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47歳が16日間入院して変わったこと

「人生折返し地点」という明確なマイルストーンになりましたので、振り返りの為にもnoteに残しておきます。

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緊急入院

2021年4月30日〜5月16日まで東邦大学医療センター大橋病院に入院しました。

個人の医療情報は、個人情報の中でも最高機密情報ってことらしいので、具体的な詳細は控えますが、振り返ると結構ヤバかったです。世界線が少しでも違えば死んでいたかもしれません。

ざっくり原因は「血栓」なのですが、血栓が飛んだ場所が脳とかだとアウトですし、一命を取り留めても深刻なダメージが残る可能性は高かったです。

たまたま自覚症状が現れたので、近所のかかりつけに行ったところ、大きな病院を紹介するとなり、同日に大橋病院に行ったら即入院という急展開。

振り返ってみて恐ろしいのが、入院前日、銭湯に行こうとしてたり、数日後に仕事ゴルフの予定が入ってたり。銭湯は行ったが臨時休業日という奇跡で、熱湯↔水風呂往復コンボはやらずに済みました(銭湯でぶっ倒れるとか迷惑…)。ゴルフは体に違和感あっても、その場は頑張っちゃうはずなので、行ってたらヤバかったかもしれません(ソレも周りの方々に迷惑…)。

16日間の入院生活

入院してはじめの2日間は、ICUで管に繋がれまくりゴリゴリに治療されました。

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ラッキーな事に手術することなく、点滴・投薬で一番クリティカルな問題が解消され、第1段階は順調にクリア。が、ココから長い…。

①結果、肺炎になっているのでその治療
→微妙に37°の微熱が続きウザい。1日3回抗生剤点滴を打ち込む運用。
②血栓の原因は30%が「がん」なので徹底検査
→胃&大腸カメラ、CT×増映剤、血液検査×腫瘍マーキング、等など入院中にフルコンボ検査実施

「入院期間はだいたい3週間ぐらいですね〜」と主治医の先生からサラリと言い渡されました。長い...3週間は長い...。

東邦大学医療センター大橋病院は、少し前まで超オンボロ病院で有名だったんですが、数年前に最新鋭の病院にフルリニューアル。各種設備が充実しているのはもちろん、Wi-Fi 100M降ってくるので「よっしゃー!オンラインで永久に時間が潰せるゼ!」と息巻いておりました。が、まぁ最初の1週間ぐらいですね…w 観るべきモノもだいたい観終わり、病床でPCとかスマホ眺めるのにも飽きちゃいます。

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▲「進撃の巨人」The Final Seasonはゆっくり観れてよかった。

そして入院2週間目から、かなり精神的に滅入ってきました…。まぁ寝ても覚めても病気に向き合う病人達との集団生活(循環器系病棟なのでおじいちゃんだらけ)な訳ですから、体よりも気持ち的にしんどくなってきます。
この頃から主治医さんや看護師さんには「1秒でも早く退院したいのでよろしくおねがいしますっ!!」と事あるごとにガチで懇願していました。

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▲ 友達がオンラインお見舞いしてくれましたが、消灯時間なので音だけ聞いてチャットで発言&笑いを堪えて腹筋崩壊

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▲ 窓から見える景色に癒やしを求める日々。1日3時間は窓の外を眺める。

出所、いや退院!

