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私が「ホリスティック」な価値観に目覚めたきっかけ

皆さん、こんばんは!
ホリスティック薬剤師の佐々木貴美です。

今回は【私が「ホリスティック」な価値観に目覚めたきっかけ】について書かせて頂きます。

私は小学生の頃に祖母を大腸癌で亡くしたことをきっかけに、医療人への道を志したわけですが、大学での勉強は「こういう機序でこの症状を抑える」といった西洋医学の対処療法的な勉強が中心で、生薬・漢方の授業も一応あったものの、国家試験での比重がそこまで多くないので、当時は「捨て科目」のような感じでした。笑(←先生、すみません!)

それまでは特に違和感も感じずに大学生活を過ごしていましたが、大学5年生の頃に経験した、病院と調剤薬局で2ヶ月半ずつの実務実習が、今振り返ると「ホリスティック」な価値観に目覚めた1つのターニングポイントとなったように感じます。

病院実習では、確かに間近で患者さんの治療を観察できるという良い経験もできましたが、製薬会社と医師の癒着による処方変更で、痛みに苦しむ癌患者さんを目の当たりにしても、医師に何も言えない薬剤部のスタッフ達に愕然としてしまう出来事があり・・・、

「人を健康で笑顔にするため」に薬剤師を志したのにも関わらず、医師・製薬会社への忖度を初めて目の当たりにしたショックから、「こういう違和感を感じても、医師の言いなりで動かなきゃいけない薬剤師には絶対なりたくない!」という思いから、病院への就職は自分の中の選択肢から完全に消えました。

逆に、薬局実習では今でも心から尊敬している恩師の先生との出会いがありました。

奥様が院長をされている小児科・アレルギー科の門前病院で診察の様子を見学させてもらったり、実習のカリキュラムもかなり充実していたので勉強になりましたし、
「せっかく実習に来ているから、色んな経験をさせたい!」という想いが強く、被災地の仮設薬局の見学・お手伝いに同行させて頂いたり、薬剤師会のイベントの告知でテレビに出たり、イベントでスピーカーとして登壇させて頂いたり、実習とは全然関係ないような体験もたくさんありましたが(笑)、

他の薬局では扱っていないようなアレルギーの患者様向けの商品や、アロマテラピーも取り入れている調剤薬局で、当時の私は「アロマ=おしゃれな雑貨」のイメージが強かったのですが、その時に初めてヨーロッパではアロマテラピーが医療の一環として取り入れられていて、人間が本来持つ自然治癒力を高めることで不調を改善に導く「自然療法」であることを知ります。

そこからアロマやハーブ、エネルギー療法などの「自然療法」、漢方やアーユルヴェーダなどの「東洋医学」、それらと西洋医学を融合した「ホリスティック医療(統合医療)」に興味を持つきっかけとなりました。

また、病院であれば入院期間中しか1人ひとりの患者さんと接することができませんが、薬局であれば継続して患者さんと接することができる上に、やり方次第ではただ薬を渡すだけでなく、生活面のアドバイス、生活をより豊かにできるような商品の提案などもできると思い、調剤薬局で薬剤師としてのキャリアをスタートを決意するきっかけにもなりました。

薬剤師国家試験に合格し、調剤薬局で働き始めるものの、新薬や医療技術はどんどん開発されてるのに、症状を抑えたり、軽くすることはできても、薬だけで病気を治すことはできないので、ただ処方箋通りに薬を渡している自分に無力さ・疑問を感じるように・・・。

確かに現場でしか学べない知識・スキルもたくさんあったものの、「こういう薬剤師になりたい!」と思えるロールモデル的な存在も周りに全くいなかったですし、「いかに多くの処方箋をさばくか」といった作業的な仕事になりがちで、生活改善のアドバイスなどをする時間はほとんど取れないので、例えば風邪薬を渡しても数日後にはまた違う薬をもらいに来たり、生活習慣病・アレルギーの薬をずっと飲み続けるのが当たり前な患者さんが大半でした。

そういった毎日のルーティーンに疑問を感じ、
「本当の意味で健康になるためにはどうすれば良いか?」
「この患者さんに薬以外で他にできることは何だろう?」
を考えれば考えるほど、日頃の生活習慣の重要性や自然療法・代替療法の併用という考えへと行き着き、「ホリスティック」な価値観の重要性を改めて認識する、2つ目のターニングポイントになったように感じます。

ただ、「西洋医学」が完全に悪者だとも思っていなかったですし、そこまでの経験・実力も当時の自分にはなかったので、まずは調剤薬局の業務をなるべく早く一人前以上にこなせるようになるために、物凄く勉強もしましたし、ヘルプ・出向・転職などを通して、ほとんどの診療科の処方箋に触れたり、医療事務の仕事(レセプト業務等)も学んだり、麻薬の管理、在宅医療、実務実習生の指導、薬局の立ち上げ・閉局なども経験し、
正社員として働く傍ら、空いている時間を活用して、自然療法・東洋医学・予防医学はもちろんのこと、起業・ビジネス・マネジメント・コーチングなど、自分が興味のある分野の勉強に励んできて、今の自分に至ります。

「ホリスティック」というのは、単に健康・美容の分野に限った考え方ではなく、生き方全般に関しても通じる部分があるので、これからも一生勉強し続ける「私の人生における課題」になるでしょうし、まだまだ未熟ではありますが、少しでも多くの方に「ホリスティック」な視点を持った上で、本質的な健康・美しさ・幸せを実現してもらえるようなきっかけ作り・サポートをしていけたらなと思っています。

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