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【車中泊旅2024春5/15~】Day1:香川県の超有名「日の出製麺所」、丸亀城、日本のウユニと呼ばれる父母ヶ浜

2024年5月15日から車中泊の旅開始。

スタートは香川県坂出市の日の出製麺所。今日は他に丸亀市の丸亀城、そして三豊市の父母ヶ浜を訪れました。文末には動画へのリンクもはってありますので、そちらと共にお楽しみください!


〇日の出製麺所

うどん県香川の中でも屈指の有名店。

有名な理由が美味しさだけではなく、訪れる事がとても難しいからというもあると思いました。本来は製麺所なので、店舗で打ち立てを提供してくれるのが、午前11時半から12時半の1時間なんです。この希少性が人気に拍車をかけているようでした。

午前10時半にお店に到着時には既に10人程が並んでいて、11時15分にお店に入れて頂いた時には恐らく50人程も並んでいたかと思います。GW明けの平日にしてこの状況。恐るべし、日の出製麺。

麺の温度(熱い、冷たい、温い)と量(大、中、小)だけを注文して、着席3分後くらいに運ばれたのは器に入った麺のみ。あとはテーブルに置いてある有料の天ぷら(ゲソ天とちくわ天の二種)や揚げと、無料のネギ、しょうが、天かす、ポットに「かけだし」、醤油を自由にトッピングして食べるというシステムです。

今日の麺は香川県産小麦「さぬきの夢」の麺だそうで、切りたて茹でたての麺は唇に吸いつくような食感でした。麺の温度は「温い」(茹でてそのままの状態)にしてみました。ここで驚いたのは「コシ」。冷水でしめた麺に比べると、茹で上げたままの麺のそんなに「コシ」がないのが普通だと思うのですが、「温い」でもこれだけの「コシ」が感じられるという事は、冷水でしめたら如何ほどなんだろうかと思います。

出汁は私ごのみの甘味のないすっきりした塩味のイリコ出汁。

麺も出汁も大変に美味しく頂きました。

麺と出汁と天ぷらといううどん本来の要素としては、他にも互角のお店は香川にはたくさんあると思います。しかし、この営業1時間に食い込んで食べたという満足感はここでしか得られない。そういう意味で訪れた価値があったと思います。

〇丸亀城

日本のお城を見学していると、「現存する木造天守閣12城の一つ」というフレーズとともに丸亀城の名前を何度か耳にしました。それくらいに実は有名なお城が丸亀城だそうです。

16世紀に高松からこちらの地方を治めていた生駒氏により築城。江戸時代に入って転封された生駒氏に変わって、領地は東西に分割されたのですが、東を治めたのが松平家、西を治めたのが山崎家。その山﨑氏が丸亀城城主となり、その後は京極氏となって明治維新を迎えたという歴史を知りました。件の天守は京極氏統治の1660年に建てられたそうです。そんなに広くはない天守ですが、そこここに見える木材が17世紀からあるのかと思うと感慨深い。

面白いのは三の丸の片隅に東京の麻布から移築されたという、京極家の別荘。この別荘、先月から旅行者が宿泊できる施設になったというんです。宿泊者は、観光客がいなくなった夜の天守閣1階のテーブルと椅子に座って、お殿様気分でバータイムを楽しめる特典付だそうです。一泊のお値段はお二人様で127万円くらいだそうです。追加料金を支払えば4人まで宿泊可能だそうです。

天守にいたスタッフの方は「まぁおひとり様60数万円なんで、是非いらしてくださいねー!」と仰ってました。城好きのIT系長者とかが泊まるのかしら?

〇父母ヶ浜

香川県の北西部に半島が突き出た三豊市は、香川県内でもまだ手付かずの自然が多く残る牧歌的な地域です。この地域に今、観光客が押し寄せてきつつあるそうなんです。

この現象に関する記事をいくつか読んでいくと、必ず出てくるキーマンに地域プロデューサーの古田秘馬(ひま)さんという人物がいるようです。東京を拠点に活躍されていたのですが、今では三豊に移住しているようです。その事がまた、東京在住の他のコンサルタントや投資家にも注目されて、三豊の経済循環に拍車がかかっているというような記事をいくつか読みました。

地元の人が気づかない、当たり前だと思っている日常が実は当たり前ではない、魅力的な文化なんだとクローズアップして世界に宣伝する。それが観光客を集め、結果、若者が新たなビジネスチャンスを求めて移住してくるという、地方経済のプラスのスパイラルを生み出している地域なんだという点で、是非、訪れてみたいと思っていた場所が三豊。そして中でも観光客を惹きつけている父母ヶ浜に行ってみたいと思っていたのでした。

というのも、父母ヶ浜は「日本のウユニ塩湖」というキャッチコピーがついているんです。

父母ヶ浜は、遠浅の海です。干潮時には浜に薄く残った水たまりが鏡面となって空や景色を映し出す様が美しい場所。南米はボリビアの雨季初期のウユニ塩湖に似ているとアピールされていると言われると、乾季のウユニ塩湖にしか行った事のない私としては、是非、行ってみたくなったというわけです。
その父母ヶ浜は半島の付け根の西側を少し南下した所にあります。

で、行ってきました。噂に違わず、干潮時の18:30前後は大型バスで訪れる観光客で大賑わい。広い浜辺にはざっと見て100人は人がいたと思います。

面白いポーズをとったり、ジャンプしたり、お姫様抱っこしたりと大はしゃぎの日本人、外国人。外国人は聞いたら香港から来ているとの事でした。ネット上にはたくさんの写真がアップされているので、訪れる前にどんなポーズがいいか、皆かなり研究してきているようでした。

浜辺の上に空一面に広がるうろこ雲が左右ずーっと遠くまで見渡せるので、巨大な天気図を見ているような面白さがありました。大きく深呼吸すると新鮮な潮の香りが胸いっぱいに広がって非常に気持ちのいい場所。香川県の中ではちょっとアクセスが難しい所ですが、訪れる価値ありだと思いました。

景色としての面白さを感じると共に、埋もれていた日本の価値の掘り起こしによって、本当に世界から人が来る経済を作り上げているというダイナミズムを肌で感じる事の面白さもあり、二重に面白い場所でした。

〇自炊

今回の旅行では自炊にも挑戦しようと思いまして、初日に今日は、日の出製麺所で買った半生うどんを使ってカルボナーラ。

色んな制限のある環境で上手くいくかどうか?状況によって思ったようにいかない場合は次の手、次の手を考えないといけないというのが家での調理とは違うチャレンジでした。

結果的には期待以上の出来栄え。素晴らしい。今日は成功と言えましょう。さて、これからどうなる事やら。

〇おまけ

お風呂は地元民しか行かないだろう銭湯に。
飼い犬の話を夢中でしている香川方言の年配の女性。「ほいでな、家の犬、何でも食べよるんよ。うどんも、うちが食べとると欲しい、欲しいゆうてな」というのを聞いて、私が思わず「え?犬がうどん食べるんですか?」と聞くと、彼女は「香川県の犬やけんね」と言って大笑い。このゆったりとした方言とその話の内容が、今日の観光地に引けを取らない素敵な旅の思い出となりました。

ということで、初日はここまで。

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