抗生剤投与で肺炎も収まり、数々の検査をこなし、投薬と超節制生活により各種数値も良好になり、いよいよ…

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出所、いや退院!「シャバの空気ウメェ!」という感動量からすると、ほぼ「出所」ではないかと個人的に思っています。

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▲ 退院後のシャバ満喫のハイライト。

退院後、東京中を自由にウォーキングやサイクリングしたり、逢いたい人達と合ったり、(気は使いつつ)食べたいものを食べたり。至極当たり前なんですが「健康ってマジ大事…」と五臓六腑と脊髄で実感しました。

病気&入院して変わったこと

今回の入院後に人間としての「仕様」が大幅変更されました。以下代表的な仕様変更箇所デス。

・完全禁煙
・ほぼ酒を飲まない(2週間で缶ビール1本)
・視力が上がる(0.01→0.4に)入院中外の景色を毎日数時間見てたから説
・体重がピークから12kg減る
・日の出と共に目が覚める
・ウォーキングかサイクリングを必ず朝食前にする
・毎日必ず同じ時間に血圧と体重を測る
・食事を食べる速度が劇的にゆっくりになる
・サラダを自分でつくる
・野菜から食べる
・ご飯をおかわりしなくなる
・カロリーのある飲み物を飲まなくなる
・服、靴、部屋のメンテナンスをマメにするようになる
・気付いた家事をすぐやる
・動きというか振る舞いというか、所作が丁寧になる
・自分が好きなもの、大切なものがよくわかるようになる
・自分にとって然程重要でないものがよくわかるようになる

完全にメジャーアップデートですねw。逆に言えば、これまで自分の体を労る事が皆無の生活をしてきたんだなぁ、と。

特に大きな病気をしたことがない、ストレスがゴリっと被さってきても酒や飯で紛らわす、溜まった疲労は寝溜めで回復...。僕含め、20〜30歳代を駆け抜けてきた団塊ジュニア世代な人達ってこんな感じじゃないですかね。長年の意識が急に変わるのはなかなか難しく、どこかで「大病」して強制的ブレーキがかからないと本質的な自覚は難しいのかもしれません。

大病して気付いた!良かった!ならいいんですが、世の中は残酷で「ワンストライクアウト」な場合があります。症状が出た時点で手遅れというケース。僕は「たまたま」丁度いい自覚症状があって、軽症のうちに徹底治療ができただけであって。冒頭でも言いましたが、世界線が少しでもズレたら、死んでいたか、障害が残るダメージを負っていたかもしれません。

同年代の仲間達には、「高血圧・高血糖」はマジ万病の元だから気ぃつけなはれやー!と声を大にして言いたい。産業医の先生からも「タカマツさん!今後は社内の語り部としてそういう人達に健康布教してください!説得力ありますんで!」と言付かっていますw

※くれぐれも元喫煙仲間とか、深酒呑仲間とか、人よりちょっぴり太め仲間にマウント取るようなコミュニケーションは絶対致しません!(大事なので宣言)

「人生後半戦開始」にあたって

というわけで47歳、人生マラソンのでっかい折返しパイロンは通過しました。このタイミングでたっぷり自分と向き合って改善ができたことは、本当にラッキーでした。

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ここ10年、地域の祭りにコミットするようになってから「メメント・モリ」的な生死観を持つようになりました。(参考記事:阿波と経堂と私
雑な解釈としては、「人間いつ死んじゃうかわかんないんだから、今楽しまないとソンだぜ」っていう短絡的な感じですね。

今回色々思うところあり、もう一歩進化した生死観考察には、ガンジー先生のこの言葉がしっくりきました。

明日死ぬと思って生きなさい。
永遠に生きると思って学びなさい。

一行目は「メメント・モリ」とほぼ同義。
二行目は、

自分が何を切望しているのか自身で理解できているか?逢いたい人に逢えているか?言いたいことが言えているか?惰性でやっていることはないか?重要でないことに時間を削られていないか?自分を社会で活かせているか?
こういうことを常日頃から自問自答し、今のアクションを少しづつでもアップデートすることではないか?と解釈しています。(現状を肯定しない・しすぎない)

そんな訳で2021年5月を持ちまして、過去の(健康への)怠慢と悪行の数々と決別し「たかマティMk-II」にメジャーアップデートされました。

人生後半戦も皆さんと共に楽しく歩んでいこうと思いますので、引き続きご愛顧・お付き合いのほど宜しくおねがいします!

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