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Web系自社開発企業からSES企業に転職しました。

はじめに

2021年6月末でWeb系自社開発企業を退職し、2021年7月からSES事業メインの企業(以降、SES企業)で働く事にしたので、退職エントリ的なものになります。
しっかり振り返り、反省し、次の現場で活かしたいと思い、書いてます。
これまで働かせていただいた現場は前職を含め、いろいろ経験させてもらい、感謝の気持ちしかありません。
振り返る中で、言葉がきつくなるかもしれませんが、あくまで振り返りで、誹謗中傷したいわけではないです。ここで書く事は私が感じた事ですので、内容に関して、賛否両論あって当然だと思います。
私自身、自分がポンコツなのは自覚しており、お前がポンコツだから悪いという意見があってもおかしくないです。
私自身の振り返りが主題ですので、私が正しいとか間違っているとかいうジャッジは求めていません。アドバイスは有難く受け取ります。

上記を読んだ上で、続きも読みたいと感じていただけたのなら、
出来る限り丁寧に振り返りましたので、最後まで読んでいただけますと幸いです。

SESについて

SESについて調べてみると、様々な定義があり、読み進めていただく中で、「あれっ?」となる事があると思うので、ここで一旦整理させてください。
SESとは、System Engineering Serviceの頭文字をとったもので、準委任契約と呼ばれる契約形態です。IT業界では、「派遣」と「SES」で働き方が混同されがちですが、私自身が経験しているのは「派遣」のほうになります。(「派遣」と「SES」の違いについては割愛します)
本記事では、「SES=客先常駐」という認識で書いております。もちろん、準委任契約については、前々職に入社した際にも研修で教えてもらったので知っていますが、
「SES=客先常駐」という意味合いで話した方が伝わると思っているので、
あえて、SESとしております。
ですので、後述の内容も「SES=客先常駐」で読んでもらえると幸いです。

noteに残そうと思った理由

noteに残そうと思った理由は以下の通りです。

・Web系自社開発企業での経験談は参考になると思ったから
・こういう考えもあると感じてほしいと思ったから

・Web系自社開発企業での経験談は参考になると思ったから
まず第一に、私の話は、一エンジニアの経験談でしかありませんが、
エンジニアを目指して勉強されている方々にとっては、
私のWeb系自社開発企業での経験談は少しは参考になるのではないかと考えたからです。

・こういう考えもあると感じてほしいと思ったから
第二に、SES企業からWeb系自社開発企業に転職するケースはよく見かけると思いますが、Web系自社開発企業からSES企業に転職するケースは珍しいと思いますし、なぜWeb系自社開発企業からSES企業に移ったのかをお伝えする事で、そういう考えもあるんだなと感じていただきたかったからです。

後は、単純に、Twitterでお伝えするには、ボリュームが多いからです。

ちなみに、今回、記事は無料で全て読む事が出来るようにしております。
最後まで読んでいただけますと幸いです。

簡単な経歴

ここで、簡単に経歴を紹介いたします。

エンジニア歴:約4年半(2021年7月1日時点)

これまで経験した言語:C#, C++, VBA, PHP, JavaScript, TypeScript, GAS
(内、PHP, JavaScript, TypeScript, GASは、前職で初めて経験しました)

経歴は、以下の通りです。

<経歴>
2016年3月:大学卒業
2016年4月~10月:新卒で、Web広告代理店に入社。広告運用を担当。
2016年12月:エンジニア未経験でSES企業に転職
2017年2月:2か月間の研修を経て、現場に入る
2017年2月~2020年9月末:
 1現場あたり、約1年から1年半の期間で、3社の客先常駐を経験。
 C#を使ったデスクトップアプリケーションソフトウェアの開発に従事。
2020年10月:Web業界未経験で、前職であるWeb系自社開発企業に転職2021年6月末:前職であるWeb系自社開発企業を退職
2021年7月~: 現職であるSES企業に転職

前々職(SES企業)から、前職(Web系自社開発企業)に転職した理由

前々職で、エンジニアとして働き始めて3年経った頃(2020年2月頃)、さらなる成長を考えた時に、それまでC#を使った業務系のデスクトップアプリケーションソフトウェアの経験がほとんどだったので、他の分野も挑戦したいと考え、その中でも、「Web領域に挑戦したい」と強く思うようになりました。
しかし会社に希望を出したものの、エンジニアになって最初にアサインした客先が、C#を使ったWindows向けのデスクトップアプリケーションソフトウェアの開発だった事や会社の方針もあり、Web系の案件にアサインする事は出来ませんでした。
会社の方々は優しい方ばかりで、休日は私の趣味でもある、登山やフットサル等をする仲で、とても居心地が良かったのですが、「Web 領域に挑戦したい」という気持ちは変わらなかったので、転職する事を決意しました。
転職するにあたって、「スキルアップ」と「働き方の柔軟性」を重視し、Web系自社開発企業に転職出来たらいいなと考えていました。
転職活動した結果、内定いただいた中で唯一のWeb系自社開発企業が前職でした。
Web未経験でしたが、これまでの経歴とポテンシャルを評価してくださった事、面接してくださったエンジニアの方(後に上司になる方)の下で働きたいと思い、入社を決意いたしました。

