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【強みをどう使うか】 感想:『苦しかったときの話をしようか』 森岡 毅

まとめ

私にとって、この本での重要な部分を簡単にまとめると
強みは必ず自分の好きなことの中にある。
その強みを認識して、強みを磨き、スキルを手にしよう。
身につけたスキルは失うことのない財産だ。
それを使って自分の人生を自分で選択して輝かせよう。

ということです。

本を読んだ動機

何かの本で勧められていたためです。
きっと苦しいときにどう立ち向かうか、という本かなと思って読みました。
そもそも、私は今そんなに苦しくないのですが笑

感想

 この本は著者が自分の娘にあてて書いた文章を本にしたそうです。たしか当時娘さんが就職活動を控えていて、「やりたいことがわからない」状態だったような気がします。
 ですからまずは「やりたいこと」探しのヒントを授けます。

問題の本質は、君が世界のことをまだよく知らないことではなく、君が自分自身のことをよく知らないことだと気づけば、解決への扉が開くだろう。問題の本質は外ではなく、君の内側にあるのだ

苦しかったときの話をしようか

 やりたいこと探し。私たちはつい、外の世界に求めがちです。私なんてひどいもので、Googleで「40代 やりたいこと」とか検索する始末ですから。当然そんなものは見つかりません。でも最近はChatGPTに相談したら、やりたいこと探しを手伝ってくれるかもしれませんね。ちょっと聞いてみたら、いくつか自分に関する質問をくれました。
 結局鍵を握るのは自己認証 self awarenessということになりそうです。自分のことをよく知る。それが第一歩なのだと思います。おそらく、その人の特徴は他の人と比べたものではなく、自分の内側での凹凸を比較したものなのでしょうね。そうした過程でみつけた「やりたいこと」が自分の強みになっていきます。 

 そしてそれを見極めた上で職能(スキル)を磨こうと、著者であるお父さんは述べています。

スキル(職能)こそが相対的に最も維持可能な個人財産だからだ

苦しかったときの話をしようか

 思えば、医者ほどスキルを得やすい仕事はありません。何せ、完全な専売特許ですからね。医者のやっていることを医師免許のない人がやれば捕まります。また、禁止されているわけではありませんが、他の診療科の専門領域についても立ち入りにくいです。私も専門外のことは怖いですからね。となると、私たち医者は自分のスキルを手っ取り早く証明できる専門医は取得しておいたほうがよさそうです。これは講義に使えそうなネタです。

 そして

プロとして十分なスキルを獲得すれば主導権は君に移る

苦しかったときの話をしようか

 のですから、医者はきっと自分のことを主体的に決められるのではないかと思いました。とはいえ、難しいところもありますけどね。。

 では十分なスキルを獲得して何を目指すか。この本でお父さんは

"どんな状態"であれば自分はハッピーだろうかという未来の理想"状態"から発想する

苦しかったときの話をしようか

 ことを説明しています。自分の理想の状態を考え、そのために必要なことを考えるということですね。私の理想の状態は何でしょうね。今望むのは家族一緒に穏やかな生活かな。となると必要なのは、ある程度のお金や時間。これまで自分がそのために選択してきたかわかりませんが、結果的には望む通りになりつつあるのかなと思っています。また時間が経つと、理想の状態は変化していくのでしょうけどね。その都度理想の状態に対応できたらいいなと思います。

おわりに

本書の後半で述べられているように、「キャリアやお金の話を親とほとんどしない家庭が日本には多すぎる」と私も思います。
子どもたちには私なりの考えが伝えられるといいなと思いました。
が、幼稚園生なので徐々に、ですけどね。

読んで頂き誠にありがとうございました。

髙草木


基本情報

リンク:苦しかったときの話をしようか
入手場所:図書館
読み始めた日:2024年6月12日
備考:読書ノート11冊目



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