいたいの人が精神を病んでこのバイトをやめる
ただその経験を活かしパソコンのスキルは残った
出会い系のバイトの経験が血になり肉になっているのは僕を含めてかなり少ないだろう
そんな昔の話である
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