いつものお米にちょっとプラス。味も栄養価もグレードアップの、古代米。
トップ写真はお赤飯ではなく、古代米を追加して炊いたご飯。旨みがあって香ばしく、老化防止、なんてのも期待できる。
今日はお米の品種や炊き方ではなく、いつものお米にちょい足しするだけの古代米を紹介していこう。
▼古代米ってなんだろう
古代米とは、古代からの野生種の特徴を受け継いでいる米のこと。種類は豊富だが、よく出回っているのが「赤米」「黒米」「緑米」。
これらは色や香りのついた玄米のことである。
栄養価が高く、白米に混ぜるだけで風味が増す。一度食べるとちょっとクセになる旨みもあるのだ。
▼古代米の驚くべき特徴 [赤米、黒米、緑米]
特筆すべきは栄養素。白米だけでは補えない栄養が期待できる。
毎日の主食だもの、ありがたい。
<赤米>
玄米の色は赤褐色。抗酸化作用の強いタンニンを含んでいる。食物繊維、鉄分、ビタミンB群、ミネラルが豊富。これらは便秘や美肌対策に欠かせない栄養素だ。
<黒米(紫黒米)>
ポリフェノールの一種アントシアニンが含まれ、抗酸化作用や老化防止などに役立つといわれている。他にもビタミンB1・B2、鉄分、カルシウム、マグネシウムが豊富。「薬米」の異名を持つほどのスーパー玄米。
<緑米>
葉緑素を多く含む緑色の玄米で、亜鉛やマグネシウム、繊維が豊富。粘りと甘みがあるが、収穫量は少ない。
▼古代米の炊き方 (簡単)
炊き方は至って簡単。ただし玄米なので浸水時間だけはしっかり確保。
・分量→ 1合につき、古代米大さじ1の割合で加える。
・浸水時間→ 古代米は半日〜1日くらいは水につけておく。
・炊飯方法→ 白米の上に水を切った古代米をのせ、水加減はいつも通りで普通に炊飯する。
▼実際に炊いてみよう
①古代米の用意と浸水
米を2合炊くので、古代米を大さじ2杯分用意。私は上の写真の古代米「黒米」を大さじ1、ミックス(黒・赤・緑)を大さじ1分、用意。
浸水は、就寝前に古代米を小さなタッパーに入れて水に浸し、冷蔵庫で一晩つけておけば面倒なし。私の場合、この作業を習慣化している。
②翌日、炊飯する
翌日、白米2合と水を切った古代米を鍋に入れ、通常の水加減で炊飯。炊飯器の場合も同じ。
③炊き上がり
お米がちょっと紫っぽい赤い色に染まっている。黒米を大さじ2にすると、もっとお赤飯っぽい見かけに仕上がる。
食感は白米とほぼ変わらない。ちょっとプチっとするくらいで、玄米特有の堅さはいっさいなし。とても香ばしく、旨みがしっかり感じられる。ゴマ塩を振りかけるだけでもお箸が進む! おかげでゴマ塩の出番が増えてしまった。
こちらはミックス(黒米・赤米・緑米)大さじ2で炊いたとき。やや黄身がかった色がうっすらつく程度。香ばしさよりもほのかな甘みで、やっぱりゴマ塩だけでどんどん食べられる。かといって、おかずの味を邪魔しないスグレものだ。
▼スーパーでもAmazonでも気軽に買える
古代米を扱うスーパーも増え出したが、Amazonで手軽に入手できる。
まずは少量サイズから試してみるのがオススメだ。
冒頭の写真で紹介した古代米の「黒米」「ミックス米」は、農家さん・漁師さんがオンライン販売している「ポケットマルシェ」のサイトで見つけたもの。
主食のご飯が美味しいと、それだけでご馳走になる。
お米だけで美味しいって、しかも栄養価アップなんて必殺級だ。これは食卓を豊かにするための秘技的ショートカットといえるだろう。