前職について

前職では、主に、自社サービスのテスト工程を任せてもらっていました。
最初の1,2か月は、 Web未経験だった事もあり、PHPやJavaScriptでサンプルを作りながら、キャッチアップする時間をいただきました。
3か月目以降は、徐々に、業務を任せていただけるようになり、
テスト仕様書の作成やテストプログラムの作成を進めていきました。
転職軸でもあった、「スキルアップ」「働き方の柔軟性」ですが、
スキルアップ」については、
前職では、PHPやJavaScriptの他に、jQuery, Ajax, TypeScript, Node.js, Puppeteer, Vagrant, gitなどWeb関連技術をはじめ、いろいろな事を経験させてもらいました。(gitは、プライベートでは使用していましたが、業務未経験でした)前職で働いてみて、新たに出来るようになった事はかなり増えたと思います。
働き方の柔軟性」についても、
世の中の動きに合わせて、在宅勤務の日数を増やしてもらったり、
急なプライベートの事情の時も、お休みさせていただいたりと、
何不自由なく働かせてもらいました。

そんな恵まれた環境でありながら、私は期待されたパフォーマンスを発揮する事ができませんでした。

その一番の原因は、私の考えの甘さだったと思います。エンジニアとして、Web業界未経験という事もあり、また上司にも「育てていきたい」と言われていたので、業務を進めていく中で成長していけば良いと考えていましたが、その考えが甘かったと思います。
実際は、少数精鋭で、個々のパフォーマンスがとても大事で、「成長させてもらう」という考えではなく、業務だけではなく、プライベートの時間も削って、自己研鑽して「自分が会社を成長させる」という考えでやらなければいけませんでした。
今思うと、私自身が、そういった部署の状況や、事業内容についての理解が足らず、また行動できていなかった事が、本当ダメだったなと思います。
しかし当時の自分は、業務でいっぱいいっぱいになってしまい、ちょうどプライベートでもバタバタしていた時期であった為、自己研鑽する事が出来ていませんでした。
そういった認識の違いや自分の怠慢さからか、徐々に仕事でのミスが多くなり、注意される事も増え、上司の頭を悩ませるお荷物状態になってしまってました。
入社当初は、「これから Webエンジニアとして頑張るぞ」と意気込んでいたものの、入社して半年経つ頃には、「エンジニアに向いていないかもしれない」と思うほど、精神的に追い込まれていました。

前職を辞めようと思った理由

そんな中、上司との面談で、「ここでこれから3年頑張る事が出来るか」と言われた時、「はい」と答えたものの、心の中では、「もう無理だ」と感じていた為、「決断は早いほうがいいな」と、この瞬間から転職を考え始めました。

また、部署のお荷物状態になっており、「次失敗したら、エンジニアじゃなくなるかもしれない」という恐怖を感じながら働くのがしんどく、パフォーマンスにも影響していたので、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

そして、働き始めてから半年経っても、部署内の雰囲気や、会社の雰囲気に馴染めず、コミュニケーションがうまくとれず、空回りする事が多々あり、二択問題で正解のほうではなく不正解のほうを選んでしまうような感じになってしまっており、会社とのミスマッチを感じるようになっていました。

今後のキャリアについても考え、当時29歳で、もうすぐ30代という時に、
将来の方向性(マネジメント領域、AI分野への挑戦etc)を考えた時、
今の状況を変える必要があり、その為には転職が必要だと感じていました。

そういった状況もあり、働き始めて8ヶ月目にして、転職を決意しました。

前職で学んだ事

前職で働く中で、以下の事を学びました。

・「会社に成長させてもらう」という考えを捨てる
・「会社を成長させる」という考えを持って取り組む
・入社前に、会社やチームの雰囲気を把握する


・「会社に成長させてもらう」という考えを捨てる
「会社に成長させてもらう」という考えだと、何をやっていても、基本受け身になってしまいます。実際、自分も受け身になっていました。
受け身だと、自己学習も身が入らないですし、やらされている感が出てきます。エンジニアとして、自発的に行動していく事が必要だと痛感しました。

