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書店と紙の本の新しいカタチを楽しく考えてみる

電子書籍が勢力を増してきています。それに伴い、本屋さんの数も減っていて、昔ほどの賑わいがなくなってきているように感じます。なので、ちょいと頭を柔らかくして、新しい紙の本と本屋さんのカタチを、楽しく考えてみようかなと思いました。

※たかみは、経営や会社運営に関してはド素人です。童心を持ったいい大人が『楽しく考えてみた』です。また、本記事を書くに当たり、いろいろ調べたわけではありません。読み物として、楽しんでくれたら幸いです。


0.紙媒体の価値

ぼくは電子書籍も紙の書籍も両方利用します。電子書籍だと、安いことがあるのでありがたいです。すぐに読めるというのも利点だと思います。

紙の本の利点としては、読み進めている感が強いです。読みたいシーンを探す時にパラパラと捲って、だいたいこの辺りかなと見つけやすかったりします。読み終わったあとに、人にあげたり、売ったりすることもできます。あとは、まあ、作家なので、やはりカタチに残るということに感慨深さを感じます。

紙媒体が『効率的ではない』のは事実です。時代は、デジタル化と生産性、効率性を求めています。コストが安くなることで、出版しやすい時代になってきています。同時に、クリエイター側もチャンスが増えています。

電子書籍というのは、本屋さんにとって黒船のような存在なのでしょう。このままだと、ジリ貧ということで、店舗の数も減ってしまいます。ならばと『守る』のではなく『攻める』ことで、新しい紙書籍のあり方を考えてみたいと思います。


1.紙媒体を『ファングッズ』化する

これからの時代は電子書籍が主流です。なので、大きな転換が求められると思います。ならばいっそ本というモノを『ファンしか買わないような、グッズのひとつ』としての市民権を手に入れるのはどうでしょうか。

例えばです。ベストセラー作家Aさんの新作が出るとします。これまでは初版で10万部発行していたとします。ですが『ファングッズ化』して1000部に抑えます。そして値段を一冊1万円とかにします。特典としてあとがきや、本を書くに至った経緯、直筆サイン、ナンバリング。装丁も豪華なものにします。そして、重版はしません。

世界に1000部しかないので、非常に価値のある本になります。物語や筆者のファンなら、表紙が見えるように飾るだけでサマになるでしょう。装丁も豪華なので栄えます。そういった本が並べられた本棚は、まさに荘厳です。お客さんが来た時に『え? あの名著を紙で持ってるの? 凄い!』となります。要するに『紙で本を持っているのは真の本好き』になるような時代を見越してのグッズ化です。

物語を追いかけたい人だけなら、一冊1000円ぐらいでダウンロードできる電子書籍版を読みます。という感じで『紙の本を読む(持つ)ことがステイタス』という新しい文化を築くというのはどうでしょうか。


2.書店のアクション

ともすれば、書店はそれらプレミアム商品を仕入れるのが仕事になります。仕入れる数は昔とは段違いで少ないです。ただ、現状を鑑みると、書店の棚は新作で溢れているように感じます。新作は最初平積みにされるのですが、一週間もしないうちに棚差しとなってしまい、そうなると見つけにくくなり、宣伝効果もなくなります。

けど、書籍をプレミアム化することで、一冊をアピールできる期間が長くなります。また、本の価値も高いので、棚差しになっている本を『見つける』という宝探しのようなわくわく感が期待できます。『書店と本の数が減っていくという時代』に合わせて『書店と本の価値を高める』のです。


3.転売問題

商品をプレミアム化すると、かならずついて回るのは転売問題です。欲しい人が正規の値段で手に入れられないというのは悔しいです。しかし、この『プレミアム紙媒体』に関しては、転売をある許容した方が上手くいくと思います(あくまで俯瞰で見た場合です。ぼく個人の意見は控えておきます)。

というのも、転売というのは『宣伝効果』があります。希少価値の高い商品ほど話題にもしやすいです。良い例が『遊戯王』などのトレーディングカードです。まったくカードを知らない人に、価値を伝える時『金額という身近な数字』で表現できるので、理解してもらいやすくなります。

トレーディングカードのように、一般的に売買しやすいような環境が整うと、プレミアム書籍の普及が早いかもしれません。この辺りの転売を、書店が担うことで、カードショップのような環境が整うかもしれません。

無名作家の本も買ってもらいやすくなります。後々にプレミアが付くかも、といった期待感で購入してくれる人が増えます。紙書籍を出版するということが作家のステイタスになるかもしれません。

お金をテーマにすると、ちょっと抵抗があるかもしれませんが、こういったことから新しい本の可能性を考えてみるというのも面白いのではないでしょうか。

書店屋さんも、こういったプレミアム商品の鑑定や買い取りをすることで、お客さんをワクワクさせながら運営することができるかもしれません。


4.まとめ

たぶん『実験』は、しやすいのではないでしょうか。挑戦的な大作家先生に声をかけて『次の本、初版1000部でどうですか? 値段は一冊1万円で重版なし』とか。プレミアがつくか試してみたいところです。

以上になります。というわけで、子供な大人が、楽しくアイデアを語る回でした。他にも面白いアイデアや課題、その他いろいろな御意見をくださると嬉しいです。

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たかみでした。

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