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高宮零司
2021年6月10日 11:32
ぼくの朝は、ねこに起こされるところからはじまる。 ねこの名前は「微力《びりょく》さん」。 名前の由来は話すと長くなるので、また今度話すとしよう。 彼女は、かれこれ3ヶ月ほど前に上司から無理やり誘われた譲渡会で引き取ってきた、由緒正しき三毛猫ふうの雑種だ。 生まれて間もなく保護された彼女は、いまやぼくの家の支配者だ。 今日もぼくの鼻先に当然の権利とばかりにお尻を向けてくるので、否応なく目が