・「会社を成長させる」という考えで取り組む
これは自社開発企業に限らず、働く上では必須になってくると実際働いてみて感じました。特に少数精鋭と言われるところは、自分のパフォーマンスが会社の業績に影響を及ぼす可能性は十分あると働いていて感じました。

・入社前に、会社やチームの雰囲気を把握する
もちろん、完全には把握する事は入社してからでないと難しいと思いますが、前職では、早い段階で「合わない」というのを感じていたので、入社前に、しっかりやっておくべきだったなと感じております。

転職活動について

転職活動は、2021年4月末にエージェントと面談し、5月のGW明けからスタートしました。

転職活動では、前回の転職活動で重視していた「スキルアップ」「働き方の柔軟性」の他に、「カルチャーフィット」を重視しました。
これは、前職での経験から、私自身が一緒に働く人や会社の雰囲気を重視するという事がわかったからです。

転職活動した結果は以下の通りです。

応募数:約50社
書類選考通過:15社
一次選考辞退:9社
一次選考通過:2社
一次選考不通過:4社
内定:2社

書類選考通過するものの、一次選考で不通過になるのが序盤に続きましたが、最終的には、受託開発企業1社、SES企業1社に内定をいただき、SES企業の内定を承諾し、転職活動を終了いたしました。

SES企業を選んだ理由

ここが一番気になるところだと思います。
主な理由としては、以下の通りです。

・自分を高く評価してくれた
・将来やっていきたい事が一致した
・SES企業に特に悪いイメージを持っていなかった

・自分を高く評価してくれた
働き方の希望が叶えられるのなら、「自分が行きたい企業」に行くか、「自分を評価してくれる企業」に行くかを考えた時に、私は、「自分を評価してくれる企業」に行きたいと考えていたので、内定いただいたSES企業が、自分を高く評価してくれた事が大きかったです。

・将来やっていきたい事が一致した
また、私が将来的にやっていきたい事(マネジメント領域など)と会社がやっていきたい事(リーダーを増やしたい)が一致したのも良かったです。
ここが一致していないと、ストレスになってしまいますし、
自分の頑張りが、仕事に直結しないのはやっていて辛いと思うので、
転職活動時は念入りに確認していました。

・SES企業に特に悪いイメージを持っていなかった

そして、前々職でSES企業に勤めていて、特に悪いイメージを持っていなかった事もあります。ここで、なぜSESに特に悪いイメージを持っていないかお伝えできればと思います。
巷で、SESやめとけと言われる理由としては以下の内容かなと思います。

・給料が低い
・常駐先が変わりストレス
・常駐先の当たりはずれがある
・スキルアップが難しい
・会社への帰属意識が低い

SES企業で働いた経験を踏まえ、上記理由について考えてみました。

・給料が低い
給料が低い傾向はあると思います。契約の際の単価によって給料が決まってくる為、仕事で一定の成果を上げ、単価交渉して単価を上げてもらうといった事も可能だと思いますが、応じるかはお客さん次第にはなると思います。
年齢が上がってくると、単価も上がってくる為、受け入れ先が少なくなるのもこの為かなと思います。
この辺りは、スキルアップして、上流工程にアサインする等が必要になってくると思います。ちなみに、私の場合は、今回の転職までで、給料が下がったみたいな事はありません。

・常駐先が変わりストレス
常駐先が変わるのは案件によると思います。1年未満で常駐先が変わるケースもあれば、数年同じ常駐先で勤務するケースもあります。
また常駐先が変わる事にストレスを感じるのは、人によるかと思います。
私自身、いろいろな案件にアサインしたいと考えている為、
変わる事に対するストレスは全くないわけではないですが、ほとんど感じないです。

・常駐先の当たり外れがある
常駐先の環境や人間関係によって当たり外れがあるというのはわからないでもないです。当たり外れの基準として、案件内容や工程、稼働時間などいろいろあると思いますが、この辺りは、会社の営業の方に相談して、決めていく事も可能だったりします。ただ、未経験の場合は、選べないと思います。
私も最初は選べませんでした。

・スキルアップが難しい
これは、その人次第かなと思います。「客先常駐だから」と環境のせいにしているようなら、どんなに恵まれた環境でもスキルアップは難しいと思います。

・会社への帰属意識が低い
客先常駐の場合、客先での時間が多い分、自社との関わりが少なくなる為、
ここは仕方ないかなと思います。ただ、社内で同好会を作ったり、勉強会を開催する事で、自社の人と交流する機会は作れたりしますし、むしろ仕事とプライベートをきちんと分けたいと考える方にとっては、SESはメリットかもしれません。

