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イオンの「グリーンアイ オーガニック」ブランドの“安心“とは 《食卓の安全 study-1》

イオンの生鮮食品コーナーにある、「グリーンアイ オーガニック」ブランドをご存じだろうか。通常の生鮮食品・加工食品と違い、オーガニックに特化した商品群の自社ブランドだ。値段は通常品より少し割高程度で手が出しやすい
我が町には多くのスーパーマーケットが立ち並ぶ。その中でイオンは、オーガニック食品の充実ぶりがトップクラス。
今回は「グリーンアイ」ブランドの中身を探りながら、有機栽培についても触れてみようと思う。

■そもそもオーガニック、有機栽培とは

オーガニックと有機栽培は同じ意味、同義語として使われる。
化学合成物の肥料や農薬を使用せず、遺伝子組換え技術を使用せず、環境への負荷をできる限り低減して作られたものだ。
さらに有機JAS認定を受けるには、種まき前に2年以上農薬や肥料に頼っていない土壌での栽培や、栽培から出荷までの記録が確認できるなど、他にも厳しい基準をクリアしなければならない。▼写真:赤丸(下)が有機JASマーク

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■イオンのオーガニック商品への取り組み

写真の赤丸(上)のトップバリュマークは、ずいぶん前から目にしていた。イオンのHPなどを調べると、「グリーンアイ」はトップバリュブランドの中での「安心・安全」に特価した商品群ということがわかった。

「グリーンアイ」は、1993年に有機栽培の農産物中心の商品構成でスタートした。97年には水畜産物、加工食品にまで広げ、2000年には国内初のグリーンアイ野菜と冷凍食品で有機JAS認証を取得している。

現在はイオンのグループ会社が運営する日本各地の農場や提携農場で、世界基準の農業生産工程管理(GLOBALG.A.P)の元で生産される農作物、さらに有機JAS認定を受けた農産物が作られている(*イオンHPよりまとめ)。

■オーガニックなのに低価格な理由

オーガニックや有機と銘打つものは、価格が通常品より高くなる。ものによっては2〜3倍というのもざらだ。だが「グリーンアイ オーガニック」は低価格
その秘密は生産、加工、卸売り、小売りをすべて自社グループの中で行っていることにある。これにより物流の効率化、収穫量の拡大などでコストカットが実現したという。

下に紹介しているサイトでは、こうしたイオンの取り組みや商品の品質などが、わかりやすいインタビュー記事で掲載されている。

■何が安全かは、単純に判断できない

オーガニック野菜が手軽に買えるイオンの仕組みは理解できた。それほど種類は多くはないが、使い勝手は大変良い。
私の野菜入手法は農家直送の取り寄せがメインだが、手持ちの野菜が足りないときは「グリーンアイ オーガニック」のお世話になっている。特にシメジやマイタケなど、冷凍保存できるものはパパッと数点買ってしまう。

でも少し考えてしまうのだ。
オーガニックが安全と言う以上、農薬使用の作物は危険なのだろうか。
農薬を使うことの恩恵を、無視してはいないか
そもそもオーガニックは手放し的に安全なのか。
安全を考える上で、添加物や遺伝仕組みえとは何なのか。

他にも「安全」というキーワードを使うと、思い浮かぶことがありすぎる。
私は専門家でも現場に立ち会っているわけでもない。見聞きしたり自分なりに選択した情報を追いかけているだけなので、多方面の方からの情報や意見が聞いてみたい
そこでこのカテゴリーを「食卓の安全ノオトstudy版」とし、不定期で続けて行くことにした。次回は農薬について触れてみようと思う。