以上の事から、SESに悪いイメージを持っておらず、私にとって、SES企業に就職する事はデメリットにならないと考えています。

また、私自身、SESには以下のようなメリットがあると考えています。

・SESは「フリーランスと会社員のいいとこどり」
・社内転職が出来る(会社を辞めずに仕事をチェンジ)

これらは、デメリットに記載している内容の派生になります。
私がそう感じているという事なので、そんな事ないという意見があっても何も不思議ではないです。

これで、私がSES企業を選んだ理由を理解していただけたのなら幸いです。

まとめ(最後に思う事をポツリ)

退職エントリは初めてで、読みにくいところもあったかと思いますが、
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

最後に私の想いを話させてください。

この記事を書くにあたって、長い期間、いろいろと考える事が出来ました。冒頭でも述べましたが、これまでお世話になった現場には感謝しています。

私がエンジニアになった時(2016年)と現在(2021年)とでは、市場規模が違うと思いますし、今から「エンジニア未経験でWeb系自社開発企業に就職する」と頑張っている方々は本当尊敬します。

私自身、こうしてエンジニアとして働かせてもらっているのは、ついていたとか運が良かったというのもあると思いますが、だからといって何もしてなかったわけではなく、いただいた縁を大切にし、自分なりに考え、行動し、結果を評価し、また考えと、PDCA回しながら地道に努力してこれたからと思います。
そんな中、すぐに結果が出ずに苦しい時期もありましたが、それでも頑張ってこれたのは、周りの方々の支えがあったからでもありますが、何より私が昔から機械いじりが大好きで、エンジニアという仕事が好き、天職だと思う事が出来ているからだと思います。

最近、SNS等でこんな事を目にします。

・エンジニアは稼げる
・エンジニアになって、時間とお金に縛られない自由な働き方をしたい

そういう動機が悪いというわけではないですが、そういうのは成果に対する対価だと私は思います。そして成果を上げる為には、それ相応の努力をしないといけないと思います。その努力をするにあたって、「稼げるから」とか「自由な働き方をしたい」というマインドでは難しいと思います。
というのも、稼げる仕事や自由な働き方が出来る仕事はエンジニアじゃなくても出来るからです。

エンジニアの仕事は、地味な事が多いです。たった1単語のタイプミスで、大量のソースコードに目を通し、修正するみたいな事は日常茶飯事です。
私自身働いていて、世間のエンジニアに対するイメージと実際のエンジニアの状況には乖離があると感じています。
世間のエンジニアのイメージって、キラキラしていて涼しい顔してやっているって感じだと思いますが、私が働いていて、世間が思うキラキラはありませんでした。
それでいて、給料が低かったり、時間拘束があったりします。
「稼げるから」とか「自由な働き方がしたい」というマインドの方が、地味でコスパの悪い事をするのかなと思ったりします。
私がそういうマインドでエンジニア目指していたとしたら、すぐに勉強するのを諦めていると思います。

私がエンジニアなりたての頃は、先輩や上司によく「仕事の中で好きな事を見つけなさい」とよく言われていました。その時はピンとこなかったのですが、今ならその意図が分かる気がします。
エンジニアを目指して日々勉強されている方々には、ぜひとも勉強する過程で、プログラミングや、エンジニアリング、その他IT関連の事を好きになってもらえたら嬉しいです。
私自身、技術好きで今の仕事をしているので、技術好きな方といろいろとお話できたらなと思っています。

私は、今回、自社開発企業からSESに移った身ですが、
自社開発企業とSESという選択肢があったら、自社開発企業を選んだ方がいいと思います。
しかし、だからといって、SESは悪と決めつけるのは違うかなと思います。
エンジニアとしてどう活躍していきたいかを考えた時に、それが達成できる環境であれば、自社開発企業でも、SES企業でもいいと思っています。

ただ、SESとなると、2次請け、3次請けと重なってくる事があり、
そうなると稼働の調整が難しく、結果、劣悪な環境で働かされる事になると
いうのはよくある話だと思います。
また、「お客さんの会社の中で働く」というワークスタイルが、世間一般の「派遣社員」と重なり「雇用が不安定」というイメージとなり、周りに理解してもらうのが難しいという側面もあると思います。(私自身、家族に説明する時は理解してもらうのに苦労しました)
この辺りの労働環境が整ってくればいいなと思っています。

私自身、これからは、前職で学んだ事も含め、
日々反省、日々成長することは前に進むこと。」と考え、
日々の努力を怠らないようにしていきたいと思います。
その中でも、勉強だからといって、強いるような事はせず、
楽しさを追求していって、その先の結果に繋げていけたらと思います。
noteについても、この退職エントリに限らず、
エンジニア関連の記事を書いていけたらと思います。


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